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たかがヤマト、されどヤマト

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2015.10.24 東京・恵比寿 ヤマトシジミ   2015.10.30 (記)

2015.10.24
土曜日。朝から晴れ。テニスに出かける前の30分、裏山に行く。30階のタワーマンションを崖に見立てるなら、ここは少しばかり丘になっているので、「裏山」という名前でもいいだろう。撮影場所は崖の下と言うことになる。それにしても、カタバミはもちろん雑草がすべて引き抜かれ、土がむき出し。どうやって撮ればいいのだろう。

今季初のスーパーブルー。「前翅前縁にも青鱗粉が載り、前翅の黒縁が後ほど狭くなっている個体」を、個人的に勝手にそう呼んでいる。中には、黒縁がとても狭く、オスと見まごうほどの個体もある。ただ、晴れていると光が強すぎ、青鱗粉が美しく表現できない。この個体はちょっと擦れたはいたけれど、上の2条件を満たしており、同時にスーパーブルーに現れる「前翅中室の輝く青条」も明らかである。ただ、擦れているので青メスレベル4というところか。
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この個体の青面積は広い。しかし、青面積が広いほど、逆に、青さが薄れるような気がする。これまでも、このタイプに出会うのは晴れた日ばかりだった。せめて、青を美しく撮ることのできる薄曇りの日に出会いたいものだ。
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スーパーブルーにはすぐに逃げられたので、ISO3200で、その辺を飛んでいるオスを撮る。背景は、草刈が行われたため土が露出し、あまりにみじめなので、かなりトリミングしたが、ノイズはそれほど目立たなかった。
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2015.10.25
日曜日。テニスに出かける前の探索。いきなりの黒い影。何だろうと思って追うとルリタテハだった。街路灯に止まる。ルリタテハはこんな無機質の金属にとても似合う。ブルー&シルバー。
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ヤマトシジミのメスは標準的な個体が1頭だけ。
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ほんと丸裸にされてしまったみじめな背景を、なるべく入れないよいうにトリミング。
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2015.10.27
山登りに行った翌日。青いメスがいたがとまらない。飛んでるのを追いかけた。飛んでいるときは、かなり青いと思ったけれど、ブルーは標準的。結局、逃げられた時にはがっかりしたのだが、スーパーブルーではなくほっとする。
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これは、その後やって来た別個体。撮影中、突然強風が吹き始め、ヤマトシジミはすっかり茂みの中に潜り込んでしまった。
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2015.10.28
ちょっと気温が高いと、朝でも飛び方が速くて追いつかず。2コマ目、地上すれすれからの背景狙い。構図的にはよかったけれど、ちょいボケ。ヤマトシジミの数は全部で10頭もいないので、チャンスはとても少ない。背景が入る場所も限られる。
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止まらないメス。B型だった。と思うほど、青鱗粉が少なくても、飛翔写真ではギラッと輝く。移動飛翔中のメスは、点から点。その間の飛翔速度は、オスの探雌飛翔より速いので、ファインダーにも入らない。静止を撮ろうにもすぐ茂みの間に潜ってしまう。
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2015.10.29
待望の曇り空。しかし、外へ出てみると寒い。案の定、何もいない。いったん自宅に戻り、しばらくすると空が明るくなり始めたので、再度、行ってみる。オスが2~3頭、ゆっくり飛び回っていた。ふと見ると、オスに絡まれているメス。すぐにオスを振り切って笹の葉の上にとまる。飛んでいるときは青かった。待つこと約15分、見事に(半分)開いてくれました。前縁の青鱗がもの足りなく、黒縁も少し太いので、スーパーブルーぎりぎりというところ。
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空が暗くなったので開翅はここまで。少し飛んでアベリアの植え込みにとまる。また明るくなってきたと思ったら、すぐに開いた。今度は長々と。
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ただ、左後翅が羽化不全によるのか、ほんの少し縮んだ箇所があった。しかし、後翅のブルーが明るいのでとてもゴージャス。これなら、レベル4でもいい。
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しかし、オスに見つかりどこかに行ってしまい、また空が暗くなったので撤収。自宅に戻り、PCに画像を取りこんでいると、また、空が明るい。この30m四方ほどの狭いポイントではヤマトシジミの移動があまりないので、戻ってくる可能性が高いので3度目の出動。そうしたら、地べたに青いメス。左後翅の委縮から先ほどのメスとだった。石垣の前のカタバミ付近を飛び回っていたので、少し打ちこんだら後ろ向きの1枚だけ当たった。
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石垣の上に咲いているアベリアで翅を拡げた。
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このところ、日が低いのでマクロで撮ると自分の陰になるので、少しでも距離をおこうと常時×1.4のテレコンを挟んでいる。今回はこれがアダ。近すぎた。それに、いつも、右手首に21ミリをつけたK-5をぶら下げながらの撮影。ピント合わせがきつい。
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左の翅が写らないように、回り込んで撮った。これならわからないだろう。
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その後、晴れてくるかと思ったら、曇り空。飛んでいるオスを下からねらう。暗いし、絞りも開けているので、せっかくピンがきても、4枚の裏翅を同時に写っているというだけで、つまらない感じがしないまでもない。
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そんな時に、チャバネセセリ。鮮度がいいので撮ったけれど、今年初撮りだった。
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アベリアにアゲハチョウも来ていた。下から狙ったら、珍しくも、真ん中に入った。でも、逆光では全く色が出ない。
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数年前、ヤマトシジミを撮り始めたころ、オスと見まがうくらい青いメスと遭遇し、自分かってに「スーパーブルー」と名付け楽しんできた。いちおう、「前翅前縁に青鱗粉が載り、前翅黒縁が後ろほど狭い」という青面積の大きさに基づき定義したのだけれども、面積が小さくても青色が明るい個体もあり、後翅の青が発達した個体もあり、そう単純なものではないようだ。曇ったらヤマト、晴れたらムラツの日々がしばらく続きそうだ。

