たかがヤマト、されどヤマト

カテゴリ:未分類( 1123 )


2017.6.28 北海道・札幌 エゾシロチョウ   2017.7.9 (記)

2017.6.28
約束の時間まで、エゾシロチョウの広場で時間を潰す。ほとんど擦れているので、飛翔撮影に重点を置いた。翅の形は良くないけれど、ほぼ完品の♂。
a0181059_20485915.jpg


2頭が絡んでの飛翔。
a0181059_20532679.jpg


赤と白のクロバーが咲いている小さな公園のような空地。向こうに建築中の住宅。その中に、入れ替わり立ち代わり常に10頭を越えるエゾシロチョウが舞っていた。こんなに固まっているのは1度しか見たことがなかった。近くに発生源となる木があるのだろう。
a0181059_20534024.jpg

ウスバシロチョウのようにゆっくり舞い、急に反転することも少ないので比較的撮りやすい。
a0181059_21170003.jpg

吸蜜している♀に向かって舞う3頭の♂。
a0181059_20593107.jpg

この後の秒8コマの画像。最後はこの♀に折り重なって収束した。遺伝子を残す激しい戦い。
a0181059_21012376.jpg

1頭の♀を押さえつける♂。翅を大きく拡げ抵抗する♀。
a0181059_10032851.jpg



2頭がフワフワと絡んで舞うが、実は激しい空中戦。
a0181059_21031613.jpg


いつまでも戦い続けるわけではないが、脚を伸ばし体をぶつけ、激しさはナミアゲハ以上だ。
a0181059_21094749.jpg

その中の1コマ。ぶっとい腹部の♀はちょっと迫力があった。
a0181059_21095860.jpg

東京に帰って画像を編集していたら、この長く続く空中戦は♂が♀を追いかけるのでなく、♀が♂を追いかけているのに気がついた。♀の前翅は透き通り、触覚の先の黄色部が大きい。
a0181059_21161477.jpg

普通の追尾飛翔。♂がもう1頭の♂を♀と間違って追いかけていると思われ、追尾はそう長くは続かない。
a0181059_09574732.jpg


ところが、♀が♂に迫る場合はしつこい。この時は、路上に駐車してあった工務店の車のそばをかすめ、上に舞い上がった。あまりの激しさでフレームアウトの続出。相互にはめ込んだが、順として左から右。♀からの♂への求愛か、あるいは♂への反撃か、最初から見ていなかったのでよくわからなかった。
a0181059_22342595.jpg

吸蜜中に♂は翅を全開しない。全開を撮るのなら飛翔中か、あるいは♀を押さえつけて翅をバタバタしている時。
a0181059_10044203.jpg

きれいな♀を探した。最初から前翅はこんなに透き通っているのだろうか?この花には吸蜜しているわけではなく、ちょっと休んでいただけだった。
a0181059_10092017.jpg


帰りがけ、道端のラベンダーで吸蜜している♂を見つけた。車が通り過ぎてもそのまま動かなかった。
a0181059_10112188.jpg




by otto-N | 2017-07-09 18:46 | Comments(0)

2017.6.27 北海道・札幌 エゾシロチョウ   2017.7.5 (記)

2017.6.27
所用があり札幌に行ってきた。楽しいとは正反対の用事だったので、チョウ撮影は近郊にちょっとだけ。一応、100ミリと21ミリを持っていった。

病室の窓から外を見ていると木の上に白いチョウが飛んでいた。行ってみるとすでに姿はなく、近くを探すと空地に複数頭が舞っていた。ヒメウスバシロチョウかと思ったが、この時期にこんな市街地にいるわけはなく、すっかりその存在を忘れていたエゾシロチョウだった。
a0181059_15270851.jpg


エゾシロチョウは、小樽での小学生の頃、初めて採った時、大きくてカッコよくとても興奮した覚えがある。北海道ではリンゴの害虫とされ、集団生活する幼虫も気色が悪く、すぐ駆除される運命にある。今では希少になったオオモンシロチョウも家庭菜園の敵だった。エゾシロチョウとミヤマシロチョウ、どちらが奇麗かと問われると、♂は純白のエゾシロ、♀は透明なミヤマシロと思う。エゾシロはどこにでも飛んでるわけではなく、見るときにはたくさん見るが、どこでも見られるチョウではないような気がする。
a0181059_15451252.jpg



