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たかがヤマト、されどヤマト

2016.10.6-7 長野県・雨飾山(1) クロツバメシジミ   2016.10.14 (記)

2016.10.6-7
台風一過の晴天を狙って、急遽、雨飾山(1963m)に出かけることにした。登山口の近くにある雨飾荘が何とかとれたので、前泊し、翌朝から登る予定。

2016.10.6
東京から甲府までは、完璧な晴天だった。甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳もくっきりと姿が見えていた。しかし、塩尻を過ぎると白馬の山々が見えるはずだが、高い山々は厚い雲に覆われていた。新潟県の天気予報は雨なので、予報的には的中というところ。まあ、この日は宿に着けばいいだけなのだけれど、寄るところがあった。河川敷の石積みに舞うクロツバメシジミ。
以前に寄った時は、ツメレンゲはたっぷり咲いていたが、当のクロツバメシジミは1頭もおらず、淋しく撤退した場所である。これまでも、登山のついでにクロツを撮影してきたが、クロツの棲息環境はどこも決して楽しい場所ではなく、荒地のゴミだめという所ばかり。妻には車の中で待っていてもらうしかなく、何とも心苦しい。さて、今回はどうかというと、雲が厚く、長袖でなくては寒いくらい気温も低く、その上台風が去ったばかりで風がとても強く、全く期待できなかったが、一応、マクロを持って石積みに行く。長さ数10mにわたって、ツメレンゲがある場所だ。ツメレンゲは咲いており、すぐに1頭のクロツを見つけた。とまったのを見るとスレ個体だったので、次を探すものの、ミドリヒョウモン、チャバネセセリ、ウラナミシジミ、キタキチョウしか見つからない。
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こうなっては、スレていても最初の個体を探すしかない。最初の場所から、少し離れた場所でやっと見つけ、大事に大事に撮った。左前翅の先が大破しているのでこの向きが一番いい。でも、もう少しいい場所にとまってほしかった。
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後翅の青紋が薄い気がするけれど、よく見ると縁毛はそれほど傷んではいなかった。
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石積みの上はすごい風。ベニシジミが1頭流れ飛んできて、エノコログサの穂先にとまった。強風でブレブレ。実は、これを撮るのに10分もかかってしまった。
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一応、クロツを撮ることができたでよしとするにしても、晴れていた松本で途中下車して別ポイントに行くべきだったと思ったけれど、それは結果論。なにしろ、もっと広大が河川敷。風が強すぎる。白馬から小谷に向け再出発するが、ますます空が暗くなり、山道に入ると路上は濡れていた。時間があるので、宿に入る前に、登山口の近くにある鎌池を散策する。鎌池は周囲2kmほど、標高1190m。池の全貌を見渡すことのできる場所はなかったけれど、散策路を1周した。まだ紅葉は始まったばかり。
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透かすと美しいオオカメノキの葉。
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木々の間から湖面をのぞく。
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池面に覆いかぶさるトチノキ。
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池の周りにはブナの大木が多かった。紅葉するまで1週間くらい早いようだ。でも、美しい寂静。
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散策路の振り出しに戻ったのは、15時半。小谷村の村営の「雨飾荘」に向かう。温泉も料理も設備もなかなかのものだった。
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2016.10.7
雨飾山登山後、前日は天気が悪かったためにいなかっただけなのかのかが気になり、15時を過ぎていたが、風もなくまだポカポカと暖かったので、クロツバメシジミのポイントを訪れた。ミヤマシジミ♂とウラナミシジミが飛び回っていた。
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クロツを探す。スレてはいたけれど、やっと、ツメレンゲで吸蜜しているのを見つけた。ちょこまか飛び回るクロツバメシジミはとても可愛い。
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目の前のエノコログサに飛んできた新鮮個体。風に吹かれてピントが合わず、もたもたしているうちに飛ばれ、ロスト。石積みの斜面の上では、追うこともできず。
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向こう向きしか撮れなかった3個体目。向こうにツメレンゲの葉肉の塊り。
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ここのツメレンゲは、他の草に混じらずに群落を形成している箇所もあり、楽しみにしていた。クロツバメシジミの数はとても少なかったが、暖かいとそれなりに出て来るようで一安心した。


   

by otto-N | 2016-10-14 20:16 | Comments(0)
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