by otto-N | 2015-10-30 20:22 | Comments(2)

2015.10.22 東京・白金の森 ムラサキツバメ   2015.10.28 (記)

2015.10.22
カラッと晴れた朝、絶対に出るという確信のもとに、出かける。

最初に出てきたのはムラサキシジミのオス。少しずつ開翅し始めたので、一番開いたところで背景に明るいボケを入れて撮る。
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次いで、ムラサキツバメのメス。180度以上の全開。300ミリなので近すぎ。
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と言う感じで、次から次へと降りてくる。
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暗い小川の底で日を浴びる。
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翅を拡げ始めたときのこんな角度からあまり撮っていなかったような気がする。
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狙いはムラサキツバメのオスなのだが、次々と降りてくるとはいかず、降りてきても茂み中に潜り込み、葉上で吸汁をし、なかなか表には出て来ない。表に出て来ても、メスのようにすぐには開かず。待っている時間の方が長い。そして、開いても色が出ない。頭が下が色の出る基本。1コマ目は向きが太陽のほうではなかった。
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頭が太陽の方向。しかし、今一つ。くるっと向きを変えると、ビロード状の複雑な色にはなった。
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これが一番よかったが、奇蹟のムラサキにはほど遠い。
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ムラサキシジミにしてもムラサキツバメにしても、太陽の光を最大限に反射するところに回り込んで撮るのだが、それでも、こんな色にしか撮れないこともある。
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テングチョウが地面に吸水にやって来た。その後、日光浴。テングチョウはここではとても珍しいので人気者。
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ウラギンシジミもチラチラしていたけれど、ムラツにかまけていて撮らなかった。ムラツが出て来なくなったので暇になり少し追ってみた。
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ムラサキシジミの飛び立つところは、まるで撮れない。一瞬で視界から消える。しかし、止まろうとするときは、少しだけチャンスがある。もっとも、この個体のように飛ぶのが遅いときだけだ。残念ながら、チョウは逆光。
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by otto-N | 2015-10-28 20:28 | Comments(4)

