たかがヤマト、されどヤマト

2016.5.24 東京・高尾山(2) クモガタヒョウモン   2016.5.31 (記)

2016.5.24 PM
やっと峠の茶屋に着き、大休憩。黒系アゲハが飛び交っているが、見向きもせずクモガタヒョウモンの居そうな場所を探す。が、何のことはないすぐに見つかった。杉林が伐採された跡の広いが急な斜面。至る所に咲いているハルジオンに群がっていた。ただし、足場は最悪。撮影場所を決めたら、簡単には動くことができない。
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ハルジオンの群落を見下ろす位置に陣取り、300ミリで撮った。
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もちろん、次の花に飛び移る瞬間をねらうのだが、いつ飛ぶのか判らない。ムダなシャッターばかり切り続けた。
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クモガタヒョウモンは、丸い紋だけなのでとてもカッコいい。まさにヒョウモン。翅はすぐ開くので、飛翔を撮る必要はないのだが、飛んだときの躍動感が違う。
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でも、とまっているのか飛んでいるのか、上から撮ると判りませんね。これは、脚が見えているので、とまる寸前と思う。
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1視野の3頭が入ったのだが、全部にピントを合わすことは不可。開いたり閉じたり。全部が閉じるとNG。
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単独でも、ちょうどいい翅の開き具合にはなかなかならない。似たような写真ばかりになってしまう。
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飛んでいるのかとまっているのか、そんなことはおかまいなしに、シャッターを切り続けた。
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頭を下にして翅を開くのが個人的には好きなポーズ。
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望遠での撮影に飽き、広角で飛翔を撮ろうとしたが、足場が悪く、うまくいかなかった。あまりにも撮れず頑張る気になったけれど、時すでに遅し。空が曇り始めてしまった。
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ウラギンヒョウモンも1頭だけ出ていた。飛び去っても、同じところに戻ってきた。すぐに翅を開くので裏を撮るのが難しかった。
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こうして、4人がそれぞれ思い思いの場所に陣取り、クモガタヒョウモンを撮り続けているうち、空はすっかり曇ってしまった。時刻は14時20分。1時間も撮り続けていたことになる。この場所を離れ、とぼとぼと林道を下っていると、コジャノメが飛び出した。きれいなメス。
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飛び去られてしまったが、すぐに替わりが飛び出す。
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このメスは、路肩で翅を開いてくれた。メスの開翅は初めて。金色の蛇の目がとてもきれい。
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3頭目のコジャノメ♀。縦位置でも撮ってみた。
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その後ろにはダイミョウセセリ。暗い中、とろけるような背後のボケが美しかった。が、ファインダーで見ていたときだけの話。左の虫食い葉っぱが邪魔だった。
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林道は真っ暗で、あわよくば、路上吸水のミヤマカラスアゲハという第2目標はなくなったけれど、あれだけのクモガタヒョウモンと遊び、思いもかけず、新鮮なコジャノメ♀に遭遇し、林道から抜け出たころには、フジミドリシジミを撮影しに来たことをすっかり忘れてしまっていた。ご一緒したMさん、Kさん、Iさん、予想だにしなかった、久しぶりの登山道で大変だったと思いますが、楽しかったですね。


追記:ブナとイヌブナの間(はざま)
今年、最初にフジミドリシジミのポイントに訪れたのは5月18日、続いて20日、さらに24日。そして26日、3回ほどオスの探雌飛翔が初見、27日にメスをチラッと見るものの、全くとまらなかったので撮影はできず。そして、本日(31日)、撮れたのはこの証拠写真だけ。8~10m先のイヌブナの葉上に、たった1回とまっただけであった。何処にいる?
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どこにいるのかわからないはず。目線をもらい全開しているが、翅は完全に水平。すぐ飛び去ってしまった。
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今年は個体数が極端に少ない。今日(31日)は、20~30分に1回の割合でオスが飛んできたけれど、現れた個体数としては2~3頭にしかすぎないと思われる。26日、ここに来られた地元の方に、高尾山のフジミドリ12年(10年)周期説という話を伺った。確かに、2013~2015年は、こんなに苦戦はしなかった。今年は発生が遅れている可能性もあるが、毎日ここへ通っていたMさんの29日に撮られた鮮明な写真からでは、縁毛は擦れて飛び古しており、未発生というより発生数そのものが少ない感じであった。今日は、最初は曇っていたが、予想以上のピーカン。発生していたら、とまらないにしても数だけは多いはずなのだが、どうやら、12年説は当たっている可能性が高い。これを確認するために、来年も来なければ・・・。とりあえず、本年のフジミドリは終了します。現場に毎日のように集まられたみなさん、色々ありがとうございました。


   

by otto-N | 2016-05-31 20:36 | Comments(4)
Commented by ダンダラ at 2016-06-02 17:17 x
こんにちは
この日は苦戦しましたね。
現地でお話を伺った12年(10年)周期説
そうだとするとこれから何年かはブナの梢だけを見る年が続きそうですね。
次に大発生が見られるまでに生きていられるかしらという感じになってしまいます。
Commented by otto-N at 2016-06-02 19:58
ダンダラさん、10年周期説よりも、「左のブナと右のイヌブナの間」が年々狭くなり、とまる所が遠くなっていることのほうが脅威です。
私は3時半で撤収し、苦戦どころではなく完敗でしたが、4時すぎまで1人だけ残られたIさんは飛翔を撮影されたようです。
諦めてはいかんですね。
(年齢のことは考えないようにしています)
Commented by mikiosu at 2016-06-07 04:49
こんにちは。
クモガタヒョウモン♂、お見事です。自分は遠くからちょっと撮れただけだったので羨ましいです。
いつもならクロヒカゲが多く見られるはずなのですが、今季はなぜかコジャノメが多かったです。
フジミドリシジミは今年はまったくダメでした(計7回行きました)。来年も経過観察が必要ですね。
Commented by otto-N at 2016-06-07 20:06
みき♂さん、前日にクモガタのメスを撮られたとのことで、ぞろぞろと行ってみました。
おかげさまでオスを撮ることができました。ありがとうございました。(メスのほうが断然珍しいです)
フジミドリは、昨日、オスが飛んでおり、メスも複数頭見られたとのことなので、周期説が当たらないことに期待しましょう。
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