たかがヤマト、されどヤマト

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2017.7.20 長野県・蝶ヶ岳 (3)コヒオドシ   2017.8.6 (記)

2017.7.20 続き
ハイマツの上を飛び回りとまらないミヤマモンキチョウ。それでもスピードを落とす場所があることに気がついた。ハイマツの間に生えているクロマメノキの群落には♀がいる確率が高く、そこでスピードを落とす。21ミリでも撮れそうだった。クロマメノキ群落の上部にある石の堆積部に陣取り、近づいてくる、あるいは飛び離れる♂を連写した。
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しかし、簡単には動けない場所。石積みの斜面はかなりの急斜面。石も崩れる。当然、走り回ることはできないし、身動きするのも簡単ではなかったし、そもそも、次から次へとチョウが飛んでくるわけではなかった。それよりも、チョウは目より下。背景に穂高の峰々を入れることは叶わず、下部の山襞の残雪と梓川河川敷の白い筋が入れば上出来だった。置きピン距離は35~40cm。チョウが小さくなるのでトリミングせざるをえなかった。15ミリを持ってくることも考えたが、これ以上近づくことはできないと思ったので止めた。
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穂高に向かって逆光気味。あまりにも斜めになったので回転補正トリミング。チョウがちょっと大きすぎた。
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チョウにピントが合い表翅の黄色も表現できた。しかし、右隅にしか入らなかった。ハイマツの向こうに残る岩稜の雪、こんな環境で飛び回るミヤマモンキの姿は撮れたと思う。
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ちょっと(かなり)悔しいシーン。2頭が絡んだがピンのきた方は翅が閉じており、4枚の翅がせっかく入ったがフレームアウト、槍・穂高が入ったけれどチョウには届かず。今度はもし行くことがあったなら、もっと平らな場所に陣取ろう。
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山頂に着いた時から、蝶ヶ岳ヒュッテの向こうは時おり日が翳っていた。
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気がつくと、山頂直下でも日が翳るようになった。日が翳ると急にミヤマモンキは姿を消す。どうしたのかと思っていると、ハイマツの茂みで休んでいた。黄色いのですぐわかる。いざ近づこうとすると意外にも敏感で飛び去ってしまう。
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時間がきたので、ここを切り上げ下山することにした。下山はヒュッテの先、約30分の横尾分岐から横尾に下りる予定。その間でもチョウを撮るつもりだった。しかし、対岸の峰々はまだ晴れているのに、ここだけが日が薄い。
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少し明るくなるとミヤマモンキが飛び出したが、撮れずに終わる。タカネヒカゲも1頭飛び出したがとまったと思った場所にはおらず、少し離れた場所から飛び去ってしまった。毛局、タカネヒカゲはこの1頭しか遭遇しなかった。ここは、平らな場所も多く場所によっては槍ヶ岳も望めたので、もっと早く来るべきであった。そんな時に、タテハが1頭飛んできた。久しく撮っていないコヒオドシだった。
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さらに近づくとベタっと開いてしまったが、もう少し翅を立てていて欲しかった。
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横尾分岐まで目についた花を300ミリで撮る。望遠で撮れるとしてもちょっと投げやり。
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横尾分岐から蝶槍に行こうとしたが、ガスが濃くなってきたので引き返し、12時ころ下山開始。下り始めた直後、山頂ヒュッテで会ったイギリス人のカップルに先に行ってもらったが、11時過ぎ、この近くで熊を見たとのこと。尾根の登山道から撮った写真を見せてもらった。撮影場所を移動していたら熊を見られたかもしれない。熊、撮りたかったなぁ。その後は樹林の中の登山道をひたすらに下りる。登る気がしないほど急な登山道だった。かなりくたびれて来た13時35分、槍ヶ岳がよく見える場所に来た。槍見台かと思ったが、違った。
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14時15分、槍見台にやっと着く。左に屏風岩、その向こうに南岳?、槍ヶ岳は遥か向こう。もうすぐ横尾だ。
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14時40分、横尾に到着。膝(半月板)の痛みが出ずホッとする。とりあえずビール。横尾山荘の前にオオイチが吸水場所を探して舞っていたが、とまることなく飛び去ってしまう。その後は、つれあいは徳沢に先に帰ることとし、おっとはチョウ探し。ひょっとしたらと思ったチョウは見つからず、ヨモギの傍のヒメシジミと遊ぶ。
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崖にツマジロウラジャノメがいるかもしれないと思っていたら飛んで来た。開かないまま近くをさんざん飛び回った後、崖の上に去る。吸水しそうだったオオイチモンジは、中国人ハイカーグループに追われ木の上に上がってしまい、徳沢を目指してとぼとぼと歩く。
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16時50分、徳沢に到着。芝生のテント場でヨタヨタと飛んでいたウスバシロチョウ。シロツメクサで吸蜜。まだいるとは思ってもみなかった。
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2頭のルリタテハが争っていた。1頭は時々こちらめがけて飛んで来る。飛翔は青い点にしか写らず、勝った1頭が石の上に静止。
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by otto-N | 2017-08-06 18:18 | Comments(4)