2015.10.17 東京・恵比寿 ヤマトシジミ   2015.10.26 (記)

2015.10.17
そろそろヤマトシジミが低温期型になり始めているころなので、裏山に、ではなく裏のタワーマンションの隣公園に探しに行く。メスを探したけれど、擦れてはいるしまだ青くはないものばかりだった。しかし、白くなったオスは美しい。雲が拡がっており、撮るにはいい光加減だった。
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同じ個体かと思ったが、よく見たら違っていた。
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午後、また捜してみる。一角に黄色い園芸種が植えられており、ヤマトシジミが何頭か集まっていた。メスもいたけれど、まだ黒かった。曇っているため、飛翔撮影はキツイ。特に、メスの黒に合わせると、黄色は完全にぶっ飛ぶ。
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2105.10.19
月曜なので、自然教育園は休み。午後、ウラナミシジミをもう一度撮りに少し離れた公園に行ったけれど、姿なし。日がビルの陰になった3時過ぎにようやく現れた。吸蜜中は動き回るので撮れたのはこの1枚。隣の明るい紫の別な花にはアゲハが何度か来ていたので、少し撮ったが暗いのでシャッター速度が上がらずブレブレ。。画像を並べてみたら、思ったより紫色が美しい。もっとちゃんと沢山撮っておくべきだった。ここでは、蝶より花だった。
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2015.10.20
ムラサキ狙いで自然教育園。しかし、空がぱっとしないせいか、いつものポイントでは一向に現れなかった。別な場所でオスのムラツが1頭、翅を開いたが、スレていたので掲載せず。オオニガナの花が咲いており、キタテハを待つが飛んで来ず、イチモンジセセリだけを撮影。少し翅を透かせた位置で撮ると、黄色に負けない。残念ながら、遠かったのでかなりのトリミング。
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これは、教育園に行く前に撮った2枚と、帰ってきてから撮った1枚。まだ午後3時半だというのに、肝心のチョウは撮影者の日陰に入ってしまう。
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2015.10.23
この前日(22日)は、ムラシよりムラツのほうが多かったくらいに感じたムラサキ祭りの日だった。このことは、次に書くとして、裏山でのヤマトシジミ。曇り空で気温も上がらないので飛翔速度も低いにもかかわらず、うまく撮れない。ピントが来ないのが主因だが、暗くて真っ黒のことも多い。いつも、ISO1600、シャッター速度は1/3200~1/5000秒。絞りはその時によって変えF4.5~6.3のマニュアル露出。そこで、実験。ISOを3200にしてみた。暗部のノイズは、いつものISO1600とあまり差はないようだ。明るいところでは、絞りをもっと開けることができ、そうしたら背景が少しクリアになるので、さらに検討してみよう。
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2年間、裏山(隣のマンションに隣接する小公園)は庭の造り変え工事で、ヤマトシジミは不作であった。その工事が終わり、カタバミも修復され、今秋は以前に戻るだろうと思われた矢先、草刈りが入り、カタバミは全滅。幼虫ごと持っていかれた感じ。ヤマトはいても、丸裸になった地面では撮りようがない。やれやれ。

by otto-N | 2015-10-26 20:20 | Comments(0)

2015.10.15 東京・白金の森 ムラサキシジミ   2015.10.24 (記)

