たかがヤマト、されどヤマト

2017.7.21 長野県・上高地 オオイチモンジ♀   2017.8.11 (記)

2017.7.21
徳沢を7時に出て横尾方面に向かう。つれあいとは河童橋のビジターセンターで12時30分に待ち合わせ。見落としかもしれないので再度の探索。朝露がひどくズボンがたちまちぐっしょりとなったので藪漕ぎする気が失せ探索は失敗、道を引き返した。右手に青空の前穂高。
a0181059_17325774.jpg


朝が早いとまだ寒くチョウは飛ぶはずもないのだが・・・。目についた道端の花を撮る。
a0181059_17355602.jpg


オオイチモンジの♂をまだ撮り足りないので、ポイントへ急ぐものの、上高地ではポイント間の距離が長い。着いたのは8時40分。先に来られていた方が2名。先ほどまではたくさんいたとのこと。少し遅かったようだが、それでも待つと飛んできた。しかし、とまらない。了解を得て広角で少し追いかけるが撮れるものではなかった。そのうちの1頭がやっととまったが一瞬で飛び去る。強烈な日射しで背景の白い石ころが眩しい。
a0181059_17442344.jpg


珍しく葉っぱの上で開翅。しかし、大破していた。
a0181059_17453136.jpg


河川敷の石よりもコンクリのほうがミネラルがあるのか、絵にならない場所が好きなようだ。このときは、日陰の部分を翅を開閉しながら歩きまわっていた。スポット状に日が射す部分に来るよう念じていたら、来た。
a0181059_17491703.jpg


この後は、気温が上がったせいかバッタリ来なくなった。獣糞にキマダラヒカゲとコムラサキが集っていたので、連写したがさっぱりだった。葉の上にコムラサキがとまるので紫幻光を狙うが、これもうまくいかない。1コマ目、いい位置なのに輝かないのは個体差なのか、もう擦れているのか、コムラサキはよくわからない。自宅近くにいたなら、1日中遊んでいたいチョウだ。遊ばれるのが見えているが。
a0181059_17532984.jpg


ふと見ると、ゴイシシジミ。ゲテモノ食いではありけれど、とてもかわいい。笹の陰にも2頭いた。
a0181059_17552041.jpg


気がついたらかなり時間が経ってしまった。飛翔を撮り始めると時間を忘れる。9時30分にここを切り上げ、ドロノキの♀を探しに行く。途中、オオイチモンジの吸水ポイントに寄ると1頭だけが飛んでいたが、とまる気配がないので300ミリ(MF)で2回シャッターを切っただけで飛び去ってしまう。この日の飛翔はこれだけ。出来は最悪。特にコムラサキはひどい。
a0181059_20375606.jpg


ドロノキのポイントへ急ぐ。10時30分到着。時間のせいか、前々日の午後より樹上を舞う♂が増えていた。♀を探しに低いところへもくるけれど、速すぎてフレームにも入らなかった。
a0181059_08242399.jpg


樹液が出ているドロノキがあり、クロヒカゲやキマダラヒカゲと一緒に♂が吸汁していたが、長い時間はいなかった。2ショット撮って終わり。(遠いのでかなりのトリミング)
a0181059_08273969.jpg


♂はあいかわらず樹上を舞っていたが、それとは違う飛び方の個体が現れた。♀と直感し、目で飛翔を追う。なかなか下には降りて来なかったが、近いところにとまってくれた。後ろ翅の白帯が広い。
a0181059_08245404.jpg


もっと開くかと思ったが近くに飛び、翅を少し開く。
a0181059_08251503.jpg


また小飛。今度はゆっくり開き始めるがここまで。どこかへ行ってしまう。
a0181059_08255363.jpg

遠くへ行ってしまったようだが、またやって来た。(同じ個体と思うが)
a0181059_08262476.jpg


半押ししながら、開く瞬間を待ち続ける。しかし、逆。飛び出してしまった。秒8コマの手動プロキャプチャー。
a0181059_08264821.jpg


オオイチモンジ♀の美しさはV字開翅したときの後ろ翅にある。この瞬間を待っていたのに少し葉が被ってしまった。(遠かったので大きくトリミング)
a0181059_08271555.jpg


そろそろ、ここを切り上げなければと思ったころ。またやって来た。とまりそうなのでカメラを構えていると♂が見つかった。あわてて♀はドロノキの中に潜り込む。♂から逃れた♀は葉の間から何とか見えるところにとまっていた。暗いが裏翅を何ショットか撮る。
a0181059_20262063.jpg