2017.5.12 東京・高尾山麓(1) クモガタヒョウモン   2017.5.21 (記)

2017.5.12
行く予定はなかった。朝起きたら晴れ。午後には曇るかもしれないがこのところ天気予報は当たっていない。

いつもの時間、いつもの場所。前日とは違い数頭のウスバシロチョウが斜面を舞っている。近くに飛んできてハルジオンで吸蜜。今季初のハルジオン吸蜜。
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次いで300ミリで飛翔を追うと1枚だけ撮れていた。ただ、近すぎて背景がきたない。サンヨンでやってできないこともない。
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渓流沿いのヒメウツギではサカハチだけ。サカハチはしばらく待っていても向きが悪すぎ、飛んできたコミスジを撮る。
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いつもの吸水ポイントには黒系アゲハが4頭。オナガ2頭、カラス1頭、ミヤマカラス1頭。ミヤマカラスはとても敏感。近づくだけで飛び去りいつも2度と戻らない。カラスは尾部を欠損していた。林道をさらに登る。
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不覚だった。カーブの先に水が浸み出た場所があることは知っていた。でも、一度も吸水しているのを見た場所ではなかった。暗い足元にアゲハが飛び立つ。MFに切り替えあわてて連写していると不意に吸水体勢。AFに戻したが後裏翅に白条が見えないので、このときはカラスアゲハと思った。
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さらに屈み込んで撮ろうとすると飛び立ち、近くを舞う。再度MF。遠くへ行ってしまったが、手ごたえがあったのでモニターを見るとミヤマカラスだった。
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ウツギ街道の暑い時間帯。ウツギにはカラスアゲハもミヤマカラスアゲハもアオバセセリもやって来ず、舞うのはオナガアゲハだけ。
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さかさまのサカハチチョウ。
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昼下がりのウスバシロチョウ。ふあふあ飛んでいるが広角レンズに替えるのも面倒で300ミリ一辺倒の撮影。もちろん、飛翔を狙うが失敗ばかりだった。
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そんな中で、クモガタヒョウモンが飛び回っているのが目についた。どうやら複数頭いるようだ。ヒメウツギの高い場所から下りてきた個体がイタドリ?の茂みに入り込んだ。葉の隙間からやっと撮る。
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少し飛んで場所を変えた。今度は全開した。
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林道をさらに進みクモガタヒョウモンを探す。飛び回っているがなかなか下には来なかったけれど、あきらめずに後をつけたところ、やっと低いミツバウツギで吸蜜したがすぐ飛び去る。クモガタはミツバよりヒメが好きらしい。
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ウスバシロチョウはヒメもミツバもおなじように好きなようだが、ミツバウツギのほうが花に潜り込まないぶん撮りやすい。
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午後1時半、先日トラフシジミが卍飛翔した場所の対岸の斜面にトラフシジミが何度か飛んでいたので、期待が高まったけれど、その後、急に日が翳り始め万事窮。


(高尾山麓(2)に続きます)





by otto-N | 2017-05-21 18:27 | Comments(0)

フライイング・バタフライズ 2016 (10)ウスバシロチョウ   2017.2.3 (記)