この空地には数頭いた。ただ、♂といえどもほとんどスレ個体なので、静止より飛翔撮影に重点をおいた。ブロックの向こうのJRの線路と住宅に挟まれた狭い空地。アカツメクサの蜜だけを求めて舞っていた。シロツメクサやタンポポ系の花には決して吸蜜しなかった。
a0181059_15533005.jpg

飛び方はゆっくりで、まるでウスバシロチョウのようだ。ちょっとピン甘だがこんな市街地の環境。山の中にもいるが、ミヤマシロチョウのような山奥ではない。
a0181059_15585980.jpg


エゾシロチョウで驚くのは交尾拒否の激しさ。♀は羽化直後に交尾を済ませているらしく、吸蜜中に♂が来ると激しい拒否行動をする。飛んで逃げればいいのにと思うがそうはしない。♂に翅をかっちゃかれ(引っ掻かれ:北海道弁)、鱗粉が剥げ落ちてしまっても抵抗を続ける。
a0181059_16102937.jpg


こういったことがあちこちで繰り広げられていた。♂の完全開翅は撮れるとしても激しいですぞ。
a0181059_16104819.jpg


絡む♂は1頭とも限らない。2頭目、すきあらば3頭目もやって来る。
a0181059_16123155.jpg


背景が花だけという場所にはなかなか飛んできてくれないので、他を探したら、もっと数の多い場所がすぐ見つかった。赤と白の花の絨毯。上から俯瞰的に狙う。
a0181059_16192916.jpg


色とりどりの花が咲いている場所ではなかなか撮れず、翅の傷みや染みだけが目立ってしまった。
a0181059_16213626.jpg


きれいな♂が少しはいるので、個体を選んでから静止を狙うが、エゾシロチョウは全開しない。
a0181059_16252287.jpg


花が密集していても良くないことに気付く。この程度のほうがすっきりしていい。
a0181059_16283455.jpg


さて、♀はというと・・・・
a0181059_16295472.jpg


羽化直だったら、前翅の鱗粉は薄いにしろ鱗粉がもっと載っていると思うのだが、♂に載られ脚でかっちゃかれ、鱗粉が剥げ落ちてしまう。まるでウスバシロチョウだ。腹部もぶっとい。卵がビッチリ詰まっていそうだ。♀も吸蜜中は翅を開かない。これらの写真は絡む♂を手でつまんで取り除いた後のもの。♀はしばらく翅を開きっぱなしだった。
a0181059_16342837.jpg


最初の空地にいた1頭だけのヒメシジミ。こんな市街地でヒメに会うとは思いもしなかった。白っぽい個体だったが、羽化直のように新鮮だった。ヒメシジミは子供時代、隣の小樽市では見たことがなかった。数年前、手稲山で初めて見た時は驚いた。ついでに、小樽市には、銭函を除いてカシワはないし、エノキもない。市としては隣接しているが、札幌駅と小樽駅の間はたった40km。かなり植物相が違う。
a0181059_16394267.jpg





by otto-N | 2017-07-05 16:30 | Comments(0)

2017.6.20 新潟(群馬)・平標山 ハクサンイチゲ   2017.7.3 (記)

2017.6.20
三国峠を越え、苗場プリンスの先の平標山登山口の大駐車場を出たのは8時。だらだらと林道を1時間ほど歩くと平元新道の登山口に着く。ここからは本格的なジグザグの登山道となる。標高1000mの林道にはまだ寒いのか飛び回っているのはキマダラヒカゲくらい。数年前に来た時はギンイチモンジセセリがいたが見つからず、そのかわりアサギマダラとボロだがれっきとしたミヤマカラスアゲハ♀がいた。開翅癖のあるキマダラヒカゲがいたので少し追いかける。せっかくの表翅、後でフィールドガイドで調べると「ヤマ」のようだ。ジグザグの登山道の上部はブナ林。青いシジミチョウが飛び出し、何かと思ったらコツバメだった。
a0181059_17100793.jpg


暗い登山道に咲いていた花。2コマ目のマイズルソウ以外は名称不詳。(banyanさんから、1コマ目はユキザサとのコメントをいただきました)
a0181059_17201958.jpg


山小屋にもうすぐという所まで登ると、忽然と苗場山(2145m)が姿を現わす。7年前の7月に秋山郷から登ったことがある。
a0181059_17411566.jpg


10時に山小屋「山の家」に到着。平標山(1984m)、仙ノ倉山(2026m)が一望できる。その右隣の奥は谷川岳と思う。
a0181059_17435553.jpg