2015.10.15
晴れた日が続き、カラッとした日の朝は、ムラサキシジミとムラサキツバメが樹上から下りてくる。ポイントに着くやいなや、すぐやって来た。でも、まだ気温が高いせいか、すぐには開かなかった。
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メスの明るいブルーもよいけれど、
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オスの強烈なブルーは最高。開く前に、順光の一番輝くと予想地点に回り込む。
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ムラサキツバメもやってきた。まずはメス。後翅にもうっすらと青鱗粉が載っていた。
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オスもやってきたが、オスはなかなか開翅しない。下草に潜り込んでは、吸汁を繰り返す。表に出てきても翅は閉じたまま。開くのを辛抱強く待つ。開いても、この角度では色は出ないのはわかっているのだが。
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少し遠くで開翅する。やはり頭を下にしないと輝かないようだ。
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このポイントにはマテバシイは見当たらず、集団越冬の場所もわからない。今の時期だけ、吸水や吸汁に現れ、11月にはもう出てこなくなる残り半月のポイントだ。
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ムラサキシジミがアザミに吸蜜した。あまり見たことはないのであわてて撮る。
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ムラシやムラツは別なポイントでも現れたが、テリを張っていたこのベニシジミにことごとく追い払われてしまった。ウラギンシジミの前翅は尖がってきたし、相変わらずキタキチョウの翅の色はよく出ない。アオスジアゲハのミゾソバ吸蜜は逆光で撮りたかった。
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港区にある自然教育園のムラサキシジミ、ムラサキツバメの出現は毎年、10月いっぱいまで。それを過ぎるとパタッといなくなる。どこかに冬越しの塒があると思うのだが、どこにあるのか全く見当がつかない。残り半月。晴れたら、ここに通うことになるのだろう。

by otto-N | 2015-10-24 20:24 | Comments(2)

2015.10.14 東京・新宿駅東口アルタ前 ヤマトシジミ   2015.10.22 (記)

2015.10.14
300ミリ単焦点の修理が出来上がったので、引き取りに新宿まで行く。超音波モーターを交換したとのこと。レンズを引き取り後、天麩羅で昼食の約束をしていたが、時間があったので少し探すと、新宿駅の東口、歌舞伎町へと続くロータリーの舗道、長さ15mほどの植え込みにヤマトシジミが飛んでいた。
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少し撮ったところで約束の時間になり、急いで天麩羅屋に行く。その後、再び撮影に。
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ここはスタジオアルタの前。真っ直ぐ行くと、歌舞伎町の入り口。植え込みの歩道側にはベンチ代わりの太いパイプが配置されている。
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アルタ前。昼が過ぎると人も多くなってきた。そして、ヤマトシジミの数も増えてきて撮りやすくなる。
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撮影は歩道側からでなく、車道側から行った。ロータリーの出口だが、右折側なのでほとんど車が来ない。交通整理の人は不審そうな顔で私を見てはいたが。
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こうして、ノートリの写真を6枚セットにすると、どこにヤマトがいるのか判らないけれど、クリックして拡大して見てください。どこかに写っています。ただ、リサイズ画像を小さくしなければ、1枚(6コマ)500KBに収まらないので、ピンは来ていても絵が甘く、6枚組はムリでしたが、せっかく作ったのでこのままアップすることにしました。
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ただ雑然としたゴミだめのような植え込み。
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一部は枯れたまま。でも、カタバミは少しは生えていた。咲いている花もわずかだったが、時々その蜜を吸っていたし、メスも飛んできたし、オス同志も絡んでいた。ここが生活の場らしい。
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せっかくピンが来ても、これではしょーがないので、
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アルタの大型ビジョンに背景をもっていこうとするのだが、これは真っ暗。
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ここは新宿3丁目。色んな人が通りすぎるけれど、撮影者には誰も気にも留めない。渋谷でも銀座でもそうだった。
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通路側のパイプにはむさい男どもしか座らない。涼しくなったとはいえ、カンカン照りの中での待ち合わせ。ラフな格好でも携帯では丁寧なビジネスの会話。
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男だけではつまらないと思っていたら、若い女性の2人組が座った。ヤマトが飛んでくるのを待つ。やっと撮れた!
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というわけで、打ち込んだのは約1500回。珠玉の1枚ではなく、ゴミだめの38枚でした。それにしても、都会のヤマトシジミはこんなにたくましい。

by otto-N | 2015-10-22 20:02 | Comments(0)

2015.10.13 東京・恵比寿Sビール本社前 ヤマトシジミ   2015.10.20 (記)