ウスバシロチョウ
裏高尾のウスバシロチョウは、年々数が減ってきた。数年前まであんなにいた広場の裏斜面には皆無。林道の奥にやって来てやっと飛んでいると言う状態。ゆっくり飛んでいるので、飛翔撮影は簡単かと思うが難しく、当分卒業できそうにもない。背景にただの叢を入れても仕方がないので、選びすぎということもある。が、林道をとっても、やはりしょーがなかった。
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右奥に続く林道。といっても、この雰囲気は伝わらない。
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せめて青空を入れてみるかと、下からあおる。
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by otto-N | 2017-02-03 16:48 | Comments(0)

2016.5.13 東京・高尾山麓(2) ウスバシロチョウ   2016.5.23 (記)

2016.5.13 飛翔
晴れているといつまでもフワフワと飛び続けるウスバシロチョウ♂。このスピードは撮りやすいはずだが、方向転換のタイミングを計れず思った以上にむずかしい。そして、望んだ背景を写し込むことに失敗ばかりしている。この日は、新緑の林道を飛ぶウスバシロチョウがテーマだったが、林道の感じは出なかったようだ。
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道路沿いに飛び、少し遅れて横から歩きながら撮るのだが、そうすると背景は緑一色。
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せめて翅の透けた感じを出そうと、少し下から半逆光で追う。
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ピントと飛ぶ姿は上出来だが、林道には見えないです。
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青空を入れようと、下から撮ろうとするが、うまく入らなかった。
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青空と新緑、この日のベスト。
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木立に覆われた林道。日の当たるところには、サカハチチョウとコミスジが吸水に集まる。撮っても暗すぎるのだが、明るいところを飛ぶとチョウが浮かび上がる。そんな一瞬を収めたかった。
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予測でシャッターを切ることができないため、どうしても後追いになってしまう。結果、背景はチョウの後側ばかり。
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逆光のサカハチ。トリミングしたほうがいいかもしれない。
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暗い中、コミスジの白帯が浮かび上がる。
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暗い林道、いい感じに撮れた。
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by otto-N | 2016-05-23 20:26 | Comments(2)

フライイング・バタフライズ 2015 (8) ウスバシロチョウ   2016.1.29 (記)

ウスバシロチョウ
ゴールデンウィーク明けの高尾山の山麓、新緑の中の至る所でウスバシロチョウが舞う、はずだった。ところが、必ず見られる2か所の広場にもまるで飛んでおらず、ちょっと変だった。少し林道に入ったこのポイントにもいなかった。やっと見つけた最初の1頭。すでに擦れているのかと思ったが、藪の中に潜りこんでとまったのをよく見ると、黒化型。(でいいのかな)。全く撮影できないので藪の中からちょっと出てもらう。
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このポイントでは以前も見ているが、そのときも、日を避けるように藪の中にすぐ潜り込んでしまった。決して美しいものではなく、まるでピカピカ光る油紙のよう。ゴキブリ風。2コマ目は、後日に撮った一般的なタイプ。
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その2日後。やはりウスバシロチョウは少ない。黒化型がいたこのポイントでも2~3頭が巡回しているにすぎなかった。
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林道が少し膨らんでいる場所なのだが、背景としてはつまらないので、大きめにトリミングしてみた。半逆光で、曇りガラスのような翅が美しい。
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イタドリの中を舞い潜る。
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下から見上げるように撮影する。
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こうして撮ると、フワフワと舞う感じになる。
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蛇足の1枚。
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花が入った最後の1枚。
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by otto-N | 2016-01-29 18:00 | Comments(0)

2015.5.15 東京・高尾山麓 スミナガシ 2015.5.24 (記)

