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たかがヤマト、されどヤマト

2015.10.6-8 長野県・戸隠山系 高妻山(3) 米子大瀑布   2015.10.18 (記)

2015.10.8
朝起きてみると、晴れてはいるが台風のせいか風が強い。飯縄山に登るつもりだったけれど、前日と同様、アルプスとの間に絶え間なく雲が流れているようだった。登っても、風が強そうだし北アルプスが見えないのであれば仕方がないので、登山は中止。どこかに紅葉の場所がないかと思いついたのは、10年ほど前に一度行ったことのある須坂の米子大瀑布だった。当時、山登りもチョウ撮影にも興味はなく、秋になると紅葉と温泉を求めてあちこちに出かけていた。須坂郊外をドライブしていたとき、「米子大瀑布」という看板が目につき、看板に誘導されるまま、10kmにわたる1.5車線の林道を走り、その終点にその滝があった。その時は、紅葉の末期、すこし淋しかったが、素晴らしい場所だった。

初めてここを訪れたときは、まだ林道経験が少なく、対向車が来たらどうしようとヒヤヒヤだったが、最近はかなり慣れてしまった。でも、タイトな箇所が随所にある林道だった。ちなみに、大型バスは入れないのでタクシー会社の小型バスかマイカーでしか来られない。シーズン中の土日はマイカー規制があり、シャトルバスが運行。50台ほどの駐車場があり、その先1kmほど山道を歩く。

やはり紅葉には少し早かったらしい。駐車場の車は数台。須坂の街では晴れていたが、登るにつれ曇り空。風も強いので、1枚多く着込んで滝に向かう。権現滝のそばにあった紅葉は真っ赤だった。風が強く、流れ落ちる水は強風に吹き飛ばされ、霧散する。暗くて写らないが、薄く日が射す瞬間を待った。
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やはり横より縦か、ということでもう1枚。
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滝見台を降り、全体が見える場所に向かう。右が不動滝、落差85m。左が権現滝、落差75m。四阿山からの水が柱状節理の断崖から流れ落ちる。
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3枚のパノラマ合成。曇っているので回りの紅葉の色が出ななかったけれど、そもそも、この時間、日が出ても逆光なので色を出すのは難しいかもしれない。とにかく、こんな風景の滝は少ないと思う。夏から秋の渇水期では、2本の滝しか流れていないが、雪解けシーズンだと、全面から無数の滝が流れ落ちるという。
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さて、周りの紅葉を切り取る。ときおり、薄い日が射すが、雲は垂れ込めたまま。
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よく見ると、紅葉もそこそこ進んでいた。足りないのは光。
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一瞬、カッと照らされることもあるが、どぎつくなるだけ。ほどほどの光でいいらしい。
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権現滝はそれほど風の影響は受けてないのだが、風当たりの関係で、右の不動滝は下に落ちず、横に飛ばされて霧散し滝の形を呈していなかった。風の弱まった瞬間だけが滝となる。
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一瞬の弱々しい光に浮かび上がる紅葉。
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断崖の上は雲が立ち込め真っ暗。風も強くなってきたので、早めに撤退。
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米子大瀑布は、大型バスが入れないので観光地としては知られていないけれど、地元の人にはよく知られているようだ。すれ違い困難箇所もある延々と続く林道なので、車が多いと大変だと思います。今度は、雪解けシーズンにぜひ見てみたいものですね。なお、飯綱高原から長野市内に出るときは、「戸隠バードライン・七曲り」ではなく、長野オリンピックのときに拡張された「ループライン」を使いました。少し時間はかかりましたが、2車線のワインディングは安全で快適でした。

# by otto-N | 2015-10-18 20:02 | Comments(0)