2015.10.13
午前の散歩。この場所に毎年植えられる苺の形に似たセンニチコウに摺れたヤマトシジミのオスが群がっており、その中にメスもいた。ただ、この光の中では奇麗に撮れないし、このどぎついピンクはどうもいけ好かない。
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逆光のアオスジアゲハ。背景はウエスティン。(しかし、これだけじゃウエスティンとはわかりません)
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キタキチョウを撮るが、やはり、オスもメスも晴れていると色が出ない。オスはときどき近くの葉上で休んでいたが、メスは吸蜜に貪欲だった。晴れていると飛翔写真は気持ちがいいけれど、背景がつまらないのでマイナス査定で一挙9枚組。
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午後の散歩。朝、花壇にウラナミシジミが来ていたが、尾っぽが1本欠けていたので、あまり撮る気になれず。でも、今年は全然撮っていないことを思い出し、別の公園に行ってみた。オスが2頭というところ。これも花壇なのでいい位置には踏み込めなかったのだけれど、背景の色を少しずつ変えながら撮る。
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少し広角で飛翔を撮ってみるが、すぐとまってしまう。花から花に移るところを狙うがなかなかうまくいかない。この濃い紫の花は紫蘇系だと思う。鮮明に撮るとあまり奇麗ではない。
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花壇のチョウはやはりマクロに限る。背景が美しい。
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これからというとき、日が傾きビルの日陰に入ってしまい、お終い。秋の日は短い。

by otto-N | 2015-10-20 20:20 | Comments(2)

2015.10.6-8 長野県・戸隠山系 高妻山(3) 米子大瀑布   2015.10.18 (記)

2015.10.8
朝起きてみると、晴れてはいるが台風のせいか風が強い。飯縄山に登るつもりだったけれど、前日と同様、アルプスとの間に絶え間なく雲が流れているようだった。登っても、風が強そうだし北アルプスが見えないのであれば仕方がないので、登山は中止。どこかに紅葉の場所がないかと思いついたのは、10年ほど前に一度行ったことのある須坂の米子大瀑布だった。当時、山登りもチョウ撮影にも興味はなく、秋になると紅葉と温泉を求めてあちこちに出かけていた。須坂郊外をドライブしていたとき、「米子大瀑布」という看板が目につき、看板に誘導されるまま、10kmにわたる1.5車線の林道を走り、その終点にその滝があった。その時は、紅葉の末期、すこし淋しかったが、素晴らしい場所だった。

初めてここを訪れたときは、まだ林道経験が少なく、対向車が来たらどうしようとヒヤヒヤだったが、最近はかなり慣れてしまった。でも、タイトな箇所が随所にある林道だった。ちなみに、大型バスは入れないのでタクシー会社の小型バスかマイカーでしか来られない。シーズン中の土日はマイカー規制があり、シャトルバスが運行。50台ほどの駐車場があり、その先1kmほど山道を歩く。

やはり紅葉には少し早かったらしい。駐車場の車は数台。須坂の街では晴れていたが、登るにつれ曇り空。風も強いので、1枚多く着込んで滝に向かう。権現滝のそばにあった紅葉は真っ赤だった。風が強く、流れ落ちる水は強風に吹き飛ばされ、霧散する。暗くて写らないが、薄く日が射す瞬間を待った。
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やはり横より縦か、ということでもう1枚。
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滝見台を降り、全体が見える場所に向かう。右が不動滝、落差85m。左が権現滝、落差75m。四阿山からの水が柱状節理の断崖から流れ落ちる。
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3枚のパノラマ合成。曇っているので回りの紅葉の色が出ななかったけれど、そもそも、この時間、日が出ても逆光なので色を出すのは難しいかもしれない。とにかく、こんな風景の滝は少ないと思う。夏から秋の渇水期では、2本の滝しか流れていないが、雪解けシーズンだと、全面から無数の滝が流れ落ちるという。
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さて、周りの紅葉を切り取る。ときおり、薄い日が射すが、雲は垂れ込めたまま。
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よく見ると、紅葉もそこそこ進んでいた。足りないのは光。
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一瞬、カッと照らされることもあるが、どぎつくなるだけ。ほどほどの光でいいらしい。
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権現滝はそれほど風の影響は受けてないのだが、風当たりの関係で、右の不動滝は下に落ちず、横に飛ばされて霧散し滝の形を呈していなかった。風の弱まった瞬間だけが滝となる。
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一瞬の弱々しい光に浮かび上がる紅葉。
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断崖の上は雲が立ち込め真っ暗。風も強くなってきたので、早めに撤退。
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米子大瀑布は、大型バスが入れないので観光地としては知られていないけれど、地元の人にはよく知られているようだ。すれ違い困難箇所もある延々と続く林道なので、車が多いと大変だと思います。今度は、雪解けシーズンにぜひ見てみたいものですね。なお、飯綱高原から長野市内に出るときは、「戸隠バードライン・七曲り」ではなく、長野オリンピックのときに拡張された「ループライン」を使いました。少し時間はかかりましたが、2車線のワインディングは安全で快適でした。

