たかがヤマト、されどヤマト

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2016.10.6-7 長野県・雨飾山(1) クロツバメシジミ   2016.10.14 (記)

2016.10.6-7
台風一過の晴天を狙って、急遽、雨飾山(1963m)に出かけることにした。登山口の近くにある雨飾荘が何とかとれたので、前泊し、翌朝から登る予定。

2016.10.6
東京から甲府までは、完璧な晴天だった。甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳もくっきりと姿が見えていた。しかし、塩尻を過ぎると白馬の山々が見えるはずだが、高い山々は厚い雲に覆われていた。新潟県の天気予報は雨なので、予報的には的中というところ。まあ、この日は宿に着けばいいだけなのだけれど、寄るところがあった。河川敷の石積みに舞うクロツバメシジミ。
以前に寄った時は、ツメレンゲはたっぷり咲いていたが、当のクロツバメシジミは1頭もおらず、淋しく撤退した場所である。これまでも、登山のついでにクロツを撮影してきたが、クロツの棲息環境はどこも決して楽しい場所ではなく、荒地のゴミだめという所ばかり。妻には車の中で待っていてもらうしかなく、何とも心苦しい。さて、今回はどうかというと、雲が厚く、長袖でなくては寒いくらい気温も低く、その上台風が去ったばかりで風がとても強く、全く期待できなかったが、一応、マクロを持って石積みに行く。長さ数10mにわたって、ツメレンゲがある場所だ。ツメレンゲは咲いており、すぐに1頭のクロツを見つけた。とまったのを見るとスレ個体だったので、次を探すものの、ミドリヒョウモン、チャバネセセリ、ウラナミシジミ、キタキチョウしか見つからない。
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こうなっては、スレていても最初の個体を探すしかない。最初の場所から、少し離れた場所でやっと見つけ、大事に大事に撮った。左前翅の先が大破しているのでこの向きが一番いい。でも、もう少しいい場所にとまってほしかった。
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後翅の青紋が薄い気がするけれど、よく見ると縁毛はそれほど傷んではいなかった。
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石積みの上はすごい風。ベニシジミが1頭流れ飛んできて、エノコログサの穂先にとまった。強風でブレブレ。実は、これを撮るのに10分もかかってしまった。
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一応、クロツを撮ることができたでよしとするにしても、晴れていた松本で途中下車して別ポイントに行くべきだったと思ったけれど、それは結果論。なにしろ、もっと広大が河川敷。風が強すぎる。白馬から小谷に向け再出発するが、ますます空が暗くなり、山道に入ると路上は濡れていた。時間があるので、宿に入る前に、登山口の近くにある鎌池を散策する。鎌池は周囲2kmほど、標高1190m。池の全貌を見渡すことのできる場所はなかったけれど、散策路を1周した。まだ紅葉は始まったばかり。
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透かすと美しいオオカメノキの葉。
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木々の間から湖面をのぞく。
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池面に覆いかぶさるトチノキ。
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池の周りにはブナの大木が多かった。紅葉するまで1週間くらい早いようだ。でも、美しい寂静。
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散策路の振り出しに戻ったのは、15時半。小谷村の村営の「雨飾荘」に向かう。温泉も料理も設備もなかなかのものだった。
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2016.10.7
雨飾山登山後、前日は天気が悪かったためにいなかっただけなのかのかが気になり、15時を過ぎていたが、風もなくまだポカポカと暖かったので、クロツバメシジミのポイントを訪れた。ミヤマシジミ♂とウラナミシジミが飛び回っていた。
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クロツを探す。スレてはいたけれど、やっと、ツメレンゲで吸蜜しているのを見つけた。ちょこまか飛び回るクロツバメシジミはとても可愛い。
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目の前のエノコログサに飛んできた新鮮個体。風に吹かれてピントが合わず、もたもたしているうちに飛ばれ、ロスト。石積みの斜面の上では、追うこともできず。
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向こう向きしか撮れなかった3個体目。向こうにツメレンゲの葉肉の塊り。
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ここのツメレンゲは、他の草に混じらずに群落を形成している箇所もあり、楽しみにしていた。クロツバメシジミの数はとても少なかったが、暖かいとそれなりに出て来るようで一安心した。


   

by otto-N | 2016-10-14 20:16 | Comments(0)

2015.6.10 埼玉県・秩父 四阿屋山 ゴイシシジミ   2015.6.17 (記)