2015.5.15
ベトナムの団体旅行から帰ったきた翌日、晴れたのでウスバシロチョウを撮りに行く。天気予報を見たら、翌週は天気のが良さそうな日がまるでなかった。

いつもウスバシロチョウの舞っている林道の入り口の広場の斜面には1頭も飛んでいない。今年は異常に少ないのかもしれないと思いながら、林道を進む。あいかわらずコミスジが多いけれど(→写真はコミスジではなくミスジチョウでした。ここでは初めてでした)、この日、目についたのはイチモンジチョウ。一気に羽化したようだ。緑の葉っぱにとまって欲しかったけれど、とても敏感だった。
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昨年、スミナガシが来ていたのはこの辺だろうか、と考えながら林道を先に進むと、今年もいた。ただ、高いところに上がって、もう降りてこなかった。
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ここにもいるかもしれないと用心しながら歩くと、また飛び出した。少しは近い位置だったので、低い崖を登って撮る。開翅したけれど、真横ではどうしようもなかった。
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しばらくこの葉の上にいたけれど、道路に降りたのであわてて崖を下りる。近すぎる場所でしばらく全開した後、飛んでいってしまった。
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前回アオバセセリが来ていたいつものウツギはもう終わっていたけれど、意外な場所で、葉裏のアオバセセリを偶然見つけた。ストロボを焚いたけど、EVを上げたこちらの方がいい。ダイミョウセセリやカラスアゲハを撮ったりしていたが、気になっていたのはクモガタヒョウモン。何度か見ていたが、やっと目の前に一瞬来てくれた。
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前回、黒化型のウスバシロチョウ(バクロというらしい)を見た場所では、ノーマルのウスバシロチョウ(バシロというらしい)が少しだけ飛んでいた。ハルジオンがあっても吸蜜するそぶりもなく、飛び回っているだけだった。ここの背景はつまらない。なんとか林道の雰囲気を取り入れようとするが、思ったところには飛んできてくれなかった。ただ、道路なので走り回るには快適だった。
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後追いばかりに終始したが、時には、先回りして正面を狙うが、直前でかわされることが多い。
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こんなときには、下から空を入れるのが一番と思うものの、青空はすでに消え、薄ボケた空しか写らない。
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実は、広角での飛翔撮影は、人差し指でシャッターを切る続けるので、横よりも縦位置のほうが撮りやすい。横から縦への切り替えもとてもスムーズだ。
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翅が透けているので、逆光で撮ると色のないステンドグラス。空に入ると骨格だけしか写らない。
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結局、とまって翅を開いているところは、この1枚だけだった。地方に行かないかぎり、今年はこれでお終い。
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今回は、少なくても3か所でスミナガシを見た。今年は多いのかもしれない。逆に、ウスバシロチョウがこんなに少なかったのは初めて。新鮮個体ばかりだったので、ピークを過ぎたとは思われないし、ちょっと変。友人はここではなく、毎年、埼玉でウスバシロチョウを撮っているが、そこでも少なかったようだ。そのロケ地の農家に人に聞いた話では、鹿が増えムラサキケマンを食べているとのことだそうだ。関西でも、そんなことを聞く。

by otto-N | 2015-05-24 20:52 | Comments(6)

2015.5.6 東京・高尾山麓 ウスバシロチョウ   2015.5.9 (記)

2015.5.6
休日だったけれど、翌週は旅行に出かけるので、早めに高尾山の麓に行く。

林道の入り口で、ばったり品川区のTさんに会い、一緒の道中となった。今シーズン3回目のばったり。いつもは自転車なのだが、遠いのでこの日はさすがに違ったようだ。この林道、高尾山の麓には違いがないけれど、裏高尾という場所。毎年、チョウ類保全協会の観察会が行われる林道だ。今年は5月17日(日)に開催予定。高尾山ではないので、採集人が入っているし、休日にはハイカーも多い。なので、平日にしか来たことがなかった。

