たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2016.7.12 続き 乗越を10時50分に下り始める。下山時にはT型ステッキを使う。登りには邪魔なだけだけれど、落差の大きな箇所を越える時にはとても楽。袈裟懸けにカメラ(標準ズーム)を吊るし、時々撮影するから、ステッキは1本だけ。ただ、よほどの急斜面(崖)だとカメラはザックにしまい、ステッキも畳む。 下りは上りに比べると楽。最後の水場を過ぎ、胸突き八丁の上部に来たとき、登山道補修工事の方が道端に脱ぎ置かれた作業ジャケットにベニヒカゲがとまっていた。せめて緑の葉の上に移ってもらおうと手乗りにしたが、失敗。近くの日陰に入り込み、その後、どこかに行ってしまう。右側は谷底、人1人がやっと通れる狭い登山道なので、それ以上追うのは諦めた。しかし、まだ7月なのにベニ?これは変。ベニヒカゲではなくクモマベニと気がついたがもう遅かった。何しろ、まだ一度しか撮影したことがないのだから。縁の白斑が美しかった。 この後、胸突き八丁の階段を下りているの途中、その下にも、クモマベニはポツンポツンと現れた。とまらないので撮影はできなかったが、前日は1頭も見なかったので、この日に発生したのだろうか。タカネキもいる雰囲気ではあったけれど、セセリは皆無。かなり下った林間で、キマダラヒカゲに混じってヒメキマダラヒカゲが飛び交っている。朝は飛び回るだけだが、午後はとまって翅を開くことが多い。 そして、前日にゼフの卍とゴイシシジミがいた場所。ゴイシが1頭飛んでいた。やっととまったので数枚撮影する。 時々休んだ場所では、眼前を飛び交うキマダラヒカゲを撮るが、この標準ズームは距離目盛がないので使いにくい。 歩きながら、ヒメキマダラヒカゲを連写するがピンボケ。 暗い登山道にホトトギス。と、小さな白い花。 だらだらと暗い登山道を下り、登山口に着いたのは15時ちょうど。ゴイシシジミはここから駐車場に行く間にもたくさん飛んでいたけれど、暗いし、法面の上の笹藪なので、撮るのは諦めた。駐車場に着くと、車は我々の1台だけだった。 この日は、前々日と同じ温泉に泊まった。翌日(13日)は白馬でチョウ探しの予定だったけれど、あいにくの豪雨。朝一で東京に戻ってきた。
by otto-N
| 2016-07-31 20:08
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Comments(2)
8回にわたる山行記、さすがにボリュームがありましたね。
山岳風景も蝶や花も見応えがありました。 アルプスモンキの求愛飛翔が特に印象に残りました。 タカネヒカゲも私は後立山でしか撮影していないので、蛇の目のはっきりしたこの地域の個体に憧れます。 来年こそはといつも思うのですが体重が落とせず断念しています。
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otto-N at 2016-08-02 20:27
naoggioさん、ありがとうございます。
たった2日分を8回も引っ張ってしまいました。 山は晴れすぎて写真的には面白くはありませんが、初心者の登山としては最高でした。 この1週間後、全種の飛翔を撮るために登った重量級の方がおられましたので、体重は無制限のようです。 タカネヒカゲが、最後の課題だったそうで、もちろん、撮影は成功です。
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