たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2016.3.22 前日の夜遅く、小雪のちらつく札幌から帰ってきた翌朝、ハナネコノメを見に行く。セツブンソウに続くスプリング・エフェメラルの2弾目(花ですが)。咲いている場所は、毎年5月によく行く場所の近くのようだ。実は、ハナネコノメという名前は聞いたこともなかった。もちろん、山の花が大好きな妻からの提案。小さい花のようなので、100ミリマクロ(+1.4倍テレコン)と50ミリを持っていく。 10時半ころ、それとおぼしき場所に到着。ポイントは先客がいたのですぐ判った。湿った岩の上に白い小さな花が群落をなしていた。 花はとても小さい。直径5-6mmほど。うーん、でも、写真で見た花にしては何かが足りない。雄蕊の先の赤い葯がないのだ。今年は咲くのが早く、ピークは通り越したらしい。 白い小さな花があった。後で調べると、ユリワサビというらしい。暗いところに咲いていたので何回もシャッターを切った。 ハナネコノメは、ユキノシタ科ネコノメソウ属。これが、本家のネコノメソウ。ではなく、ヨゴレネコノメという種かもしれないが、まるで地味な花だった。 少し遅く咲くポイントがあるので、ここを諦め、次に向かう。林道の入り口にあるお馴染みの梅林。すでに梅の花は散っていると思ったが、まだ残っていた。 梅林の横の林道にはテングチョウが舞っていたが、飛翔はほとんど空振り。ルリシジミを1頭いたので追いかけたが徒労に終わる。うす暗い杉木立の林道を進む。林道のわきのイチゲ、ニリンソウ、ヤマルリソウなどを撮るが、暗いので手こずった。 通い慣れた林道。この時期には来たことがないのだが、ミヤマセセリはいると思っていた。少し明るく広い場所に出たとき、複数飛んでいた。いい所にとまったオスを並べてみると、斑紋が微妙に違う。 ミヤマセセリの日向ぼっこは押さえたので、今度は飛翔を追いかける。ただ、制限時間は5分。なんとか1枚写っていたので切り上げ、先に行く妻を追う。 ポイントと思われる渓流の合流点に着く。さて、どちらの流れかと迷ったが、すぐ、ハナネコノメは見つかった。先ほどのような群落ではなく、岩陰の苔の上にひっそりと咲いていた。赤点があるとまるで別の花、とても可愛い。 トリミングして大きくすると、こんな感じ。 少しずつ上流側に移動すると、次々に見つかった。中には、ピークを過ぎた株もある。日当たりの加減と思う。 せせらぎの光に反射した玉ボケが消えては浮かび、そして流れる。そのたびに、シャッターを切る。 位置を変えたり、近寄ったり、絞りを開けたり絞ったり、撮り始めたらきりがなかった。 茶色の背景は枯葉。 背景がうるさいので真上からほとんど撮らず、横からばかり撮っていた。 まともに日に当たっていたので、陰を作る。このほうがいい感じだった。 ハナネコノメは大きな群落より、こんな小さな一塊のほうが似合うようだ。背景は枯葉の茶色と水の反射。チョウは逃げられたら、それでお終い。すぐ諦めがつくが、花はそうはいかない。時間がある限り撮り続けた。
by otto-N
| 2016-03-25 22:56
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Comments(2)
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yurinBD at 2016-03-26 08:48
ハナネコノメという花は初めて知りましたが、
とても可愛らしさのある花ですね! 雄蕊の赤があるととてもお洒落です。 ミヤマセセリも登場し、これから楽しい 季節になりますね!
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otto-N
at 2016-03-26 21:05
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yurinBDさん、私も直前まで知りませんでしたが、土日は行列ができるほどの人気の花のようです。
小さくてとても可愛い花でした。 ミヤマセセリは別な場所に改めて撮りに行きましたが、その日は気温が低く出てきませんでした。 これからは楽しいですが、忙しくもある季節に入りますね。
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