たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2016.5.2 リタイアしてから、ゴールデンウィーク中は東京から出たことはほとんどなかった。この日の道路交通情報センターの渋滞予想をみると関越道は渋滞なし、天気予報も晴れマーク。ということで、黒系アゲハがツツジに集まると言う場所に行ってみた。快晴ではなかったけれど、東京は日が射していた。しかし、埼玉県に入りさらに北上すると、完全に曇り空。SAに停まって様子をみると、半袖だとまるで寒い。このまま引き返そうと思ったが、これから晴れてくるのかもしれず、予定通り行ってみた。 ヒルトップのツツジは満開。しかし、空が暗く、晴れると遠くまで気持ちいい景色が見えると聞いていたが、麓の街並しか見えず。少し空が明るくなり期待を抱かせることもあったが、ずるずると時間が経過する。寒いので薄手のパーカーを着込んだ。アゲハはまるで飛んで来ず、先客のNさん夫妻と諦めようかと話をしていたら、Sさん(年に一度どこかでお会いする)も登場するが、一向に天気が回復する気配はなし。帰ろうと思い、最後の見廻りをすると、アオバセセリがブンブンと飛び回っていた。アオバセセリは、ウツギの花でしか見たことがなく、テリ張りシーンを見たいものだとは思っていた。飛び回っているばかりと聞いていたアオバセセリは、近くの葉の上に突然とまった。時刻は13時40分。 その後も、飛び回ってはときどき小休止する。晴れたら、いつもスミナガシがとまっていて、アオバセセリを追い払うのだが、この日はスミナガシがいないので、アオバセセリがとまることができるとのこと。「クモリノヒ スミノイヌマニ テリヲハル」というところか。1頭だけではなく、別個体が来てときどき猛烈な勢いで絡んでいた。飛び戻って、とまる都度に撮影したものを撮った順に並べてみると、冒頭の1枚の個体は、その後は写っておらず、この2コマ目からは、右前翅に少し欠けのある個体しか写っていなかった。 スミナガシを期待したが、撮れたのはアオバセセリだけ。300ミリでちょうどいい距離から豆粒大でしか写らない距離の全部を、一律の大きさにトリミングして並べた。 写っているのはどれも同じ個体。ということは、この個体が1頭目の個体を追い出し、制空権を握ったこの日の覇者ということか。 真後ろから見ると、オレンジ部分が面白い。飛び去ると同じ場所に戻る傾向にはあったが(鳥の糞のついた葉の場所)、必ずしも同じでなく、唐突にとまる感じだった。それと、とまっている時は、常に少しだけ翅を開いていることに気がついた。吸蜜の時は、翅の先端は閉じている。 飛ぶコースは一定しているように思い(ただの錯覚)、300ミリ、置きピンで連写すると、ボケたオレンジが入ったのでなんとか1枚くらいとさらに連写を続けたが、すべて空打ちに終わる。かろうじて、遠い1枚だけが証拠写真。 近くに来たダイミョウセセリがとまって翅を開いたきり。とまったのは冒頭のアオバセセリと同じ葉っぱ。一番、暖かい位置なのか。超新鮮だが、斑紋以外は真っ黒にしか撮れなかった。
by otto-N
| 2016-05-09 20:08
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