雪渓が溶けるとその後に高山植物が顔を出す。ミツバオウレン、ミヤマリンドウ、イワカガミ、イワイチョウ?ミツガシワ?いつもわからない。(banyanさんの鑑定ではイワイチョウです)
a0181059_17440456.jpg


天国へ続く長い階段。もう1時間のがんばり。
a0181059_17483043.jpg


登ってきた階段を振り返り、11時に平標山到着。苗場山のほうが少し高い。キアゲハがいるかと思ったが、まだ寒いのか飛んではいなかった。
a0181059_17521083.jpg



平標山から少し下り、仙ノ倉山を目指す。延々と木の階段が続く。この途中がお花畑だ。
a0181059_17441506.jpg

少し下ると花が咲き乱れていた。
a0181059_18005004.jpg


少しカメラを右に向けると残雪が入る。
a0181059_18032103.jpg



しかし、風の通り道のようで、風速10mを越えていると思われるほどの強風。花がブレまくり、風当たりの弱い場所を選んで撮った。半袖だったので体が冷えあわてて長袖を重ねる。
a0181059_18064732.jpg

このお花畑の構成要素。ハクサンイチゲ、ハクサンコザクラ、キンポウゲ、チングルマ。
a0181059_18074112.jpg


谷の一番下に降りるとさらに風が強く、引き返したいほどだった。しかし、仙ノ倉山の登りに入ると風が弱まり、振り返るとハクサンイチゲの群落の向こうに平標山。
a0181059_19461706.jpg


少し登ると山と山の間から苗場山が現れた。
a0181059_19463503.jpg



さらに登る。
a0181059_19465055.jpg



一番高いと思っていた場所は山頂ではなく、少し下って登り返した先だった。仙ノ倉山到着は12時。山頂は風が弱く、ゆっくりと休むことができた。山頂からの谷川岳方面の眺め。谷川岳はここより低く標高1977m。
a0181059_19560144.jpg

その右の大パノラマ。
a0181059_19563628.jpg


平標山へ戻る。登り返しがキツそうだったが、それほどではなかった。あいかわらずの強風の中、ハクサンイチゲの群落を撮る。
a0181059_19582286.jpg

平標山の頂上で一休みし、13時に松手山コースから下山を始める。正面に苗場山、手前の稜線の左端が松手山。しかし、眺めとは裏腹に風が強い。
a0181059_10252620.jpg


すぐにハクサンイチゲの大群落があった。
a0181059_10273121.jpg

平標山を振り返る。
a0181059_10280668.jpg


ここから下はジグザグの階段が延々と続き、少し平になった所から可憐な花が顔を覗かせる。ヨツバシオガマ、ハクサンチドリ、キスミレ、アカモノ。
a0181059_10315034.jpg

この日3度目のコツバメ。標高1800mくらい。さすがに鱗粉が薄く、飛んでいる時のブルーも薄いし速度も遅い。
a0181059_10385791.jpg


イワカガミが多く、ピンクの濃淡にバリエーションがある。ただ、他の草に紛れているので撮りにくい。
a0181059_10322445.jpg


ミツバオウレン、ムラサキヤシオ、サラサドウダン?、チゴユリ。
a0181059_10364233.jpg


ツマトリソウ。花弁の縁がうすいピンクだった。
a0181059_10445488.jpg


逆光気味のミヤマキンポウゲ。
a0181059_10450549.jpg


昆虫ども。ツチハンミョウとミヤマハンミョウ、それにセンチコガネ。
a0181059_14120950.jpg


もうすぐ駐車場という場所でひっそり咲いていた豆粒大の花、クルマムグラ。
a0181059_10451658.jpg

16時、無事登山口到着。それにしても、帰りの松手山コースはきつかった。上部の階段道もきついのだが、送電鉄塔付近も急登。日陰の道で涼しいが、整備されていない分、北アルプスの3大急登よりきついと思う。何しろ広葉樹で覆われた細い道、上が全く見えず不安が募るはずだ。ここから登ると苦しいだけに達成感は得られると思うけれど、止めたほうが無難かな。




P.S.
天気予報を見ていたら、台風3号は来るし今週は天気が悪そう。窓の外を見たら金色の雲。大急ぎでレンズをとっかえて撮影。
a0181059_19580567.jpg





by otto-N | 2017-07-03 22:32 | Comments(2)

2017.6.19 群馬・谷川岳山麓 ヤマキマダラヒカゲ   2017.6.30 (記)

