たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2016.11.9 続き いつもまにか足元から這い上がって飛び去るものがあったが、風に流され追いかけてもムダだった。それより、背景としてソテツの葉を撮りたいので、じっと待つ。12時、メスが開き始めた。これはちょっと寄り過ぎた。 太陽の光をまともに反射し、ギラギラ輝く。EVは-1.7。オオミドリシジミ並みの眩しさだった。 上からでも輝きがきつい。 このアングルが一番だった。何枚も撮ったのに、残念。右の尾状突起が写っていない。風になびく尾突の白点はポイント。ウラナミシジミを撮っていて気付いた。 メス第2号は、ソテツの廊下の奥。 次々と開くので、同じ個体なのか移動したのか、何頭目か判らなくなってきた。 これは上と同じことは確実。クマソ♀は、こんなにメタリックとは意外だった。 またもや、メス。右前翅はなかなか開かなかった。ルーミスの時もこんな個体がいた。寒いと左右同時に開かないのかもしれない。 少し位置を変える。後ろのソテツの葉が交差し、いい感じだった。 12時40分、開き始めた別個体を撮っているとき、前日お会いしたTさんが来られた。 しかし、これ以上はなかなか開かず、どこから撮ったらいいのか撮りあぐねていた。 半分開いているのに、触角は2本そろえたままだ。体だけが日射しに反応? 開き始めたのは13時15分。 翅の基部にかけてのブルーのグラデーションは新発見。 この間も、飛び出した個体もいた。オスはメスに較べ、開くとすぐに飛んでいってしまう気がした。いつまでも残っていたのはメス。ソテツの葉の上ばかりを注視していたが、足元の叢でも、出てきては開翅する。ただ、あまり撮らなかった。 飛び出して、フラフラと風下に流される。そうはさせまいと、風下に立ちはだかり、広角で撮ったけれど、ムダ。ソテツを入れたかったけれど、隣の植栽の下のほうに潜り込む前に1枚ピン甘が撮れただけ。どさくさに紛れて掲載します。 13時30分、全開したメス。やはりソテツの葉の上が美しい。 ときおり強風が紛れ込み、翅で懸命にバランスをとる。そろそろ、ソテツに日が当たらなくなってきた。 13時40分。植栽にふと目をやると、メスが翅を開いていた。青く輝く翅脈が美しい。 木枯らし1号が吹き荒れたこの日、ギャンブルではあったが、次々と開翅するクロマダラソテツシジミを撮ることができ、嬉しい1日となった。このシジミチョウは、沖縄でさんざん見ており、東南アジアの観光旅行でも、ボロボロに食われたソテツの周りでゴミのように飛んでいる。ただ、オスばかりだし、擦れた個体ばかりで、新鮮な個体を撮ることは難しかった。この日に開翅し飛び立った個体は、当日羽化した個体ばかりでなく、その前に羽化したものの、寒くて動くことのできなかった個体も多かったはず。蛹化は葉の付け根の隙間で行われることが多いので、木の下の叢のから顔を出した個体は、羽化後に落ちたものと思っている。事実、ソテツの葉はつるつるなので、葉から滑り落ち、寒くてはばたきもできないまま、叢の中に落ちてしまった個体も目撃した。(クマソもソテツから落ちる。)これからは、ソテツの新芽もなく、吸蜜源も近くには少なく、何よりも気温が低い日が続く。もう生存するにはキツそうだ。
by otto-N
| 2016-11-20 20:20
|
Comments(0)
| |||||
ファン申請 |
||