たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2017.3.30 前日の疲れが残り、疲れと言ってもあれだけ撮影してもボツばかりだったので嫌気がさしたのだが、朝から晴れ。気温もこれまでとは打って変わって上がりそうなので、この日を逃したら次は1年後、行かざるをえない。(来週からは都内で撮らなければならないものがある) 9時に現地着。歩くと暑いのですぐにウィンドブレーカーはザックに押し込み、コツバメのポイントに急ぐ。テリ張りは10時ころには終わるはず。4か所のポイントは距離が離れているので急ぐと結構きつい。しかし、コツバメは見つからなかった。丈の低い笹薮を歩き回った時にミヤマセセリがいたので撮っておく(今まで枯葉の上ばかりだった)。 コツバメは発生初期にしか来ないのだろうと勝手に理屈をつけて、最初のポイントに戻ったのが10時すぎ。そこに、とてもツバメシジミの♂と♀がいた。ただ、春先の♂は大きいはずなのにとても小さく、♀はさらに二回りほど小さかった。 ツバメシジミを撮っているとき、別なシジミが目の前を横切った。コツバメだった。もうテリ張り時間を過ぎる頃なので飛び去られては大変と、とりあえず目を中心に1枚撮る。 しばらくじっとしていたが飛んだ。もう1頭飛んできたのでそれを追いかけたのだった。離れた場所に行ったので探すと、コンクリの杭の上にとまっていた。人工物なのに違和感なく調和していたのは意外だった。 隣の杭を見るともう1頭いた。こっちのほうがイケメン。 1頭が飛ぶと2頭が絡み舞い上がる。戻ってくると植え込みで日向ぼっこ。ちょこんと2本の前脚をつきだす姿はとてもかわいい。モコモコのぬいぐるみのようだ。しかし、コツバメは少し高い所で傾斜して日光浴するのでフラットに撮るのが意外と難しい。何回シャッターを切ったことか。 逆光でも撮った。これもフラットになかなか撮れない。 静止撮影に飽き、飛び出したところを広角で撮るが、ほとんどフレームアウト。やっと撮れても脚を伸ばした変てこな姿ばかりだった。真後ろから撮れれば翅だけが写るはずなのだが、飛び出す方向がわからない。このへんに研究の余地がありそうだ。 飛び出しを捉えるのは難しかった。表翅を撮るには上から被せるしかないだろうが、あまり低いところにはとまってくれないし、背景がつまらなさそう。しかし、トライすべきだった。 飛び出しより、舞い戻ってくるところを狙うのだが、どこに戻るのかわからなく打ち込んでも当たらない。 1頭が飛べばもう1頭が絡んで舞い上がる。すぐに戻ってくるが、戻ってきたとき、私の体につきまとうようになった。体を引きながらシャッターを切る(コツバメとのダンス。いや、コツバメに攻撃されているのか)。どうもカメラに興味があるようだ。逆光だと飛んでいる時でも縁毛がレインボウに輝く。 表翅の4枚のブルーはなかなか撮れなかった。ピンとしてはこれがベスト。 せっかくの4枚ブルー。しかし、もうちょっと距離が届かずピン甘。惜しかった。 どういうわけかテリ張りは12時近くまで続いた。その後、いつものミヤマセセリにポイントに行ったが、数は少なめ。気温が高かったせいか♂が枯葉の上に休むこともなく飛び続けていた。追いかけても歯が立たず、休んでモニターを見る。コツバメもミヤマセセリもあんなにシャッターを切ったのに、愕然となり、センイソウシツ。午後2時、これから飛翔速度が遅くなるという時刻であったが、気力が続かず撤収。今年はこれでお終い。片道1時間半、4回も通ったことになる。コツバメは晴れても気温が低ければ出て来ないことがはっきりした。来年は、天気を選んで出かけよう。でも、ミヤマセセリは低いほうが飛翔速度が少し遅く、時々翅を休める。(以上、忘備録)
by otto-N
| 2017-04-03 18:50
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Comments(2)
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