しばらくすると、おずおずと翅を開き始めた。
a0181059_08275969.jpg


完全に開いた瞬間、後ろへ回り込む。
a0181059_08282490.jpg


真後ろから覗きこむと右前先端が葉が被っていたので、もう一度少し左に寄った時に飛び去った。
a0181059_08285625.jpg


時計を見るとすでに11時30分。シンデレラタイムの12時30分に遅れないように、河童橋まで小走りに急ぐ。約束のビジターセンターに着いたのは12時10分。もう少し粘れたようだ。河童橋でお別れの1枚。次は岳沢にも寄りたいものだ。
a0181059_20254409.jpg

今回もみなさんにポイントを教えていただいた。ありがとうございました。特に、町田のSさんには感謝です。




P.S.
探蝶逍遥記のfanseabさんから、コメントをいただいた。産卵シーンということなので改めて掲載します。1コマ目は300ミリで撮ったノートリ画像。2コマ目はその拡大画像。確かに緑色の卵がドロノキの葉の先端に写っている。(ペンタックスと言えども300ミリの単焦点はすごい。少々重いですが)
a0181059_10133558.jpg

他の画像を捜したところ、もう1枚見つかりました。先に掲載した翅の裾が少し葉隠れしていたV字開翅。飛び立った後、チョウの重さで沈んでいた葉の上に卵が写っていました。1~2コマ目はノートリ、3コマ目は2コマ目の拡大画像です。オオイチモンジの産卵はこういう風になされるとは知りませんでした。
a0181059_10134914.jpg



by otto-N | 2017-08-11 10:20 | Comments(6)
Commented by naoggio at 2017-08-11 21:27 x
山歩きお疲れ様でした。
素敵な蝶達と遊べて素晴らしい旅でしたね。
新鮮なオオイチはやっぱりオーラが違いますねえ。
特にしたから2枚目の翅の付け根に微かに光が差した瞬間のメス最高です。
来年は私ももう少し早い時期に行ってみたいと思いました。
Commented by fanseab at 2017-08-11 22:00
オオイチモンジ♀前半の何コマかは、明らかに産卵シーンです。特に「手動プロキャプチャー」で撮られた3コマ横連続画像が将にその瞬間で、真ん中のコマの母蝶の左下、ドロノキの葉先端に産卵直後の卵が写っています。ミスジチョウ同様、最初は葉の中央に半開翅で静止し、そのまま後ずさりして、葉の先端に産み付ける特徴があります。♀開翅を撮影している皆さんの画像を拝見すると、結構多くの方が「産卵シーンと気づかずに産卵シーンを撮影されている」ことに気が付きます。
Commented by fushiginomori at 2017-08-12 07:29
白い一文字に目がいってしまいますが、よく見ると翅の縁の色遣いは絶妙ですね。
こんなところから、気品が生まれるのでしょうね。
樹の幹にとまる姿も、コンクリートの上でスポットライトを浴びる姿も、とても美しいです。
Commented by otto-N at 2017-08-12 09:43 x
naoggioさん、コメントありがとうございます。
オオイチを見たのは今回で2回目。1回目の時は♀でしたが、この場所で手も足もでず残念な思いをしました。
宿題の1つをやっと撮れ、ホッとしたところです。
翅の付け根に差し込む光がいい感じだったので、本文中で説明しようとしましたが、これに気がつかれたとはさすがです。
Commented by otto-N at 2017-08-12 09:56 x
fanseabさん、ご教示ありがとうございます。
腹部を曲げることもなかったので、ただ葉の上で休んでいるのか思いました。
それにしても、小さな卵を画像から見つけるとは恐れいりました。
飛び立った後の画像はほとんど撮っていなかったのですが、1枚だけ卵が写っていました。
チョウがいなくなった後も撮っておくべきですね。(後ほど、画像を追加します)
Commented by otto-N at 2017-08-12 10:06 x
fushiginomoriさん、コメントありがとうございます。
白帯の他、外縁の内側のブルーの帯、半月紋のオレンジも見事ですね。
撮影していて、葉の上よりも石の上のほうが似合うチョウだと思いました。
飛ぶ姿は大きくてカッコいいです。
<< 2017.8.6-7 長野県・... 2017.7.20 長野県・蝶... >>