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たかがヤマト、されどヤマト

フライイング・バタフライズ 2016 (7)ツシマウラボシシジミ   2017.1.26 (記)

ツシマウラボシシジミ
連休に入る少し前、チョウ類保全協会から、足立生物園で飼育繁殖しているツシマウラボシシジミを公開するというメーリングリストによる知らせが入った翌日に駆けつけたところ、すでに2名が撮影中。お一方はI さんだった。I さんの撮影を手伝いながら撮った思い出深い画像です。
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温室なので暑く、蚊に刺されながらの撮影だった。
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外は曇り空。とても暗く、ときおり日が射す時だけ、私の機材ではなんとか撮影できた。ISOは1600~3200。
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ピントの合った4枚の表翅は叶わず、裏だけが撮れた。
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オスの輝くブルーは構造色。とまっている時はほとんど翅を閉じている。ブルーに輝くのは飛んでいる時。それでも、このように、角度によってはブルーにならない。
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飛んでいるとき、銀の裏翅とブルーの表翅がキラキラと輝き、とてもきれいだ。
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鹿の食害と棲息する植林地の環境悪化によって、ツシマウラボシシジミはほぼ絶滅状態にあり、鹿の侵入防止ネットを張り、間伐して林床を明るくして食草のヌスビトハギが育つ環境を作り、そこへ人工繁殖させたチョウを放すという苦肉の策でしか保全の方法がなくなってしまったようだ。足立生物園で交尾・産卵を行い、幼虫を育て、蛹を対馬に帰すという膨大な作業だ。累代飼育を確立する上で、一番不安定なのは交尾とのことですが、交尾が順調に行われ、急遽、(お役御免の)オスの公開となったとのことです。

   

by otto-N | 2017-01-26 16:41 | Comments(0)
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