たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2017.5.24 一番近い街に前泊し、朝からウラゴマダラシジミを撮りに行く。天気予報どおり薄曇りの絶好のウラゴ日和。6時に現地に着くと、早速、薄暗い足元に♂がフラフラと下りてきて翅を開いた。その次も少し翅が傷んでいたけれどすぐ全開。朝早いとほんとうに開くのだ。ウラゴの♂は朝開く。日が当たる場所にもとまるが、ほとんどは薄暗い茂みの中だった。ただ、全開は最初だけ、時間が経ち気温が上がると半開までがほとんどだった。 7時をすぎると♀を求めて飛翔速度も速くなった。それでも、鳥の糞や泡吹き虫の泡を♀と間違えるのかその近くでとまり、半開翅することも多い。 静止ばかりでなく飛翔も撮った。この日も風が強く、♂が飛ぶのは風が弱い藪の中。この鳥の糞には入れ替わり立ち代わり次々と♂がやって来た。 風は前日ほど強くはなかったが、表通りはさすがに強風でほとんど♂は飛んでいない。それでも、大きな木は風が弱く、そこにあった鳥の糞は集客力が抜群だった。ただし、暗すぎ。しかも、蚊の棲家。飛んで来た時だけ、藪に潜り込み連写したがボコボコに刺されてしまった。 ♂にとってあくまで本命は♀。ホバリングしていると思ったら♀がいたということが多かった。 21ミリでの置きピン距離はヤマトシジミの時と同じ26cm。小さなヤマトシジミと違い、チョウが大きく写りすぎた。まあ、撮るべき背景がないのでこれはこれでいいのかもしれない。 同じような構図。陰と陽。 この日のベスト構図。しかし、うーん、翅が傷んでいた。 まだ半開のイボタの花。もうスレてしまったウラゴマダラシジミの♂。 ♀は新鮮だった。 8時を過ぎると数が激減した。そんな中に♀が1頭。こんな細い先端で開くとは珍しいと思う。風で揺れ揺れ。 ♂が全開したのは6時から6時半。それからは開く個体は少なかった。この黒い個体は何度も糞にやって来た。そして時々翅を開いた。 いい場所にとまって開いたと思ったら、翅の傷から同一個体だった。 無傷のノーマルの♂がやっと撮れた。こっちのほうが綺麗だ。 11時58分。♂だと思うのだが・・・・ (午後の部に続きます)
by otto-N
| 2017-06-02 16:20
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Comments(2)
前泊した甲斐のある素晴らしい写真が並んでいますね。
写真もそうですが、ウラゴの開翅を含む生態が参考になりました。 自宅から15分くらいのところにウラゴの大きな発生地があるのですが、近いので適当な時間に撮影に行っていました。 でも、貴殿の記事を見て、ぜひ一度はそういった生態を確認しておこうという気になりました。
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Commented
by
otto-N
at 2017-06-04 08:16
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ダンダラさん、おほめいただきありがとうございます。
ウラゴの開翅については単なる憶測で、その日の天気(日照、気温、風など)にかなり左右されているものと思います。 いつもある時間しか見ていなかったので、1日いたので色々観察できました。 近くの別のチョウについては、今日はダメだろうということを確認しにも行ってます。(暇ですね)
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