by otto-N | 2015-10-18 20:02 | Comments(0)

2015.10.6-8 長野県・戸隠山系 高妻山(2) 高妻山   2015.10.16 (記)

2015.10.7
朝、宿を7時に出発。戸隠牧場の登山者用駐車場には車がすでに10台ほど停まっていた。関西からの車も多い。広い戸隠牧場を横切り、弥勒尾根新道の入り口に急ぐ。牧場から見えた戸隠山は近づいて見ると思ったより紅葉が進んでいた。高妻山(標高2353m)はここからは全く見えない。
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7時40分、新道を登り始める。ミズナラ、ブナ、ダケカンバの広葉樹が色づいていたが、出だしから急だった。牧場の標高は1200mほど。標高差1100mの登山となる。
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ダケカンバの見事が巨木。
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登山道は緩い所があまりなかった。一度暗い根曲り笹のひどい道を下ったが、喘ぎっぱなし。ときどき紅葉を撮りながら登る。
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少し平らな所に出てほっとする。紅葉度としては、黄色に色づいているだけでたいしたことはない。黒姫山(2053m)はすでに下に見える感じ。
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妙高(2454m)はなかなか雲がとれなかった。広葉樹林帯の急登が終わっても、熊笹を切り開いた急登が続く。鎖場もあった。夏なら太陽を遮るものがないと思われる過酷な登り。ときどき真っ赤な場所があるけれど、のんびり見ている余裕はなかった。
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しかし、後ろを振り返ると、なんと八ヶ岳。その左に富士山。
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9時50分。唐突に旧道と合流点(六弥勒)に出る。そして、発見。北アルプス。あやうく見過ごすところだった。
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同時に、目的の山がここでやっと見えた。右にダケカンバ、左に熊笹の尾根筋に登山道がまっすぐ走っている。まだまだ急登が続くのか・・・。
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一度急斜面を下り、また登る。右手にダケカンバとその向こうに黄色い紅葉が続く。
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左手には北アルプス。
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急登は続き、やっと九勢至に到着。振り返ると戸隠の山。
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まだまだ、先は長そう。
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登っている間に見た花は、この3種類だけ。季節はずれのイワカガミにはちょっとびっくり。
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やっと少しは緩やかになると思ったら、逆だった。岩のゴロゴロした道を手を使いながら登る。袈裟がけにしたデジイチをどちらかの手で支えながらなので、ちょっと面倒。登ってきた登山道は延々と続いていた。
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カメラをザックにしまうには、もったいない景色が続く。
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振り返ると、黒姫山ははるか向こう。
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似たような景色。あまり赤くない紅葉とダケカンバの白い幹。鎖場では特に眺めがよかった。
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急登脱出。登山道を振り返り、左の北アルプスを眺める。頂上はすぐ。しかし、尖がった岩石地帯からの脱出に思ったより手間取った。
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11時40分、山頂に到着。残念ながら、北アルプスは雲の中だった。
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記念写真を撮り、お昼を食べ、日本海側から流れる雲の切れるのを待つが、同じところで雲が沸き立つ。雲の合間から見えた北アルプスの山々。
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山頂では、すでに10数人が登っておられたが、ほんんど旧道経由。5時間以上かかったらしい。12時すぎ、みなさんが続々と帰り始めた。風もなく気持ちのいい青空、名残惜しいが、12時30分、下山開始。カメラはザックに入れる。なにせ、急だ。下山中もまだ登って来る人もいる。はたして明るいうちに帰ることができるか不安。帰りは、滑って危険であるけれど、時間はかからない。新道旧道の合流点に着いたのは、午後2時。木の間から、槍ヶ岳が見えたのでカメラを取り出す。新道で下山。熊笹道なのでときどき滑る。
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立ち止まって呼んでいる。この景色はどう?とのこと。でも、もう撮りました。
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登るときは気がつかなかったが、真っ赤なモミジ。と、黄金色のブナ。
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急な道は果てしなく続く。ときどき紅葉。下がるにつれ緑色。そして、午後4時ちょうど、牧場到着。東京まで帰ることはできたけれど、ムリをせず、翌日、軽く近くの山に登る予定でこの日は飯縄高原に泊まった。
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高妻山は日本百名山の一つ。百名山はともかく、紅葉につられて登ったわけであるけれど、実は、戸隠の宿の方に、「新道でも5時間かかるので、朝6時には出なければ明るいうちに帰れない」と言われていた。ネットでは、新道で4時間という記載が多く、12時までに登れなかったら引き返すつもりで登ったのだが、あっさり4時間で登れた。北アルプスの眺望は素晴らしいものではあったけれど、紅葉はそれほどのものではなかった。ただ、この山の急登は想像以上のもので、涸沢カールのザイテンより苦しかった。北アルプスが望めるなら苦しさに耐えうるかもしれないが、そうでなかったら、それほどガンバリたくない山だ。北アルプスも昼ころには逆光になるので、朝、暗いうちから登る必要があるし、登るなら、北アルプスに積雪があってからのほうがいいと思う。


