たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2016.4.27 鹿の食害により絶滅寸前のツシマウラボシシジミは、日本チョウ類保全協会のみなさんによって、人工繁殖で数を増やし棲息地の対馬に戻す試みが行われており、成果が出始めているようです。今年も、越冬した蛹から成虫のペアリングを行い、無事成功したのとのことで、オスが東京の足立区生物園で公開されたので、早速、行ってみました。 ツシマウラボシシジミは、南国のチョウとともにドーム温室に放たれていると聞き、温室に入ってみると、すでに、座り込んで撮影されていた方が2名。仲間に入れてもらった。ツシマウラボシシジミの大きさはヤマトシジミより一回りは小さい。ちょこんと葉の上にとまった姿は、とてもかわいい。植木鉢に植えられたハルジオンが好きらしく、この回りからあまり離れようとしなかった。吸蜜のときは翅は閉ざしたままだったが、葉の上にとまる時は、少しだけ翅を開く。飛んでいる時は、青く輝いたけれど、後ろからでは、灰色。ルリシジミのメスの感じだ。 ハルジオンの他、紫蘇系ぼこの小さな花にも吸蜜した。 ドームの中は薄暗かったけれど、時々、日が射すと明るくなる。 温室ドームの中を飛んでいるとこんな感じ。後ろからではただの灰色が、角度によって青く輝く。裏翅の黒班、なるほどウラボシ。納得がいく。 とにかく、暗い。ISO1600だが、絞りすぎた。後でかなり輝度修正した。 暗すぎるので、やむをえず、ISOを3200にし、絞りも開けた。しかし、結果論だがこれが失敗。わが愛機ペンタックスK-3は、暗い中でのISO3200は、ピンがきても輪郭があいまい。暗いところではムリ。4コマ目は、前翅は灰色、後翅はブルー。翅の角度によって、色が変わる。 裏翅の浮遊感。 青い表翅と裏の一つ星。花にとまる前のホバリング。 というわけで、楽しみにしていたツシマウラボシシジミ♂の妖しいブルーを、証拠写真ですが、なんとか撮ることができました。チョウ類保全協会の皆様と関係者の方々に改めて感謝いたします。
by otto-N
| 2016-05-07 18:26
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