2017.6.19
以前、群馬・新潟県境の平標山(1984m)に登ったことがあるが、その時、隣の仙ノ倉山(2026m)に登ることは風が強くて断念した経緯がある。今回はその再挑戦。前回は法師温泉に前泊し、温泉にハマったきっかけになった温泉なのにあまり感激がなく、それ以来温泉に入れ込むことがなくなった。再訪していいと思ったのは岩手の国見温泉・石塚旅館だけ。というわけで、泊れればいいということで探し出したのは、格安の宿を探しての猿ヶ京温泉。夕方に着くだけでいいのだが、それでは淋しいので、谷川岳のハイキングコースを歩くことにした。

昨秋も来た場所だが、谷川岳ロープウェイ山麓駅からの道は散策コースとして悪くない。歩き始めた途端、エゾハルゼミの大合唱。ブナとミズナラの広葉樹林帯だ。1つ目の絶壁、マチガ沢。雪渓にはスキーのポール練習の跡が残っていた。
a0181059_17571798.jpg


透かして見る緑が美しい。チョウ撮影の時は決して撮ることはないのだが、ついつい撮ってしまう。いつもは標準ズームを持っていないせいもある。
a0181059_18011215.jpg


林道の入り口にはサカハチチョウは何頭か飛んでいたが、まだ新鮮。1か月くらい季節が遅れているようだ。アサギマダラが飛んでいたので何とか撮影したが、18-135ミリのピントリングは固すぎてMFでは使いにくい。
a0181059_19172514.jpg


一ノ倉沢。林道のすぐ近くまでたっぷりと雪を残していた。この先からは林道は未舗装となり延々と続く。
a0181059_18023531.jpg


タニウツギ以外は咲いている花はとても少ない。エンレイソウ、オオカメノキとは見えないオオカメノキ、ウラジロヨウラク、ワサビ系の花、幽ノ沢に1輪だけ咲いていたシラネアオイは遭難した故人が好きだった花を植えたのだろう。
a0181059_19324709.jpg


3つ目の出会い、幽ノ沢。沢の水は道路にも溢れており、渡るとき靴の中に少し水が入ってしまった。午後になると、いずれの沢も逆光なので谷川岳の岩壁がよく撮れない。
a0181059_19293256.jpg


幽ノ沢の先の道はいちだんと細くなった。先日(6月24日)、朝日新聞の日曜版に掲載されていた「酷道291号」はこの林道のようだ。貫通することを放棄されたが、れっきとした国道291号。「清水峠」に続く道らしい。残念ながら掲載されたのはこの後。先にこのことを知っていたら、清水集落に泊って巻機山に登ったことがあるし、風景を見る目が変わっていただろうと思う。



林道にはキマダラヒカゲくらいだった。ヤマかサトかは区別がつかない。まあ、どちらでもいい。少し明るいところにいたので少し遊ぶ。
a0181059_19240116.jpg


15ミリを持ってきていたが、このチョウは撮れそうで撮れない。翅を小刻みに開いて飛び、ホバリングする時以外は180°までは開かないようだ。
a0181059_19254933.jpg


適当なところで引き返した。午後3時、再び一ノ倉沢。魔の山「谷川岳」の悲劇は遠い昔のことか。
a0181059_09371866.jpg



林道の谷側の樹冠に蛾が舞い始めた。目はゼフの姿を探すが見たような見ないような。その向こうに2つの名山。笠ヶ岳(1852m)と白毛門(1720m)。
a0181059_19334473.jpg




by otto-N | 2017-06-30 16:51 | Comments(0)

2017.6.13 東京・白金の森 トラフシジミ   2017.6.26 (記)

2017.6.13
晴天だった前日は月曜なので自然教育園は休園日。この日は夜明けに雨が降ったが、朝には上がっていたので、ダメな日とわかっていてもその確認に行く。教育園に着くなり雲が厚くなってきた。気温も低く何も出そうもない。暗い中にガクアジサイだけがやたらに目立った。
a0181059_20052065.jpg


撮るチョウもないので花を撮る。ムラサキシキブ、タカトウダイ、クガイソウ、イヌヌマトラノオ。
a0181059_20053292.jpg


少し明るくなった時、飛び出したのはルリシジミくらい。早々に引き上げた。
a0181059_20053923.jpg



2017.6.14
この日も曇り。暗い中、ルリシジミだけが元気だった。今年はとても多い。新鮮そうな♂がとまり、横から撮る間もなく開き始める。
a0181059_20094385.jpg


