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たかがヤマト、されどヤマト

2017.11.24 東京・サザンカの裏通り ムラサキツバメ   2017.12.4 (記)

2017.11.24
昨年はマテバシイの剪定や植え込みの整備などで芳しくなかった東京都下の公園のような所へ行く。ここは自宅から北方向に電車で1時間。この時期、もっと近い所でムラサキツバメを観察したいけれど、発生数が少なく、どうしても少し遠くなる。現場は、入ることのできないフェンスの中にマテバシイがある外側の道路。道路に沿ってサザンカとシャリンバイの植え込みがある。この道路は車の抜け道となっているようで、昼は駐車して(違法)アイドリングしたままで昼寝をしている車が並んでいるし、食事後のコンビニ袋が植え込みに絡んでいるので、写り込まないように取り除きながらの撮影となる。大型トラックが通り過ぎる風圧でせっかくのムラツも飛ばされることも多い。まあ、運転手のみなさんからは、あいつ何やってんだろうと思われているに違いないが・・・

10時ころ着いた時には、シャリンバイの植え込みには早くもムラサキツバメが飛び回っていた。擦れているものが多く、きれいそうな個体を探す。サザンカはたくさん咲いているけれど、吸蜜するのは稀で、ほとんどがシャリンバイの中に潜り込み、葉や茎から汁を吸い、表に出てきては翅を拡げている。そんな中、珍しくサザンカで吸蜜している個体を見つけた。
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ここでは、ムラサキシジミも日向ぼっこに集まる。
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ムラサキツバメは擦れた個体のほうが翅をよく開くし、♂より♀のほうが開く確率は10倍くらい高い。♀は待っているとあっさり開翅してくれる。
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しかし、♂はそうはいかない。葉の上に出て来ても翅を閉じたままのことが多いし、翅を開く個体は擦れたものばかり。しかし、きれいな個体もいるはずとあちこち探しまわる。そんな時、サザンカの花の前にきれいそうな♂が飛んできて開翅した。こうなってはこの♂だけに集中する。開翅する個体は次も開く。近くにも下りてきて開くはずだ。
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少し待っていると近くのシャリンバイの植え込みに潜り込み、ときどき表に出て来ては翅を開く。しかし、太陽の向きを計算しながら頭の方に回り込むが、植え込みは密集しているので近づけずなかなかいい位置では撮らせてくれない。ベストの位置は3コマ目。しかし、一部は葉の影。
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ムラツ♂の幻光は半開翅しているときが一番強いけれど、開き方が狭いことが多く、これまで満足に撮らせてもらえなかった。しかし、これはいい感じ。このブルーにいつも惑わされっぱなしだ。
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さらに道路際にも出て来て半開翅。あわてて飛翔用の21ミリを100ミリに付け替える。間に合ってホッとする。残念ながらこれ以上は開かず、シャリンバイの中に潜り込んでしまう。しかし、前翅の鱗粉列まで写っておりとても嬉しい1枚であった。フラットでも幻光は出るようだ。
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十分に吸汁した後はどこかで翅を開くはずと、植え込みから出てくるのを待っていると、少し遠いが絶好の位置にとまる。頭も下向きだ。300ミリのピントを合わせて待っていたら、突然、開いた。
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数回シャッターを切ってから少し右に寄った時、翅を少しすぼめてから飛び去ってしまう。
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この後、急に日が翳り始めムラツ、ムラシとも姿を消す。しかし、曇ったため、まとわりつくように飛んでいるのは見ていたが、晴れていた時はまぶしくて見つからなかったムラツの塒を発見。300ミリでもこの大きさだが、フェンス内で一番近いマテバシイだった。これで、2つ目の塒。1つ目は1昨年と同じ場所。今年は1つに10頭を越えていた。
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日が翳ってしまった中で、植え込みの上にポツンと取り残された個体。♀か♂かもわからない。とりあえず、横から絞りをF6.3から開けながらフラットに撮ってみる。F2.8にした時、日が射した。日射しがあるのとないのではこんなに色彩が違っていた。
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そして次の行動。開翅して飛び去る。ピントは頭に付近にしか合わなかった。でも、背景のボケ具合はすてきだ。
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by otto-N | 2017-12-04 16:39 | Comments(2)
Commented by ダンダラ at 2017-12-04 22:00 x
ムラツのオスの翅表がきれいに撮れていますね。
私も気にしているのですが、なかなかオスが出てきて翅を開いてくれません。
サザンカの吸蜜も素敵です。
Commented by otto-N at 2017-12-05 20:28 x
ダンダラさん、コメントありがとうございます。
ムラツの♂は♀に較べて、シャリンバイでの吸汁時間も長く開翅することが少ない気がします。
十分吸汁したら開翅するのでじっと待ちますが、開いても構造色が出る位置に簡単にはとまってくれませんね。
サザンカ吸蜜は、絶えず位置を変えていたので撮るのに苦労しました。
おほめいただき恐縮です。
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