主要目的はウスバシロチョウなのだが、林道入り口の広場には、まだ早いのか、全く飛んでいない。茫然とする。ヒメウツギのポイントに着くと、すぐにアオバセセリが1頭が飛んできた。しかし、姿の見えない日陰ばかりに潜りこんでばかりいる。ときどき顔を出すが、撮影チャンスはとても少なかった。
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望遠で飛翔も狙うが、飛び出す方向が読めず、かろうじて1枚だけ。
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陰から出てきても遠いところばかりで、やはりそこも日陰。後翅の橙紋だけに光りが当たる。
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花が少なかったけれど、このくらいの大きさは悪くはない。
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何度か近くにやってきた。このときは、比較的長時間の吸蜜。でも、近すぎた。少し下がればよかったのにと思ったのはPCで画像を見てからだった。少し上を向くと翅が金属光沢に輝く。
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そして、ほんのちょっとだけ表翅を覗かせた。
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アオバセセリが下の方に潜り込んでいる間に撮ったチョウたち。このポイントはウツギを上から見下ろせる。(2頭目飛来はなかったが)
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林道の少し広い場所で、よたよたと飛んでいるウスバシロチョウを見つけ、後追いで飛翔を撮影する。飛んでいるとき、黒化型と判った。
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背景を考慮する時間はなかった。藪の中に逃げ込まれる前に、とにかく証拠写真だ。
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以前にもこの場所で、黒化型に出会ったことがある。そのときも、明るい場所にはとまろうとせず、日を避けるように、茂みの中にすぐ潜り込んでいた。今回もそうだった。黒化型はまるで綺麗とはほど遠く、まるで油紙のようだ。
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1頭だけ見つけたふつうのウスバシロチョウ。とても新鮮だった。
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何ヶ所かあるアゲハ類の吸水ポイントには何もおらず、その先のウツギ街道に行ってみると、アオバセセリが1頭いた。ただ、1回の吸蜜時間がとても短く、思ったほど撮れなかった。日向で吸蜜もしたけれど、順光では花は白とび。
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上のほうにとまると、背景の緑が美しかった。
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去られた後、しばらく待っても次がなかった。とぼとぼと林道を引き返す。歩きながら、出会ったチョウを飛翔撮り。昨年から増え始めたサカハチチョウ。まだ飛んでいるツマキチョウ。何だろうと思って撮ったら、ルリシジミのメスでした。
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コツバメもいた。メス?
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獣糞に群がっていたコミスジ。3コマ目の背景にはネットが写っている。平日だと年配者がほとんどだが、休日は若い人が多いようだ。でも、1日数人程度。何を採りに来ているのだろう。
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白いチョウがとまったので撮ってみると、スジグロシロチョウだった。
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やはり、ウスバシロチョウは1週間ほど早く、アゲハの吸水シーンも不発に終わったけれど、いつもの場所よりワイルドなアオバセセリを見ることができホッとした。1日おつきあいいただいたTさん、ありがとうございました。



雑記
先日、「月刊むし」 6月号が送られてきた。以前、ハリギリの幹にキバネセセリが産卵している画像をこのブログに掲載したことがあり、「探蝶逍遥記」のfanseabさんから、珍しい画像とのことなので、KIROKU・HOKOKU欄への投稿を勧められた。産卵に関する文献等はfanseabさんが用意してくださったので、説明文とともに投稿したらあっさり受理され、投稿者にその掲載号が進呈されたという次第です。fanseabさんにあらためて感謝申し上げます。

この6月号の表紙は、1枚の大きなフキの葉の上に、白いウスバシロチョウと黒いウスバシロチョウが開翅している写真でした。撮影者はチョウ類保全協会の永幡さん。さすがに目のつけどころが違います。感嘆しました。

by otto-N | 2015-05-09 20:15 | Comments(0)

2014.5.14 東京・高尾山麓 ミヤマカラスアゲハ   2014.5.20 (記)