少し右に回る。曇っているととても美しい。
a0181059_20095139.jpg


真後ろから。うーん、あまりにも美しすぎて寄りすぎる癖が出てしまった。
a0181059_20100043.jpg


トラフのポイントでは、これまた新鮮なヒカゲチョウが開翅。ただ、位置が悪かった。
a0181059_20101049.jpg


ヤマトシジミの♂。夏型はきれいとは言い難い。
a0181059_20101823.jpg



2017.6.15
朝から晴れた。しかし、雨の翌日は晴れてもトラフは出て来ても開翅することは少ない。トラフは思ったより出てきたが開いたのは1頭だけだった。
a0181059_20165716.jpg


ムラサキシジミはこんな日でも開く。
a0181059_20170774.jpg


ヤマトシジミの♀も。黒くてとてもきれいな個体だった。日射しがなければ真っ黒く撮れたのに。
a0181059_20171503.jpg



2017.6.17
前日(16日)は、晴れて暑かったせいか、トラフは1頭も出てこず。晴天3日目のこの日は気温と湿度が少し下がったので、トラフシジミが出てくる気配が感じられた。予想したとおり、ポイントに次々とやってきた。しかし、翅を開く個体は稀で、それも全開に至らず半開どまりだった。11日とどこが違うのだろうか。気温も湿度も少し高いだけだ。この日はピーカンなので、考えられるのは光の照度が強すぎるのかもしれない。出てくる条件はわかっても開く条件がわからない。1コマ目、2頭並んで開翅するのを待ったが。6コマ目はここでは珍しいテングチョウ。
a0181059_20285217.jpg


ムクロジの花がはらはらと散る中、日陰でもトラフシジミは吸水を続ける。
a0181059_20244907.jpg


翅を開く気配が全くなかったので、とまった裏翅を遠目に撮る。
a0181059_20353979.jpg


こういう細い葉では開くことがない。
a0181059_20354613.jpg


翅の傷んだ個体ばかりのようだったし、開くこともないので、飛翔を15ミリで撮る。背景は小砂利の散歩道。
a0181059_20393208.jpg


光と影が交錯する中、運がよければ光の中に浮かぶところが撮れる。
a0181059_20414448.jpg


輝くブルーが入っても、翅の形に難ありが多い。2頭入ったものもあったが日陰だったり、
a0181059_20421613.jpg


翅の形がいいとピンが今一つだったり、とにかく、フレーム自体に入らない。ピンがきた時、表の色はコツバメによく似ている。
a0181059_20442108.jpg


後ろからだと色が出ない。被せるといいのだろうが、砂利しか写らないし、高さと角度の加減がむずかしい。
a0181059_20445742.jpg


飛翔はやっぱりお手上げだった。
a0181059_20453300.jpg


自然教育園の春型トラフが出て来るのは4月中旬、ムクロジの大きな実が落ち始めるころ。夏型トラフは6月初旬、ムクロジの花が咲く頃。ムクロジに始まりムクロジに終わる。この間、1.5か月。とても短く、ここでは夏型のほうが圧倒的に多い。今の図鑑にはトラフシジミは2化と明記されているが、40年前の図鑑には、「この2つの型は同じ雌によって産卵されて蛹化し、その一部は第2化の夏型として現れ、残りの一部は蛹のまま夏から秋・冬を越して翌春発生する」とあった。この箇所には、鉛筆でアンダーラインが引かれていたので、子供の当時でも不思議だったのだろう。ムクロジはトラフシジミの食草であるけれど、教育園での実際の食草はわかっていない。ロープで立ち入り制限されているし時間の制約もある場所なので、なかなか生態を捉えることが難しい。しかし、先日、ヤマハギで産卵シーンを撮影された方がおられたが、これだけを食草としているわけではないと思われる。個人的には春型の午後のテリハリに興味を持っているが(夏型はテリハリするのだろうか)、うろつき回るには入れない箇所の方が多い。ともあれ、トラフシジミが梅雨の晴れ間に一斉に路上に出てくる場所は珍しそうだ。ここは、東京のド真ん中、港区ですぞ。




by otto-N | 2017-06-26 08:01 | Comments(0)

2017.6.11 東京・白金の森 トラフシジミ   2017.6.24 (記)

2017.6.11
朝から晴れる予報だったけれど、空は曇っていたので大きな期待をせず、それでも9時の開門作業を手伝いポイントへ急ぐ。その途中の路傍で1頭見たが、それにかまわず先を急ぐ。急ぎ足でも5分はかかるポイントに着くなり2頭が草の上にとまっていた。とりあえず1頭を撮影する。新鮮だ。
a0181059_20084941.jpg



