たかがヤマト、されどヤマト

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2017.6.28 北海道・札幌 エゾシロチョウ   2017.7.9 (記)

2017.6.28
約束の時間まで、エゾシロチョウの広場で時間を潰す。ほとんど擦れているので、飛翔撮影に重点を置いた。翅の形は良くないけれど、ほぼ完品の♂。
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2頭が絡んでの飛翔。
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赤と白のクロバーが咲いている小さな公園のような空地。向こうに建築中の住宅。その中に、入れ替わり立ち代わり常に10頭を越えるエゾシロチョウが舞っていた。こんなに固まっているのは1度しか見たことがなかった。近くに発生源となる木があるのだろう。
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ウスバシロチョウのようにゆっくり舞い、急に反転することも少ないので比較的撮りやすい。
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吸蜜している♀に向かって舞う3頭の♂。
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この後の秒8コマの画像。最後はこの♀に折り重なって収束した。遺伝子を残す激しい戦い。
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1頭の♀を押さえつける♂。翅を大きく拡げ抵抗する♀。
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2頭がフワフワと絡んで舞うが、実は激しい空中戦。
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いつまでも戦い続けるわけではないが、脚を伸ばし体をぶつけ、激しさはナミアゲハ以上だ。
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その中の1コマ。ぶっとい腹部の♀はちょっと迫力があった。
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東京に帰って画像を編集していたら、この長く続く空中戦は♂が♀を追いかけるのでなく、♀が♂を追いかけているのに気がついた。♀の前翅は透き通り、触覚の先の黄色部が大きい。
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普通の追尾飛翔。♂がもう1頭の♂を♀と間違って追いかけていると思われ、追尾はそう長くは続かない。
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ところが、♀が♂に迫る場合はしつこい。この時は、路上に駐車してあった工務店の車のそばをかすめ、上に舞い上がった。あまりの激しさでフレームアウトの続出。相互にはめ込んだが、順として左から右。♀からの♂への求愛か、あるいは♂への反撃か、最初から見ていなかったのでよくわからなかった。
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吸蜜中に♂は翅を全開しない。全開を撮るのなら飛翔中か、あるいは♀を押さえつけて翅をバタバタしている時。
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きれいな♀を探した。最初から前翅はこんなに透き通っているのだろうか?この花には吸蜜しているわけではなく、ちょっと休んでいただけだった。
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帰りがけ、道端のラベンダーで吸蜜している♂を見つけた。車が通り過ぎてもそのまま動かなかった。
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by otto-N | 2017-07-09 18:46 | Comments(0)

2017.6.27 北海道・札幌 エゾシロチョウ   2017.7.5 (記)

2017.6.27
所用があり札幌に行ってきた。楽しいとは正反対の用事だったので、チョウ撮影は近郊にちょっとだけ。一応、100ミリと21ミリを持っていった。

病室の窓から外を見ていると木の上に白いチョウが飛んでいた。行ってみるとすでに姿はなく、近くを探すと空地に複数頭が舞っていた。ヒメウスバシロチョウかと思ったが、この時期にこんな市街地にいるわけはなく、すっかりその存在を忘れていたエゾシロチョウだった。
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エゾシロチョウは、小樽での小学生の頃、初めて採った時、大きくてカッコよくとても興奮した覚えがある。北海道ではリンゴの害虫とされ、集団生活する幼虫も気色が悪く、すぐ駆除される運命にある。今では希少になったオオモンシロチョウも家庭菜園の敵だった。エゾシロチョウとミヤマシロチョウ、どちらが奇麗かと問われると、♂は純白のエゾシロ、♀は透明なミヤマシロと思う。エゾシロはどこにでも飛んでるわけではなく、見るときにはたくさん見るが、どこでも見られるチョウではないような気がする。
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この空地には数頭いた。ただ、♂といえどもほとんどスレ個体なので、静止より飛翔撮影に重点をおいた。ブロックの向こうのJRの線路と住宅に挟まれた狭い空地。アカツメクサの蜜だけを求めて舞っていた。シロツメクサやタンポポ系の花には決して吸蜜しなかった。
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飛び方はゆっくりで、まるでウスバシロチョウのようだ。ちょっとピン甘だがこんな市街地の環境。山の中にもいるが、ミヤマシロチョウのような山奥ではない。
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エゾシロチョウで驚くのは交尾拒否の激しさ。♀は羽化直後に交尾を済ませているらしく、吸蜜中に♂が来ると激しい拒否行動をする。飛んで逃げればいいのにと思うがそうはしない。♂に翅をかっちゃかれ(引っ掻かれ:北海道弁)、鱗粉が剥げ落ちてしまっても抵抗を続ける。
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こういったことがあちこちで繰り広げられていた。♂の完全開翅は撮れるとしても激しいですぞ。
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絡む♂は1頭とも限らない。2頭目、すきあらば3頭目もやって来る。
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背景が花だけという場所にはなかなか飛んできてくれないので、他を探したら、もっと数の多い場所がすぐ見つかった。赤と白の花の絨毯。上から俯瞰的に狙う。
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色とりどりの花が咲いている場所ではなかなか撮れず、翅の傷みや染みだけが目立ってしまった。
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きれいな♂が少しはいるので、個体を選んでから静止を狙うが、エゾシロチョウは全開しない。
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花が密集していても良くないことに気付く。この程度のほうがすっきりしていい。
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さて、♀はというと・・・・
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羽化直だったら、前翅の鱗粉は薄いにしろ鱗粉がもっと載っていると思うのだが、♂に載られ脚でかっちゃかれ、鱗粉が剥げ落ちてしまう。まるでウスバシロチョウだ。腹部もぶっとい。卵がビッチリ詰まっていそうだ。♀も吸蜜中は翅を開かない。これらの写真は絡む♂を手でつまんで取り除いた後のもの。♀はしばらく翅を開きっぱなしだった。
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最初の空地にいた1頭だけのヒメシジミ。こんな市街地でヒメに会うとは思いもしなかった。白っぽい個体だったが、羽化直のように新鮮だった。ヒメシジミは子供時代、隣の小樽市では見たことがなかった。数年前、手稲山で初めて見た時は驚いた。ついでに、小樽市には、銭函を除いてカシワはないし、エノキもない。市としては隣接しているが、札幌駅と小樽駅の間はたった40km。かなり植物相が違う。
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by otto-N | 2017-07-05 16:30 | Comments(0)