2014.5.14
この日も晴れ。アオバセセリを撮りに行く。

先日は21ミリの単焦点でウスバシロチョウの飛翔を撮ったけれど、昨年使っていたタムロンの17-50ミリではどうなるかと、このレンズでの飛翔撮り。相変わらずフレームには入らないし、ピントも合わないし、21ミリとあまり変わらなかった。タムロンは重いので持っているだけで疲れてしまった。
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展翅標本みたいに撮れたけれど、背景がどうもつまらない。
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先日よりコミスジが増えていた。
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飛翔は撮りやすく、もっと追いかけたいところ。しかし、こんなことをしている時間はないと先を急ぐ。
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サカハチチョウ。
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サカハチチョウはまるで撮りにくかった。背景に溶け込んで撮ってもどこに写っているかわからない。とにかく早くだめ。
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川底を見下ろすように咲いていたヒメウツギ。オナガアゲハばかりでなく、一瞬、アオバセセリがやってきてすぐ立ち去った。
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林道をさらに登ると、コミスジが舞う中、オナガアゲハのひそひそ話。
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その少し先には、吸水集団。そっと間合いを詰める。
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こういうとき、どこにピントを合したらいいのか判らなくなる。ミヤマカラスアゲハはいないようだ。
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カラスアゲハの青いきらめき。
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この集団の横を通らなければならない。どうせ飛び立たれるのなら、と広角で近づく。連写4枚、あっと言う間に散ってしまった。散った後、オナガアゲハはすぐ戻ってくるが、カラスアゲハはなかなか来ない。
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サカハチチョウが2頭、ゆっくり飛んでいた。どうやら、オスがメスを追いかけているようだった。葉の上にとまっても、オスは先を急がない。ヤマトシジミとはえらい違いだ。すぐに飛び立ち、藪の中に潜り込んでしまったが、そのうち、出てきて近くにとまった。交尾するかと思ったら、どこかに飛んでいってしまった。1コマ目、手前がオス。2コマ目、手前がメスか?両方が翅を開いたまま、一瞬、カメラと平行になったときがあったのだが、シャッターが間に合わなかった。
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2年前、ミヤマカラスアゲハのメスを撮ったことのあるミツバウツギ。目の前に、突然、アオバセセリがやってきた。望遠ズームをマクロに付け替える間もなく、飛び去ってしまった。せっかくの至近距離だったのに残念。
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また来るのを願ってかなり待つ。でも、もう来なかった。このウツギ、どうやら、午後が吸蜜タイムのようだ。
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もう14時半もすぎたので、林道を引き返す。先ほど、ハイカーが下りていった。ひょっとすると、吸水ポイントにまた集まっているかもしれないと、急ぎ足で下り、ハイカーをやっと追い越した少し先にじっと動かぬ吸水集団。シャッターを切りながら、少しずつ近づく。なんと真ん中にいるのはミヤマカラスアゲハだった。日陰なので全開。カラスアゲハとこんなに違うのかと思うほど燦然と輝いていた。さらに近づいたとき、気配を察したのかさっと飛ばれてしまった。
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その近にいたミヤマセセリ。林道の中間点のウツギにもアオバセセリが来ていたが、2頭目が来たとたん絡んで飛び去り、残されたのはカラスアゲハ。暗かったので内臓ストロボを少し使った。
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すっかり日陰になってしまった林道入り口のウツギ。2~3頭のアオバセセリが飛び回っていた。絡んで飛び去ってもすぐ戻る。遠くて暗いのでストロボ。でも複眼がシャッターを切るたびに反射してぴかっと光る。3コマ目はストロボなし。ザックにデフュザーがあったので使うべきだったかもしれないけれど、後の祭り。
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ミヤマカラスアゲハは、もう少し発生が遅いらしいけれど、とりあえず1頭出てきてくれた。アオバセセリは昨年より多い感じがするが、なかなかいい位置には来てくれず、撮影がむずかしい。あまり、移動しないで、1か所でじっと待つ作戦のほうがいいのかもしれないが、他のチョウのことを考えるとそうもいかない。ここへ来ると必ず10kmは歩いてしまうので、少しは楽をしたいのだが・・・。

by otto-N | 2014-05-20 15:28 | Comments(8)

2014.5.9 東京・高尾山麓 ウスバシロチョウ   2014.5.16 (記)

2014.5.9
毎年、恒例になってしまった高尾山の麓にウスバシロチョウを見に行く。ウスバシロチョウの他にも、少しは楽しみがある場所ではあるけれど、ずうーっと歩きっぱなしになる。