その先に進むと5~6頭が路上や草の葉の上から舞い上がった。1頭はすでに開翅していた。えっ、こんな早くから下に降りているのか、と目を疑ったが、トラフシジミは遠くに飛び去ってしまった。飛び方もゆっくりだったのが不思議だった。まあ、そのうち戻ってくるだろうと待っていると数分後に、2頭、3頭と路上に戻ってきた。そして、路上で翅を開き始めたのでマクロで撮影をするが、よく見ると翅は傷だらけであった。しかし、ヤブマオの葉の上で開いた1頭はとても奇麗な個体だった。長い間、同じ姿勢で開翅していたので、かなりの枚数を撮った。
a0181059_20203277.jpg

夏型トラフは濃すぎると思うくらい濃く厚いブルーだ。
a0181059_20203914.jpg



9時半すぎ、少しずつ日が射し始めた。そして、スレ個体に混じって、縁毛もそろったひときわブルーの強烈な個体が現れた。小砂利の上でも十分美しい。直射を浴びてブルーが輝く。
a0181059_20470849.jpg


路上で十分吸水をした後、葉上に移り、そこでも翅を拡げる確率が高い。しばらくの辛抱。飛んだので後を追うとヤブマオの葉の上に。
a0181059_20522507.jpg

翅を拡げたままじっと動かない。真後ろに回る。その向こうにドクダミの花。
a0181059_20530647.jpg

5分ほどで近くに飛び移り、再び翅を開く。葉が破れているが、こちらのほうが私の好きなチョウの向き。いまでも飛び立ちそうな感じがとてもいい。
a0181059_20535909.jpg


メタリックなブルーをアングルを変えて撮り続けた。
a0181059_20540765.jpg


少し移動したので前に回ったところで飛ばれてしまう。
a0181059_20541538.jpg


これは別個体。1コマ目、左の翅が少し透けてとてもいい。残念ながらこの個体は路上吸水だけに終わった。
a0181059_20290155.jpg


多くは擦れた個体ではあったけれど、吸水しながらほとんど翅を翅を開いてくれた。年1回のトラフ祭り。
a0181059_09295660.jpg


途中から晴れてきたけれど、曇っていても路上に下りてきて開翅した。前日はたくさん下りてきても開翅はほとんどしなかった。何が違うのだろうか。降雨の後、晴れの日が続き、その2~3日目のカラッとした晴れの日に夏トラフの全開する。樹上生活のチョウはおそらく樹上で吸水なり吸汁しているはず。乾燥が進むと樹下に降りての水分補給が必須。前日はこの日ほどカラッとしておらず、気温は前日より少し低い。湿度と気温が影響しているのか?路上や葉上にとまるトラフを見ていると、垂直にとまるのではなく、少し傾いていることに気がついた。トラフも傾斜日光浴するらしい。さらに体温を上げるために全開するのだろうか?
a0181059_11515613.jpg


トラフ以外に、ここでは珍種のアカシジミとミズイロオナガシジミ。アカシジミは今年初撮り、ミズイロオナガシジミの開翅にいたっては、初めての撮影だった。ともに発生してからかなり日数が経っているのでスレているのはやむをえない。
a0181059_12105817.jpg

11時にはトラフシジミの数が減ったので撤収した。教育園のトラフシジミを知り、通い詰めて7年、樹上から下り一斉に開翅する日をある程度予測できるようになった。しかし、残念なことに、そんな日は発生してから2週間は経っており、開翅するのはスレ個体ばかりだった。この日はまだ発生の中期、多くの個体はスレていたが複数の新鮮なトラフシジミも混じっており、独特なメタリック・ブルーを撮影することでき、やっと一区切りついた感じだ。





by otto-N | 2017-06-24 16:36 | Comments(4)

2017.6.10 東京・白金の森 トラフシジミ   2017.6.22 (記)

2017.6.10
晴天の2日目、トラフシジミが出ることを確信して、開園の9時に自然教育園に行く。ポイントでは思ったとおりトラフシジミが次々と路上に舞い降りてきた。路上に下りてくるのは吸水が目的だが、路傍の葉の上でも吸汁する。
a0181059_11133392.jpg


一番好きな葉はヤブマオのようだ。他の葉は乾いているのに水滴状のものでいつも濡れている。もう1つはオオバコの葉。山地の路傍では、アイノとかメスアカミドリがオオバコの葉上で吸汁しているのをよく見ている。
a0181059_19272489.jpg