2012.7.2-5 北海道・十勝④ カバイロシジミ    2012.7.11(記)

2012.7.4(続き)
晴れると気持ちいいほどの三国峠からの眺めも、雨だとニペソツ山も雲の中、そうそうと元来た道を引き返したのわけだが、山麓は晴れ。時間は、まだまだあるので、昨日の林道に立ち寄ることにした。

一番の目的はフタスジチョウ。しかし、今日もまた、いい場所にはとまってくれず。あいも変わらず、キマダラヒカゲの群れ。摺れたサカハチチョウ。
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傾き始めた日を浴びるクロヒカゲ、コミスジ、ウラギンorギンボシヒョウモン、コチャバネセセリ。
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16時半もすぎたので、撤退することにしたが、この日は、目的のチョウをなんとか撮影でき、大満足の1日であった。

2012.7.5
十勝帯広空港から13:50の便で帰京。帰る前に、2時間ほど時間がとれた。近くの丘陵地帯を見て廻ったが、キマダラヒカゲがときどき飛んでいる程度。1時間走り、ただの広域農道のドライブになりそうなので、いつもの林道へ行くことにした。(この林道に執着したのはRの木があったからです)

いつもと逆の舗装された方から入ったが、キマダラヒカゲの群れは相変わらずすごい。新鮮なイチモンジチョウとヒメウラナミジャノメ。傷んでなければ綺麗だったであろうツバメシジミ(♀)。
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林道をゆっくりと流しているとき、カバイロシジミが飛んでいるのを見つけ停車。天気が良すぎたせいか止まる気配はなし。諦めてかけたとき、突然の吸蜜。2回シャッターを押したところで、飛んでいってしまった。縁毛はふさふさ、真っ白。飛んでいるときの白さは2日前のとは違った。もっと撮りたかったのに残念。(この花もところどころに咲いていた。Iは見つからず)
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林道では、ちゃんと撮れなかったフタスジチョウ。帰り際、妻の実家の庭先で見つけた。この瞬間、フタスジチョウは山に行かなくても、街中にいくらでも飛んでいることを思い出した。
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帯広空港近くの道の駅の構内で、エゾシロチョウがあちらこちらで舞っていた。どうやら、メスを探しているようすだった。まるで、とまらない。そのうちの1頭が急に芝生の上におりた。近寄ってみると、ペアがいた。ペアはまだ交尾はしていない。このオス、メスの争奪戦に加わろうとしているようだった。オスはまだまだ新鮮だった。
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メスは4翅を全開にしオスをはねつけていた。しつこいオスを振り払うかのように少し飛んだが、最初からいたオスは、それでも執拗にせまっていた。メスは全力で翅を持ち上げたり、まるでブリッジでフォールを逃れようとするレスらーのようだった。見ていてもきりがないので、オスが翅を全開したところを撮り、終了とした。
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7月上旬の北海道のチョウは、高校生のときは昆虫採集を止めていたので、50年ぶりだ。道東には、子供時代を過ごした道央の小樽には見られない種類が多く、それらは、6月から7月に集中して発生する。今年は、種類によって発生期が大きくズレているようだったので、撮影できるかどうか不安だったけれど、何種類かは撮ることができ嬉しかった。

by otto-N | 2012-07-11 14:40 | Comments(10)

2012.7.2-5 北海道・十勝③ シロオビヒメヒカゲ    2012.7.10(記)

2012.7.4 続き
カラフトタカネキマダラセセリのオスを撮影した後、林道から国道へ出ようとしたとき、曲がり角にエゾシロチョウがいた。あわてて、少しバックしクルマを停めた。

