たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2016.11.26 土曜の朝、テニスに出かける前に、10分間の予定で近くのヤマトシジミを探す。10時前なので寒くていないだろうと思っていたけれど、イヌタデの花の上に2頭とまっていた。前日の午後、吸蜜中に急に気温が下がり、そのまま夜を越したものらしい。 他の場所に行って戻ってきたら、1頭が翅を開いていた。靑くなく、ほんの少々、靑鱗を載せている黒いメスだった。時おり吹く風にバランスをとりながら、震えていた。ピンクのイヌタデの花を背景に、とてもきれいな黒♀だった。 風に飛ばされ石段の上に。ブレブレの中でかろうじて1枚。というわけで、この個体のせいで、予定をはるかに過ぎてしまった。 2016.12.3 1週間後の土曜の朝。少しだけ見に行く。スレたオスばかりで、メスはこの1頭だけだった。前回の黒♀?。だとしたら、ずいぶんきれいだ。 2016.12.4 日曜日。出かける前に10分間だけ。白いオス2個体と、まるで青くない靑♀。これだけだった。1コマ目、後翅の傷のようなもの、よく見たら鱗粉。 2016.12.5 朝行くと、草刈り中だった。すでにイヌタデは刈りとられ、咲き始めた園芸種のピンクのカタバミもなくなった。ああ無情、雑草の運命を嘆くが、まだ、草刈りが入っていない所で、ヤマトシジミを待つ。それにしても、暑い日だった。着ていたフリースはすぐに脱いだ。時間はたっぷりあったけれど、メスは2時間粘っても、ボロではない個体はこの1頭だけだった。うーん、昨年はここでウルトラブルーも撮ったのに、今年はキビシイ。 どういう訳か、ムラサキツバメのメスが吸汁に来ていた。そこへ、ヤマトシジミが求愛。3コマ目のように、メスの前で翅を開き、打ち震える動作さえ見せたが、撮影はできなかった。メスではなくオスに求愛し、はたまた異種とは、ほんとヤマトシジミはみさかえがない。 オスは5~6個体いたけれど、新鮮なのは2個体だけ。まず、大型の1個体目。これは、斑紋から前日に撮った1頭と同じ。 大きいのでとても目につき、かなり撮った。しかし、太陽の位置と自分の影の関係から、似たような感じにしか撮れなかった。 小さめの2個体目。前翅の先の黒縁の形が少し違う。 背景は殺風景な地面の上の枯葉。せめて敷き詰められた枯葉なら、実力通りに撮れるのだが、ヤマトシジミはずいぶん損をしている。 ムラサキツバメに続き、ムラサキシジミも顔を出した。半開きであまり新鮮ではなく、撮りにくい位置だったけれど、なんとかオスらしい色が出た(と思う)。 午後、所用があり、代官山の下の交差点で、頭上にムラサキツバメのオスがふらふら飛んできて、赤信号で停車したワゴン車の屋根にとまり、靑に変わった後も飛び立たず、そのまま行ってしまった。気温が高かったにしても、もう薄暗い午後3時30分。まだ、飛び回っていたのか!マテバシイはこの近くにあったっけ?今度探してみよう。
by otto-N
| 2016-12-07 18:20
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Comments(2)
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kitakan48
at 2016-12-08 18:18
ヤマトの♂がほかのオスを追い回す・・
これって、私も何度かみかけたことがあります。 去年九州に出かけてクロツバメを探していた時、クロツバメの後を追い回して盛んに求愛行動をしていたヤマト。 今年は、ムラサキシジミの♂をしつこく追い回していたヤマト。 ツバメを追いかけるヤマトを仙台でも見てみたいものです。仙台のツバメは、幼虫の記録が出ていますが成虫の姿は探せども探せども依然としてNUllです。泣;
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otto-N
at 2016-12-08 22:14
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OTTOさん、ヤマト♂はほんとうにおバカさんですね。
ヤマト青♀撮影の敵はオスですし、シルビア、ルーミスの時も泣かされました。 もう見境がありませんが、弁護するつもりはありません。 これもヤマトの属性、我慢してます。 ムラツは越冬が厳しそうですが、近々、仙台でも見られるようになると思います。 晩秋以外は、思ってもみないところで遭遇してます。
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