夏型のトラフシジミは、路上でも葉上でも翅をすぐ翅を開くことがある。しかし、この日は気温が高かったせいか、次から次にやって来ても、なかなか翅を開いてくれなかった。どうせ開かないだろうと思っていたら(2つ前の画像の個体)、突然開いたのであわてた。
a0181059_11281322.jpg


吸汁しながらぐるーっと1回転した後、飛び去った。逆光気味だし、足元ではなかったのでいい色は出なかった。
a0181059_11292372.jpg


トラフのブルーは撮るアングルに依存する。とにかく順光。開翅している時間が短いと輝くアングルに回り込むのが難しい。1コマ目のように、回り込めなければただの暗い色。2コマ目は、やっと開き始めたのに、早足に通行人が通り過ぎたので風圧で飛び去ってしまった。うーん、土曜日はこんなもん。
a0181059_11323583.jpg


突然、葉陰で開いた綺麗な個体。光が斑だったので、完全な日影にしたら飛ばれてしまった。影を作るとダメ?
a0181059_11415869.jpg


11時が過ぎ、路上に下りてくる数が減った。翅を開きそうもないので、15ミリで飛び立ちを狙う。トラフの飛び立ちは3度まで。それ以上繰り返すと飛び去って戻ることはない。それにしてもトラフは速すぎる。フレームに入らないものがほとんどだった。4枚の翅を同時に写し込むなど夢の夢。
a0181059_11493470.jpg




by otto-N | 2017-06-22 16:07 | Comments(2)

2017.6.9 埼玉・ハンノキの森 ミドリシジミ(2)   2017.6.20 (記)

2017.6.9 続き
8時を過ぎても、次から次へとミドリシジミは翅を開いた。
a0181059_08193170.jpg



開いたら出来るだけ前に回り込む。翅が大きく写るように上から撮る。が、何枚撮ったことか。目にピンがきても尾突はピンボケ、なかなか全体にピンが行き渡らなかった。
a0181059_14322231.jpg


少し前から撮ると輝きが増し、上から撮るより細かな傷が目立たない。
a0181059_14324416.jpg



傷の少ない別個体。
a0181059_14340614.jpg



少し上から撮ると、色がブルーからグリーンに変る。
a0181059_14341502.jpg



3コマ目は地味だが好きな構図。4コマ目は飛ばれた時のなんちゃって飛翔。
a0181059_14380524.jpg

横、ないし下から撮るとブルーっぽくなる。
a0181059_14375727.jpg


1コマ目、4コマ目はさらに下から。4枚の翅が別々の色に輝いた。
a0181059_14381219.jpg


この輝きはなぜか凡庸。上から撮ったせいか。あるいは暗かったせいか。
a0181059_14464129.jpg


緑の中に浮かぶ鏡。
a0181059_14462616.jpg


寄り過ぎて尾状突起はピンボケになっていた。テレコンを挟んであると、後ろ方向に引くことはできるが、上方向に引きたくてもできない。
a0181059_15591582.jpg



背伸びして少しだけ引いて撮っていた1枚があったので救われた。背景が抜けているので臨機応変に絞るべきであった。
a0181059_14465855.jpg


O型の♀。2コマ目は数個の靑鱗粉が載っている。
a0181059_14525503.jpg


撮影時間は異なったが、このB型は後から調べるとすべて同一個体。
a0181059_14530366.jpg


B型の靑紋がキラッと輝くアングル。輝くとまるで別個体だ。
a0181059_14531431.jpg


9時を過ぎると見つかる数が減ってきた。背景が煩く、林縁は暗いが、静止撮影にも飽きたので傷のある♂と遊ぶ。15ミリで置きピン30cmは遠かった。一回りトリミングした。
a0181059_14564787.jpg


林縁でミドリシジミがグリーンに輝いた瞬間。
a0181059_14565788.jpg


やはりミドリシジミは飛翔よりは静止がいい。静止は晴れより曇りの日がきれいだ。9時30分、撮影終了。
a0181059_15032351.jpg




by otto-N | 2017-06-20 20:28 | Comments(0)

2016.6.9 埼玉・ハンノキの森 ミドリシジミ(1)   2017.6.18 (記)