ほとんどのエゾシロチョウが擦れて半透明になっている中、この個体は染み1つないほどだった。
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近づいても全く逃げない。茂みの中なのでひいて撮れなかった。アカツメクサだけしか吸蜜しない。
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逆光で撮りたかったが、これがせいいっぱい。
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摺れたものはこんな感じ。鱗粉が剥げ落ちウスバシロチョウのようだ。飛び方、大きさも似ていなくもない。(それぞれ別個体)
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目的のチョウの一つはシロオビヒメヒカゲ。この時期、この付近にはたくさんいるとのことで心配もしなかったが、まったく見なかった。食草を何だったっけ、調べるのを忘れていた。油断した。やっと、「一面ルピナスの咲く場所で・・・」というブログ記事を見たことを思い出し、その場所に急いだ。空は完全に曇ってしまい、雨も降りだしそう。昔からルピナスは多かったが、ルピナスが見渡す限りに増えていた。でも、肝心のシロオビヒメヒカゲは気配もなく、いたと思ってもヒメウラナミジャノメだった。あてどもなく探すこと30分。道路脇に弱々しく飛んでいる影のようなジャノメを見つけ、ひょっとしたらと思い追いかけた。道端のシロツメクサにとまったのを見ると、シロオビが見えた。撮る前に飛ばれてしまい、すぐ見失ったが、少なくてもこの付近にはいる、と思って付近を重点捜査。やっと、ヒロオビヒメヒカゲを見つけました。

弱々しく飛び回り、疲れたのかそのうち葉で休む。それを繰り返す。もっとも、追い回していたせいとは思う。ルピナスにはとまらず、そのそばに咲いている黄色い花にはときどきとまる。どうやら吸蜜しているようだった。
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毛深いせいかピントは合いやすい。なかなか綺麗なチョウだと思う。
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綺麗なんだけれど、翅は開かないし、この横向きしか撮りようがなかった。
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この場所で見たのは、せいぜい5頭くらいだっただろうと思う。ウラナミヒメジャノメのほうが多かった。何だろうと思ってとまったのを見ると、ベニシジミだった。日差しがないせいか翅を開かない。
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撮るアングルが限られ、もっと新鮮な個体がいるかと探したが見当たらず、引き上げることにした。まだ13時ころと早い。その前に三国峠にでも行ってみてみようと、国道を少し登ったら雨。峠の見晴もよくなかったので、すぐ引き返した。

(北海道・十勝④に続きます)

by otto-N | 2012-07-10 14:34 | Comments(14)

2012.7.2-5 北海道・十勝① カバイロシジミ    2012.7.6(記)

2012.7.2
北海道に行ってきた。この日は、札幌の母にちょっと用。次の日、妻の実家(帯広の隣町・幕別)に行き、2泊した。1日だけ完全フリーの日を作った。

2012.7.3
札幌からJRで帯広に移動。着いたのは昼ころ。そこでレンタカーを借り、隣町の幕別にいったん行ってから、近くの林道に入った。林道に入るや否やおびただしいキマダラヒカゲの群れ、路上での吸水、獣糞などでの吸汁、行く先々で舞い上がる。まるでヒッチコックの鳥のよう。そして、獣糞に集まる群れは、アフリカで見た象の死体に群がる禿鷹のようだった。
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林道に入る前にいたエゾシロチョウ。50年ぶりのご対面。蛙の死体に群がるキマダラヒカゲ。ちょっと表が見えたが、これは翅の付け根が少し損傷した個体だった。キマダラヒカゲとともに、コチャバネセセリも大量発生していた。

林道をゆっくり進んだが、いるのはキマダラヒカゲとコチャバネセセリばかり。フタスジチョウかと思ったが、イチモンジチョウ。ちょっとがっかりだった。
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でも、少し先で何頭かヒラヒラ飛んでいた。飛び方はイチモンジチョウとは全く違う。メスを捜しているせいか、全然とまらない。とまったとしても、まるで敏感。ピントが合う前に飛ばれてしまう。やっと1枚撮れた。これも50年ぶりの再会。
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林道奥の空地で、茫然とキマダラヒカゲの群れを眺めていたとき、明るいブルーのシジミチョウが飛んでいた。ルリシジミやツバメシジミの飛び方ではない。ヤマトシジミに似ているがもっとゆっくりした動き。カバイロシジミにしては小さいが、葉の上にとまったのを確認すると、紛れもないカバイロシジミのオスだった。
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次に近くのシロツメクサで吸蜜を始めたが、こんなに小さかったっけと思うほど、小さかった。翅を拡げるとヤマトシジミそっくりだが、翅の色がちょっと違うようだ。もっとも後翅の表には黒紋がないので、くすんだルリシジミというところか。(2日後、もう1頭撮ることができたが、もっと大きかった)
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ちょっと摺れてはいるが、上々の開きっぷりだった。
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後翅はヤマトシジミにはない輝きだった。
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吸蜜が終わり、近くの日陰の葉の上で思い切りの全開翅。
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心配していた天気も上々で、この日、実に50年ぶりに会うチョウを3種も撮ることができた。北海道では普通種とはいえ、冬以外は8月にしか来たことがなかったので、とても嬉しかった。そして、林道をクルマでゆっくりと流すという方法もこれが初めて。とても新鮮だった。

(北海道・十勝②に続きます)

by otto-N | 2012-07-06 17:49 | Comments(10)