(高妻山(3)に続きます)

by otto-N | 2015-10-16 19:42 | Comments(2)

2015.10.6-8 長野県・戸隠山系 高妻山(1) 戸隠   2015.10.13 (記)

2015.10.6-8
急に戸隠山の奥にある高妻山(2353m)の登ることになった。問題は、往復にかかる時間。片道5時間かかるという。ということは往復10時間。調べてみたら、新道があり、そこを使えば登り4時間という。それでも往復8時間。午後4時には麓に着かなければならないので、前泊が必要。ということで、戸隠に泊まり、疲れ切りそうだったので、後泊もした。

2015.10.6
カーナビで案内され、長野から戸隠に行く途中、善光寺の先の「七曲り」という道路は、これまで通った2車線道路のザ・ワースト。大型車通行禁止の、横も天井も金網に囲われ、真っ暗で狭くて急なヘアピン道。後でネットで調べてみると、「金網で囲まれたウサギ小屋みたいな道路で」という表現があった。まさにその通り。もう、狭くて急な山道には驚かなくなったが、ここだけは別。左のブラインドカーブ、向こうから連なってやって来た4台目が、下から来ていないと思ったのか、内回りでこちら側にはみ出し。ぶつかりそうになったので急ブレーキ。その後、発車したら、急すぎて車が後ずさり。後続車があったのでちょっとヒヤリ。自分は良くても、ヤバかった。帰りは別なルートにしよう。