2016.6.9
朝早く、ミドリシジミを撮りに行く。天気予報は晴れだというのに、雲がかかりポツンと雨が軽く来た。6時30分、目当ての場所に到着。雨は降ってこなかったかれど、当然薄暗い。実はこんなに早い時間にミドリシジミ撮影に来たことがなく、どういう条件の時、開翅するのか全くわからず不安だった。目を凝らすと叢にチラチラと飛んでいるのが判り、カメラを準備する。翅を閉じた姿を撮影していると、半開翅する個体を見つけたがそこまで。この場所はダメかと思い場所を移ろうとしたとき、別個体が近くに飛んできて開翅した。晴れていないと開かないと思っていたが、曇っていても開くんだ。
a0181059_13062790.jpg


少しずつ空が明るくなり、次々とはいかないまでもミドリシジミがやって来た。葉の上を動き回るものが多く、よく見るとストローを伸ばし何か吸汁をしていた。そして翅を開く。
a0181059_13083751.jpg


曇っているので輝きが薄いかと思ったら、そうでもなかった。
a0181059_13092130.jpg

頭から撮らないと、4枚すべての翅が輝かない。
a0181059_13201548.jpg


アングルによって輝きの色が微妙に変化する。
a0181059_13181501.jpg



空が曇っているので強烈に輝くことはないが、とても奇麗に撮れる気がする。
a0181059_13204612.jpg


♀も現れた。残念ながら右後翅に亀裂。
a0181059_14081461.jpg



こちらは完品。
a0181059_14082386.jpg


時間が経つにつれ、♂が次々とやってきて翅を開く。
a0181059_13212440.jpg



強烈な輝き。
a0181059_14153553.jpg



頭を前に、少し上から撮ると翅がブルーからグリーンに輝くようだ。時刻はそろそろ午前8時。
a0181059_14145568.jpg


(ミドリシジミ(2)に続きます)


by otto-N | 2017-06-18 16:49 | Comments(2)

2017.6.5 神奈川・谷戸の湿地 ウラナミアカシジミ   2017.6.16 (記)

2017.6.5
オオミドリシジミの乱舞が終わった後、ハンノキのある湿地に向かった。ミドリシジミが見つかったとしても翅を開く時間はとっくに過ぎているけれど、たまには開くこともある。暗かったが背景の抜けたいい場所にいた、たぶん羽化直のミドリシジミ。いつ開くかは神のみぞ知る。
a0181059_16073637.jpg


探すともう1頭。しばらく見守ったが開く気配はないので、湿地の奥にはウラナミアカシジミがちらちら見つかった。赤くて大きいので少し飛ぶだけでよく目立つ。時期が遅いのか少しスレていた。
a0181059_16085363.jpg


昼下がりのまったりとしたあまりチョウが飛ばない時間帯。低いコナラにウラナミアカシジミが休んでいた。枝を寄せて無理やり逆光にしたが、逆光度が足りなかった。
a0181059_16130963.jpg


葉陰で休む別個体。これも新鮮だった。
a0181059_16131885.jpg



2017.6.6
高尾山でフジミドリが現れたが、一瞬目の前を通り過ぎるだけ。速くて撮れそうにもなかったので14時で切り上げ、夕刻、埼玉のハンノキ林に行く。16時に着いた早々、足元に飛んできたミズイロオナガシジミ。
a0181059_16201892.jpg


午後4時半、ミドリシジミが樹上を飛んでいるのが見え、今年も卍狂宴が繰り広げられることを期待した。しかし、まだ♂の発生数が少ないのか、思い出したように時々、高い場所で卍飛翔が見られた程度。低い位置まで下りて来ないので、しょーがなく300ミリ、MFで狙う。ピントが合っても色は全く出ないので、ただのシルエットにしか写らない。
a0181059_16204357.jpg


昨年は低い場所にもとまって開翅したけれど、この日は高い所ばかりだった。時間が経つに従い数も増えてきたが、昨年の1/3以下で、飛ばずに葉上に休んでばかりいた。♂の密度が低いので争う必要がないのかもしれない。昨年、目の高さの低い位置にとまった♂は、上部の一等席から追い出された弱い♂かもしれない。それにしても、ミドリシジミの元気がないので6時で引き上げたが、下までおりる卍の撮影チャンスは2度だけで、撮影は失敗。ピントが来ているものもあったが暗すぎてボツ。薄暗くてもいいが何よりも順光に回り込めることが必要。私の機材ではこのポイントはムリだ。最後のコマは、開翅はしなかったが珍しく並んだ2頭の♂。
a0181059_16203350.jpg




by otto-N | 2017-06-16 16:58 | Comments(0)