いつもながら、現地到着は10時半すぎ。晴れているのでウスバシロチョウがとまるわけがない。いきなり、21ミリで飛翔を追いかける。
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最初はなかなか近づけなかった。こんなにふわふわ飛んでいるのにどうしてダメなのか不思議なくらいだ。
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鉄塔と青空が偶然入ったのをモニターで見て、上から見下ろすよりいい感じ。なるべくウスバシロを下から撮ることにした。
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飛んでばかりでなく、疲れたのか葉の上で休む個体もいた。まだ、飛び慣れていない羽化直だったかもしれない。
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30分もここで費やしてしまい、次の場所へ移動。途中、オナガアゲハが飛んでいたので、もしやと思って、川底を覗くと、やはり吸水中だった。オナガアゲハ3頭とカラスアゲハ2頭。ミヤマカラスアゲハはいなかった。日が照っているときは翅を閉じ、日が翳ると翅を全開にする。この日、不本意ながら、初めて気がついた。
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下には降りることができないコンクリートの川底。沢蟹の死骸が転がり、全然美しくない。側面に生えている草が邪魔でピントが全部になかなか合わなかった。2コマ目はまあまあ。
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吸水しながら常に動いていた。欲張らずにこの3頭を撮っておく。
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しばらく翳っていたけど、急に日が射す。この時はまだ翅を開いていたが、すぐに翅を半分閉じ、落ち着かなくなり、飛び始めるのも出る。これ以上粘っても大きな変化はなさそうなので、先を急いだ。
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ウスバシロチョウの第2ポイント。ハルジオンが咲いているが、とまる気配なし。太陽を入れて撮る。
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ここは、西向きの斜面。上から見下ろすと俯瞰的に撮ることができる。でも、斜面というのは足元がずり落ちる。平行に追いかけるのが無難。
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左の翅がブレて右だけとまっていた。シャッターは1/2000秒。
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背景に難ありだが、ウスバシロ、これまでで一番の出来。
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もう12時半。ミツバウツギでアオバセセリを見つけたが、遠いしブレブレだった。ここにいつもいるオナガアゲハ。だらんと宙吊りのポーズ。翅が少し透けるところがいい。
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林道には、例年になくサカハチチョウが多かった。多いといってもコミスジと同じくらい。昔はサカハチで溢れていたそうだが、今は全くその面影はない。
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ずいぶん赤いと思い、開くまで粘った。
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多くはこの程度なので、やはり赤いと言っていい。
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サカハチチョウの飛翔。思ったより素早い。これらは、ちょっとトリミング。
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ウスバシロチョウの吸蜜、ここでやっと撮れた。やはり、ヒメジオンのほうがいいと思う。
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ヒメウツギ街道。アオバセセリは全く見ない。その代り、ちょっと遠かったが、クモガタヒョウモン。
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林道の水が滲み出したところには、オナガアゲハとカラスアゲハがいる。一度、舞い上がるとなかなか敏感だった。カラスだけを追う。
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14時半。空に雲が拡がってきた。葉の上のウスバシロチョウ。新鮮。
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もう期待がもてないので、林道を下る。林道の入り口の、昼にアオバセセリがいたウツギにカメラマンが3名。2名はすぐSさん夫妻とわかり、声をかける。アオバセセリがいるという。上を見上げると確かに1頭が飛び回っていた。でも、遠くて暗い。何度シャッターを切ってもピンボケだったが、低いところに一瞬降りてきた。ラッキー。その後粘るものの、暗くなってきたので16時撤収。
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この日の第1目的は、ウスバシロチョウの飛翔撮影。レンズを替えたので、どのくらい撮れるか楽しみだった。というのも、最初だけの話。全然、ピントが合っていない。こんなにゆっくり飛ぶのに撮れないなんて、情けない。そのうち自暴自棄。やっぱり、数打ちゃ当たるの世界を再認識した次第でした。(Sさん、駅まで送ってくれてありがとうございました)

by otto-N | 2014-05-16 20:59 | Comments(6)

2013.5.26 長野県・クララの台地 オオルリシジミ   2013.5.30(記)

2013.6.26
久しぶり、実に30年ぶりのスキー場の民宿。食事は見かけだけの温泉旅館よりよっぽどいい。朝食だって、希望の時間に、6時半だったが、用意してくれた。旅館なら、従業員がまだ来ないからといって、8時のこともある。少しくらい曇ってほしいけれど、この日も晴天。長野道に入り、オオルリシジミの棲息地に向かう。棲息地といっても、ある企業の工場の敷地。地元の方々がこの絶滅危惧種を食草のクララと一緒に保護されている。保護地の近くで、蝶と里山の浪漫紀行の蝶狂人さんと待ち合わせた。もちろん、初対面。

