たかがヤマト、されどヤマト

2016年 06月 19日 ( 1 )


2016.6.10 埼玉・ハンノキの森 ミドリシジミ   2016.6.19 (記)

2016.6.10
ミドリシジミの卍飛翔はなかなか低いところまで降りてこないため、思うようには撮影できなかった。もう少しというところでカメラが届かない。そこで、急遽、一脚とレリーズを購入した。レリーズの長さは50cm。もう少し長いのが欲しかったが、ペンタの純正なのでしかたがない。一脚は、免許更新で新宿に行ったついでに一番安かったベルボンEXUP300(1695円)。

この日も晴れて暑いせいか卍が始まったのが遅く、午後5時20分。少し絡んではすぐ分離し、それぞれのテリ位置に戻っては翅を開く。高い場所が多く、撮れる範囲のものを300ミリで撮影する。
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時々、少し低い所にもとまるが、数は少ない。そして小競り合いを繰り返す。
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いつのまにかオスが集結していたという感じ。
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日が落ち始めたときに戦闘開始。あわてて駆け寄り、一脚を持ち上げながら連写する。が、思うようには卍する2頭との間隔がとれないし、短時間で卍がばらけてしまう。まだ明るいうちにと思って焦るばかりで、結局、これまでと変わらなかった。
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一脚撮りでは、手が届かなかった高さで撮れたのだが、急に目の高さに来たときには対応しきれなかった。また、いくら小型軽量のペンタとはいえ、支える左手が疲れてくる。
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暗くなるにつれ、あちらこちらで卍飛翔が繰り広げられるが、そのうち卍飛翔の数は減ってくる。卍が始まっても他のオスが介入し、すぐにばらけてしまう。ばらけたオスに、さらに他のオスが加わり、5~10頭の集団を形成し、目の前を飛び交う。壮観と言えば壮観。だが、こうなると万事窮す。手に負えない速さだった。片割れしか写っていないが、この日のベスト(情けない)。
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飛翔をほぼ諦め、静止を撮るが、日が落ちた後では暗すぎた。
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一脚撮りでの最大の収穫。真上からの静止撮影。
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置きピンなので、少しずつアングルを変えての撮影。テリ張りの時は、他のオスには反応しても、カメラには反応しないようだ。
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2016.6.11
土曜日。テニスを早めに切り上げ、ミドリシジミを撮りに行く。下草でメスが飛び立ち、近くにとまり、翅を開いた。B型だった。虫食い葉がかなり残念。
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また1頭、足元から舞い上がる。木陰にとまり、わずかな木漏れ日を受け、全開した。AB型。右の翅に弱く日が当たる。背景は申し分ない。
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午後5時、2頭が入る確率を少しでも上げようと15ミリ広角の置きピン25cmにセットし一脚に取り付け、卍飛翔が始まるのを待つ。とまっているのは撮らない覚悟で、明るいうちの卍飛翔に専念することにした。
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しかし、この日も、卍飛翔は最初のうちだけ。すぐに乱舞状態となってしまう。下りてくる卍はほんとに少なかった。21ミリを15ミリにしたところで、2頭とも入るわけではなかったが、チョウの画面に対する大きさは15ミリのほうがいい感じだった(飛翔画像についてはすべてノートリ)。また、一脚撮影では、被せ気味に撮れることも強みかもしれない。
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せっかくの構図だが、ピン甘だし、
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撮れた時にはもう暗かった。
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一脚撮り。ファインダーを覗くわけではないので、あてずっぽうのアングル。置きピンなので、数を打つ必要あり。(実際は飛び立ち飛翔を狙ってたときの失敗画像)
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飛翔を諦め、マクロ撮り。
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金色に輝くアングル。ちょっとピンボケ。1/125秒だった。暗すぎて、撮影はこれにて終了。その後もミドリシジミの狂乱は続いていたが、帰らなければならない時間となり、最後まで見とどけることはできなかった。
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4回目の卍飛翔撮影も失敗に終わった。日が落ちた後に飛翔が始まるので暗すぎということもあるけれど、なんと言ってもピントが合わないことが主因。卍飛翔する2頭とも1画面に入り、その1頭は、4翅とも金緑に輝くというシーンを夢みていたのだが、またもや、来年に持越しとなってしまった。それにしても、こうも数が多いと、卍飛翔が他の個体の介入により、すぐばらけてしまい、撮影不能になるとは知らなかった。


追記:
この卍飛翔がばらけてしまう原因については、チョウの大先輩が、「♂同士がお互いを監視しながら、グルグル回るためには、お互いを認識可能な照度が必要」という仮説を唱えております。
もう少し引用します。「夕方の西日がある程度低い場所にまで、差し込む場合は地面スレスレまで卍が解けずに持続する。他方、薄暮の度合いが増すに連れ、卍は比較的高い位置で解消するペアが増加する。ミドリ♂の活動が最も盛んな時期は、ハンノキ樹間の隙間に夕陽が僅かに差し込んでいるけど、それ以下の空間は暗いから、ハンノキの樹冠から数m降下した時点、概ね地上高5m位で解消してしまう。」

今、思い出すと、近くの卍はすぐに崩れても、梢の上には、くるくると回り続ける複数のペアが飛んでいた。なるほど、上はまだ少し明るいからか。卍飛翔照度説は、大正解のような気がします。

   

by otto-N | 2016-06-19 18:18 | Comments(0)