たかがヤマト、されどヤマト

2017年 06月 26日 ( 1 )


2017.6.13 東京・白金の森 トラフシジミ   2017.6.26 (記)

2017.6.13
晴天だった前日は月曜なので自然教育園は休園日。この日は夜明けに雨が降ったが、朝には上がっていたので、ダメな日とわかっていてもその確認に行く。教育園に着くなり雲が厚くなってきた。気温も低く何も出そうもない。暗い中にガクアジサイだけがやたらに目立った。
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撮るチョウもないので花を撮る。ムラサキシキブ、タカトウダイ、クガイソウ、イヌヌマトラノオ。
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少し明るくなった時、飛び出したのはルリシジミくらい。早々に引き上げた。
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2017.6.14
この日も曇り。暗い中、ルリシジミだけが元気だった。今年はとても多い。新鮮そうな♂がとまり、横から撮る間もなく開き始める。
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少し右に回る。曇っているととても美しい。
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真後ろから。うーん、あまりにも美しすぎて寄りすぎる癖が出てしまった。
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トラフのポイントでは、これまた新鮮なヒカゲチョウが開翅。ただ、位置が悪かった。
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ヤマトシジミの♂。夏型はきれいとは言い難い。
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2017.6.15
朝から晴れた。しかし、雨の翌日は晴れてもトラフは出て来ても開翅することは少ない。トラフは思ったより出てきたが開いたのは1頭だけだった。
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ムラサキシジミはこんな日でも開く。
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ヤマトシジミの♀も。黒くてとてもきれいな個体だった。日射しがなければ真っ黒く撮れたのに。
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2017.6.17
前日(16日)は、晴れて暑かったせいか、トラフは1頭も出てこず。晴天3日目のこの日は気温と湿度が少し下がったので、トラフシジミが出てくる気配が感じられた。予想したとおり、ポイントに次々とやってきた。しかし、翅を開く個体は稀で、それも全開に至らず半開どまりだった。11日とどこが違うのだろうか。気温も湿度も少し高いだけだ。この日はピーカンなので、考えられるのは光の照度が強すぎるのかもしれない。出てくる条件はわかっても開く条件がわからない。1コマ目、2頭並んで開翅するのを待ったが。6コマ目はここでは珍しいテングチョウ。
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ムクロジの花がはらはらと散る中、日陰でもトラフシジミは吸水を続ける。
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翅を開く気配が全くなかったので、とまった裏翅を遠目に撮る。
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こういう細い葉では開くことがない。
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翅の傷んだ個体ばかりのようだったし、開くこともないので、飛翔を15ミリで撮る。背景は小砂利の散歩道。
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光と影が交錯する中、運がよければ光の中に浮かぶところが撮れる。
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輝くブルーが入っても、翅の形に難ありが多い。2頭入ったものもあったが日陰だったり、
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翅の形がいいとピンが今一つだったり、とにかく、フレーム自体に入らない。ピンがきた時、表の色はコツバメによく似ている。
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後ろからだと色が出ない。被せるといいのだろうが、砂利しか写らないし、高さと角度の加減がむずかしい。
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飛翔はやっぱりお手上げだった。
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自然教育園の春型トラフが出て来るのは4月中旬、ムクロジの大きな実が落ち始めるころ。夏型トラフは6月初旬、ムクロジの花が咲く頃。ムクロジに始まりムクロジに終わる。この間、1.5か月。とても短く、ここでは夏型のほうが圧倒的に多い。今の図鑑にはトラフシジミは2化と明記されているが、40年前の図鑑には、「この2つの型は同じ雌によって産卵されて蛹化し、その一部は第2化の夏型として現れ、残りの一部は蛹のまま夏から秋・冬を越して翌春発生する」とあった。この箇所には、鉛筆でアンダーラインが引かれていたので、子供の当時でも不思議だったのだろう。ムクロジはトラフシジミの食草であるけれど、教育園での実際の食草はわかっていない。ロープで立ち入り制限されているし時間の制約もある場所なので、なかなか生態を捉えることが難しい。しかし、先日、ヤマハギで産卵シーンを撮影された方がおられたが、これだけを食草としているわけではないと思われる。個人的には春型の午後のテリハリに興味を持っているが(夏型はテリハリするのだろうか)、うろつき回るには入れない箇所の方が多い。ともあれ、トラフシジミが梅雨の晴れ間に一斉に路上に出てくる場所は珍しそうだ。ここは、東京のド真ん中、港区ですぞ。




by otto-N | 2017-06-26 08:01 | Comments(0)