現地に着くと、早速、でかいシジミが斜面を高速で飛んでいた。しかし、とまる気配は感じられない。オスの探雌飛翔のようだ。今日も、飛翔撮影?と思って覚悟を決めたとき、蝶狂人さんがクララ(この植物は自然教育園にもあり、学習済み)に、交尾体を発見。オスは擦れていたがメスは縁毛まで新鮮。その後、オスも新鮮な2組の交尾体が見つかったので、一緒に掲載。3コマ目と4コマ目は同じペアで、逆光側と順光側から撮ったもの。
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高速で飛ぶオスらしきものは、クララを目指して飛び回っているようなので、どうやら、クララを丹念に見て歩けば、何とかなりそうだった。数は決して多くはないが、産卵活動中のメスは見つかった。産卵のときは、ゴマシジミのように、くるくる落着きがなく葉先(穂先?)を回るので、産卵の瞬間を撮るのは難しかった。
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一番撮ったのは、産卵行動中の一休みのとき。晴れていても、翅を開くと聞いていたが、暑いせいかちょっとだけしか開かなかった。結局、オスは飛び回ってばかりいるので、交尾以外は撮影できなかった。
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先日、快晴で暑かった日、ミヤマシジミは陰の中に入ると開翅したことを思い出し、日陰を作ってみた。すると、翅を開くではないか。でも、ミヤマシジミは日陰を外してもしばらく翅を開いていたが、オオルリは瞬間的に閉じてしまう。蝶狂人さんに陰を作ってもらっている間に撮った。この個体は、上の6コマ目のもの。
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翅の開きが足りないが、翅の色合いがずいぶん変わる。日向での色が標準とは思う。
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日陰を外したときの瞬間。何度か繰り返しやっと撮れた。
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陰を作れば必ず開くかと言えば、そうではなく、少し開きかけたときや、翅をすりすりしたときだけ開くようだった。これは、アカツメクサで吸蜜中。少し開きかけたが、なかなか開かなかったので陰を作った。
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最後は全開。
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これも陰を作って、翅を開かせた。
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自分の影の真下。アングルが選べなかった。それより、もっと引いて撮りたかったのに、背伸びしても真下ではムリ。近くにtheclaさんがいなかったけれど、いたらあのLEDが大活躍したであろう大開翅。
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ときどき、アカツメクサに吸蜜する。ハルジオン(ヒメジョオン?)の花にも訪れた。
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メスは産卵するためクララにまとわりつく。そこで飛翔写真。簡単かと思ったがそうでもなかった。あまりに左端だった4コマ目と5コマ目以外は初めてのノートリ。ということは、このシーンでは撮りやすいということですね。
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これが一番のお気に入り。この付近にはウラギンヒョウモンのオスがとても多かったが、先日撮ったばかりなのでほとんどスルー。そんなゆとりはなかった。
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そして正午、高速道路が渋滞する前に帰ろうと思っていたので、予定どおり撤収。その前に最後の一枚。
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この後、蝶狂人さんのログハウス&バタフライガーデンの見学に伺った。チョウの食草や吸蜜植物を育てているとのこと。付近は庭にもオオムラサキが飛んでくるすばらしい環境。この日は、ウスバシロチョウが舞っており、バタフライガーデンにもやって来た。
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この2日間、フィールドノートのtheclaさんにおんぶに抱っこのチョウ撮影。初めてクモマツマキチョウを存分に撮影できたし、予定外のオオルリシジミ。それも、蝶狂人さんに案内までしていただいた。theclaさん、蝶狂人さん、たいへんありがとうございました。そして、クモマツマキチョウの谷間でお会いしたみなさん、チョウが出てきてほんとほっとしましたね。ゲン担ぎに着たオレンジ色のTシャツが目障りだったかもしれませんが、これからもよろしくお願いします。

by otto-N | 2013-05-30 19:09 | Comments(10)