たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2016.10.12 晴れたので、少しは明るいところで飛翔を撮れるだろうと3回目のクロコノマチョウ。9時半に現地へ着いたけれど、湿地はほとんどまだ日陰でチョウはまるで飛んでなかったが、最初に現れたのは元気ないキタテハだった。少し明るくなった10時すぎ、小さな黒い影が飛んでくる。何かと思ったらムラサキツバメ。その後、ムラサキシジミも飛んできたけれど、シラカシの林に囲まれているにもかかわらず、ムラサキシジミは少なかった。マテバシィは近くに見当たらない。肝心のクロコノマは、羽化の最盛期はとうに終わったらしく、湿地が明るくなった10時から12時ころまでに出て来たのは5頭に満たず。以下、クロコノマを探している間に撮ったチョウを順に並べます。 翅を開いたヒカゲチョウは思ったより傷んでなかった。横は完璧。( →先入感とは恐ろしいもの、クロヒカゲ♂でした。) ムラサキシジミはオスばかりが目についた。クロコノマは撮りやすい場所にとまったときだけ撮る。 ヒメジャノメも新鮮。光の加減で翅脈が目立ちすぎるが、ツリフネのピンクをなんとか入れる。 ムラサキツバメは、日が当たる部分が増えるとともに次々現れた。ここは吸水ポイントらしい。葉上や路上で吸水し、満足すると近くの葉で開翅する。メスが多かった。 蔓性の草が絡まっている叢なので、近づく前に叢全体が揺れてしまい、よく逃げられた。しかし、すぐ、舞い戻る。 背景がすっきりとはいかないのは、チョウが新鮮なだけに、ちょっと悔しいものがある。 ウラギンシジミもピンクのボケを入れて。しかし、もう1m右にとまったなら、ピンクがたくさん入ったのだが。 ウラギンシジミは飛び去っても、すぐ戻ってくる。 産卵の訪れたスジグロシロチョウ。速くて撮れないムラツ。元気なくゆっくり飛ぶヒメジャノメ。 さて、本題のクロコノマというと、またしても、こんなのばっかりだった。残念な3コマ目。 なかなか4枚の翅が撮れない。上から被せるか飛び立ちの時だけしか4枚同時は撮れそうにない。 背景が煩すぎたので、かなりのトリミング。出っ張った赤い目、大きくしなる翅、まるで怪蝶だ。 入口のキバナコスモスにアオスジアゲハが来ていた。動くたびにシャッターを切る。1頭だけなのだが、こうして並べると、たくさんいるようでなかなか楽しい。 これが一番いい感じだった。残念なことに、左前翅に亀裂。はばたくたびに、亀裂が深まりそうだ。 ヒメアカタテハは2頭。オレンジが背景いっぱいになる位置を狙う。 飛んだ瞬間はほとんど撮れなかったが、この背景は裏面の細かな模様を引き立てる。
by otto-N
| 2016-10-20 18:20
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Comments(4)
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yurinBD at 2016-10-20 20:48
クロコノマチョウの飛翔の様子、凄いですね!
大きな翅が、大きくしなり、凄い迫力、驚きました~。 この蝶の独特さが際立ったお写真ですね! ムラサキツバメ表翅の色合い、美しいですね♪
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otto-N
at 2016-10-21 20:54
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yurinBDさん、ありがとうございます。
いきあたりばったりの飛翔写真は、撮ってみなければわからないものですね。 飛翔写真は、想像以上に写っていることが時々あり、普通種といえども(普通種だからこそ)、止められません。 ムラツも同じで、静止でも撮る角度によりずいぶん色合いが変わります。 特にオスは、これからの楽しみです。
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at 2016-10-21 21:29
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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otto-N at 2016-10-21 22:37
鍵コメさん、ご指摘、ありがとうございました。
完全にクロヒカゲです。 春に、こことは数km離れた場所で、クロヒカゲを楽しみにしているのに、先入観とは恐ろしいものですね。 ムラツがこんなにいるとは意外で、翌々日はオスのよく開翅してくれました。 楽しい場所ですね。
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