たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2016.10.14 4回目のクロコノマチョウ。いつものポイントに行く前に2頭が日陰にとまっているのを見たけれど撮りにくい位置だったのでスルー。日が射し始めたと思ったら、ムラサキシジミとムラサキツバメが、路上吸水と葉上吸汁のために現れ、吸水の合間に開翅する。ムラサキシジミはどういうわけかオスばかりだった。 頭が前、上から見下ろす位置がいちばん好きなアングル。 ムラサキツバメのメス。雑然とした藪の中を飛び回り、翅を拡げる。 頭を上にとまると青が輝かない気がする。横向きになるのを待った。 このところ、ムラサキツバメのオスの表翅をいかに撮るのがテーマ。この日は、次々とやって来てオスもよく開翅してくれた。300ミリ撮り。 頭を上にしてとまると、翅は真っ黒にしか写らない。よくてシックなムラサキ色。これはこれでいいのだが。 同じ個体。横向きになるとムラサキ色が少し輝く。 頭が下。いちばん輝くアングルを探す。ただ、この時、180°以上開いてしまったので、輝きが少なくちょっと残念。 帰り際、思いがけなけない場所で、突然、飛んできてとまったので、カメラを構えたところ、すぐに全開。頭が下、上から目線で撮ったときがムラサキがいちばん輝く。 少しアングルを変える。チョウのとまった方向とカメラの高さ(太陽光線の入射角と反射角)で輝きか変化する。11月では太陽の位置が低いので、今のほうが撮影に有利かもしれない。 クロコノマはあまりにも少なかったので、ムラシとムラツを撮っていたのだが、一応のクロコノマ、クロヒカゲ♀(?)、季節外れのとても小さなダイミョウセセリ。 クロコノマは大発生したようで、ジュズダマはほとんど食い尽くされ、幼虫が近くの田圃にも移動したとのこと。田圃は古代米が植えられた実習田のようであった。よく見ると、遠くにクロコノマがとまっていた。(3コマ目はムラサキシジミだが) 近くに羽化直らしき個体。ジュズダマはイネ科。たしかに食草になる。この稲を食べて大きくなったということは、無農薬栽培? 立ち入り禁止の場所だったけれど、係りの人が稲刈りの準備のために来たので、拝み倒して入れてもらった。係りの人が動くと、あちらこちらからクロコノマが飛び出す。畔で待ち受けて飛翔を狙うが、ほとんど隣りの暗い林に逃げ込まれてしまう。撮っても真っ暗。かろうじて、写っていたのはこの2枚。 やはり暗かった。色をチョウに合わすと稲が飛んでしまった。
by otto-N
| 2016-10-24 18:31
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Comments(2)
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kitakan48
at 2016-10-27 18:02
ムラサキ、ムラツ、クロコノマ いずれも素晴らしくピントの決まった美しい写真ばかりですね。
相変わらず冴えてます。 今年、仙台でも驚いたことにムラツが記録されました。 採り屋さんの間でポイント探しで大騒ぎになっているようです。 私も参戦中ですが、肝心のマテバシイの植栽が見つからず、いまだ出会いが叶いません。 ムラサキも美しいですが、ムラツの菫色の輝きを仙台でも見たいものと願っています。
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otto-N
at 2016-10-27 22:26
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OTTOさん、ありがとうございます。
ついにムラツは仙台まで北上しましたか! こちらではすぐ近くにマテバシイがあるとは限らないようです。 ムラツ♂は、こんなもんじゃないほどの個体が確実にいます。 今年の残りは、ムラツ♂とヤマト♀探しに明け暮れそうです。
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