昼過ぎ、戸隠・中社の宿坊旅館に着いたので、車を置き、奥社へ向かう。道路脇にあったカツラの大木。
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奥社へ向かうハイキングコースに入ると、小さな沼があった。紅葉になったらすばらしい場所と思う。
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戸隠の山も見えたが、雲がかかっていた。
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ハイキングコースは、思ったより本格的で登山靴に履き替えてこなかったことをすぐ後悔した。中途半端に紅葉している広葉樹林帯を進むと、大きな沼に出た。紅葉は少しだけ。
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山は雲に隠れてちょっと残念。
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奥社までさらに道は続いていたが、花はトリカブトくらい。名前が判らない草の実、木の実を撮りながら進む。下段の赤いのはマユミ?
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突然、人の声がすると思ったら、奥社の山門に到着。茅葺の上の緑が美しい。
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圧巻だったのは、山門をくぐった後。すばらしい杉並木。高さ、密度は日光をしのぐ。恍惚となる。
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参道は2km続く。動物の横顔のよう瘤。杉並木を過ぎると石段。これがけっこうきつかった。汗だく。社殿はどんなだろうと期待したが、いたって普通。かかとの高い靴で登って来た女性は、とても頑張ったと思う。
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戸隠山は修験者の山。登山口は社殿の脇にある。そこに「あまり登らないでくれ」という看板。「蟻の塔渡り」とか、四つん這いで渡らねばならない「剣の刃渡り」とか危険個所が多数。落ちたら即死。登山カード置き場の前には、四つん這いでナイフリッジを移動する登山者の写真が置いてあった。
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逆光で色が出ていないけれど、戸隠山のシルエット。手前も向こうも絶壁。
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下りはさすがに楽。やはり下から撮ったほうが迫力がある。
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あっと言う間に山門。
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もう一度振り返り。やはり、すごい!
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そのまま参道を突っ切り、車の通る広い道の向こうに中社まで戻るハイキングコースがあった。その途中から仰ぎ見た戸隠の峰。
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宿に戻り風呂で体をゆっくり温める。客は我々を含め3組だけ。1人はバードウォッチングで来たとのことで、戸隠は鳥で有名らしい。夕食に戸隠蕎麦が出たが、ちょっと香りがとんでいた(おいしかったら宿の名前を出すところ)。ただ、ここの食堂の書棚で、信濃毎日新聞社発行・栗田禎多男氏撮影の「信州の蝶」がおいてあったのは大収穫。裏表紙の槍・穂高バックのコヒオドシの飛翔は最高。早速、注文しました。


(高妻山(2)に続きます)

by otto-N | 2015-10-13 20:22 | Comments(0)

2015.9.30 東京・白金の森 ムラサキシジミ   2015.10.11 (記)

2015.9.30
そろそろムラサキのシーズン。自然教育園に出かける。快晴。レンズは100ミリマクロ(+1.4倍テレコン)と15ミリ広角。

すぐにムラサキシジミのメスが降りてきた。ここでは、路上や下草で吸水(吸汁)し、そのついでに、翅を開く。ウラギンシジミ、ムラサキツバメも同様。2コマ目、翅の傷んでいたムラサキシジミのオスを少し追いかけた。
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上のムラサキツバメと同じメス。結局、ツバメは1頭しか現れなかった。
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2015.10.9
長野で山歩きをした翌日、晴れているが台風の名残りで少し風が強い。気温も少し高いせいか、なかなかムラサキは現れなかった。キタキチョウがアザミにやってきていたので、これを撮りながら待った。せっかくピンが来ても、まともに光を反射すると黄色が全部とんでしまいボツの続出。晴れた日のキタキチョウはむずかしい。
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アザミの花は花束のように咲いていたのだが、ピンが来たのは淋しい花の前ばかりだった。
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ゴマダラチョウが吸水にやってきたがすぐ飛び去ってしまう。ミゾソバ吸蜜のキタキチョウは貴重。ムラサキツバメのオスが降りて来たが、気温が少し高いせいか開かず。別な場所では、テングチョウが花に来ていた。郊外ではあまり撮ることはないけれど、ここでは珍なるチョウ。
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ウラギンシジミは翅の先が尖んがり、秋型になってきたようだ。
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ムラサキシジミは10時半すぎ、やっとお出ましになった。しかし、いい位置で撮れたのはこの1枚だけ。
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路上吸水のツバメシジミ。ヒカゲチョウが多かった。何とか1枚。
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出がけに自宅近くで撮ったヤマトシジミはまだ夏仕様。青いメスもいたけれど、すでに翅が傷んでいた。そろそろ、スーパーブルーをまじめに探しますかな。
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by otto-N | 2015-10-11 20:02 | Comments(2)