たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2017.5.11 チョウ撮影としては2回目の高尾山の山麓歩き。晴れて暑いせいかウスバシロチョウもなぜか飛んでいなかった。最初のミツバウツギで案山子さんと会い、2つめのミツバウツギではあきる野市のKさんに出会う。アオバセセリは出て来ていないとのこと。少し話をした後、先を急ぐ。とにかく網屋さんが多いのだ。途中の林道にはスミナガシもいなかったし、黒系アゲハの吸水も見られなかった。暑すぎるせいかなぁと思いながら、ウツギをチェックしながら林道を登る。オナガアゲハだけは目につくが、ウツギにとまっても撮りにくいのでほとんどスルー。サカハチチョウも少しくらい待っただけではいい位置にとまってくれない。最初に撮れたのは、日陰のヒメウツギに来たカラスアゲハ♂だった。 アオバセセリも日陰。撮るには撮ったが露出がとんでもない飛翔設定のまま。真っ黒になってしまった。 なんとかソフトで修正したが、粒子の粗さが目立つ。日向だと必ずウツギが白とびするので、露出不足のほうがいいかもしれないが、ISO3200ではちょっとキツイ。 時々ウスバシロチョウが飛んでいるが、むしろツマキチョウのほうが目についた。どれも新鮮。 いちばんの目的はトラフシジミの卍飛翔の確認。しかしながら、午前中あれだけ晴れていたのに午後になると空が曇り始めてしまった。でも、曇ったのが幸いしたのか、満開のヒメウツギに突然♀のミヤマカラスアゲハが現れた。 翅を拡げながらどんどん花の中に潜り込んでいったので、真後ろに回ったとたんに飛ばれ、ピンボケの全開画像が残されていた。 何年かぶりのミヤマカラスアゲハ♀だというのに、全開を撮れなかったことはショックだった。見上げればウツギの花にサカハチチョウ。 オナガアゲハだけはたくさんいた。しかし、黒いのでピントが合わないし、ウツギの白とのバランスが難しい。 満開のヒメウツギ。 全部白バックよりこのほうがいい感じだ。 ミヤマカラスアゲハの全開を撮り損なってから1時間半、二度目の遭遇。今度は暗い中にぶら下がっていた。 暗い中だと満天の星が輝かないし、せっかくの赤いクジャク紋もくすんだままだった。最後まで明るい所には出て来なかった。 そして、この30分後。二度あることは三度ある。しかし、またもや日陰の中だった。 シャッターを切ながら明るいところへ移動するよう願う。小さく飛び少し明るいところへ移動。 さらに小飛。今度はもっと明るいがウツギの花が少ない。 やっと満面のヒメウツギ。小刻みに翅を震わせながら吸蜜していた。遭遇した時間は違ったがは距離にして50mほど。右翅表の中室下の小さな傷から判断して同一個体のようだった。 トラフシジミは諦め、下山する。薄暗くなってもアオバセセリが吸蜜に訪れていた。しかし、暗すぎる。 夕刻、暗いミツバウツギの木の中を亡霊のように飛び回るオナガアゲハ。
by otto-N
| 2017-05-19 16:57
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