2015.6.10
秩父の四阿屋山(あずまやさん:標高772m)にハイキング。道の駅に駐車し、古い薬師堂が起点。そこからすぐの菖蒲園の裏から登る。菖蒲園はなかなか見事。まわりには、こんなに咲くのかと思うほどのヤマボウシの白い花。アカボシゴマダラが1頭飛んでいた。
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登山道はよく整備されていた。杉林の登山道なので、暗く、チョウの姿もない。ちょっと開けた場所で撮ったキマダラセセリとクロヒカゲ。レンズは18-135ミリの1本だけ。山登りのときは、特別でない限り、チョウ・花はテレ端、景色はワイ端、この1本で済ませる。
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途中、展望休憩所というのがあり、ゴイシシジミが1頭だけいた。
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この休憩所のウリは、山の向こうに見える武甲山とのこと。テレ端にして撮ってみる。ただし、最短40cmくらいなので、近づけなく後でトリミングせざるを得なかった。
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杉林の急登を抜け(2コマ目)、鎖場(3コマ目)をよじ登ったところが山頂だった。
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山頂は、とても狭く、南西方向だけが切り開かれ、そこから両神山を望むことができた。
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山頂なので、キアゲハ、カラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、珍しいことにモンキアゲハまでが飛び回っていた。それより、驚いたのは眼前1mまで飛んできたフジミドリシジミ。定期的に飛んでくるようだったが、すぐに視界から消える。茫然と眺めるだけ。アゲハ類も全然撮れず。撮れたのは、ダイミョウセセリと日陰のコジャノメだけだった。
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フジミドリの残像が頭をかすめるが、下山。登ってきた道と違うルートで下る。下りのルートは、登らずによかったと思うほど傾斜がきつかった。右に杉林、左は広葉樹林の尾根筋を下る。尾根道のコジャノメ。とても敏感で、やっと1枚だけ撮れた。
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途中、蔦の巨木地帯を抜けた。太い蔦がニ重三重に絡み合っていた。この蔦性の木は何だろう。不思議で不気味な景色だった。
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太子堂に着いたのは午後2時過ぎ。まだまだ時間があったので、クロツバメシジミの場所にちょっとだけ寄る。撮影20分の約束。こんな時期に来たことがなく、いるかいないか不安だったが、飛んでいた。数はとても少なく、探すのがやっと。それも、暑いのか飛び回ってばかり、少しとまってもすぐ飛び立つ。2シーンが撮れたのでOK。開翅は諦めた。
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ちょっと逆光。下段にあったツメレンゲ(園芸種)のピンクがきれいだった。クロツはとても新鮮でほっとした。
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山頂にはやはり、フジミドリがいた大きなルリシジミが超高速で飛び回っている感じだった。でも、最初に見つけたのは妻。アゲハばかりに気をとられ気がつかなかった。なんという不覚、とまではいかないけれど、彼女はムシを見つけるのがうまい。一昨年、霧の唐松岳山頂で、タカネヒカゲを見つけたのも彼女だった。

by otto-N | 2015-06-17 12:23 | Comments(0)

2014.9.14 長野県・河原の石積 クロツバメシジミ   2014.9.18 (記)

2014.9.14
北アルプス・白馬岳に登る予定が天候不順のため、延び延びになっていたところ、連休中は高気圧に覆われ、長野も天気がいいとの予報、急遽、山小屋を予約した。しかし、14日は3連休の中日なので、出かけたくはなかった。何しろ、中央道は40kmの渋滞予測。ただ、夕方までに登山の起点、蓮華温泉に入れればいいと思って、8時に出発。うーん、渋滞は予測通り。12時ころ、やっと渋滞を抜け大月からは快調だった。でも12時と言えば、いつもなら白馬に着いている時間。やれやれだった。午後2時すぎ、高速を下り、クロツバメシジミのポイントに寄る。ただ、目的地は白馬のさらに先、思ったより遠く、カーナビの到着予定時間から逆算し、撮影時間は30分が限界(実際には10分延長の40分)。キツかった。

広い河川敷の土手の片すみにある石積み。ツメレンゲが他の草と混じりあって少し生えている。クロツバメシジミはすぐ見つかった。晴れて結構暑いので飛び回ってばかりいた。やっと、ツメレンゲにとまったのを見て、ちょっとガッカリ。スレていた。
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とまっても、この天気では翅を開かないと思い、飛翔撮影をメインにした。しかし、靴を登山靴に履き替えずに来たのが大失敗。履いていたのは、底に刻みのないデッキシューズ。石積みの丸い石でつるつると滑り、身軽に動けなかった。クロツはスレ個体ばかりと思っていたが、新鮮個体もいたので、飛翔→とまったらマクロといういつもの戦術に切り替えた。3コマ目、ちょっと惜しいピンボケ。
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雑多な植物の間にツメレンゲ。ミヤマシジミもいたがスレ個体、クロツに絞る(ミヤマは今年はさんざん撮ったし)。とにかく時間がない。
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この4コマ連続は、クロツのポーズはなかなかいいのだが、なんと言ってもごちゃごちゃの草の中だしツメレンゲが写っていないのでは締まるがない。
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とまっても開かないので、せめて、後翅の青斑点だけでも撮りたかった。なぜか、立ち枯れたツメレンゲも多かった。
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クロツがツメレンゲの向こう、実に惜しかった。石積みは斜めになっており、横からだとツメレンゲがたくさん写ると気がついた。ただ、太陽の向きで片方だけ。予め、ツメレンゲの多い場所で待ち構え、やっと撮ったのだが。今後の忘備録。
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石積みの上にもときどき飛んでいたので、土手に上がって撮ったかろうじての1枚。
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翅を開くことはなかったが、新鮮な個体も見つかった。でも、この2枚はどうやら同じ個体のようだった。
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クロツバメシジミは、やはりツメレンゲにとまらくては。陰気なツメレンゲもアップで見ると、微妙なピンクが美しい。
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ツメレンゲが生えていた石積みの幅はせいぜい15m。それも他の草と混生していた。クロツバメシジミの数は多くはなく、いなくなってはまた戻ってくる程度の数だった。まあ、数が多いとすぐ絡み合うので、少な目のほうが撮影はしやすい。ツメレンゲを踏まぬように撮影するためには、むやみに動かず、ここぞという場所に陣取り、飛んでくるのを待つのが一番のようだ。飛翔撮影と言っても、追いかけることはできない石積みの斜面。腕を伸ばしてレンズとの距離を調整するのが精一杯だった。

by otto-N | 2014-09-18 16:20 | Comments(0)

2013.10.30 埼玉県・秩父 クロツバメシジミ (2)   2013.11.4(記)

2013.10.30 続き
クロツバメシジミのスナップ・ショット。とまったとき一瞬、翅を全開にするけれど、まるで撮れなかった。ほんとうに落着きがない。そこが可愛いのかもしれない。
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少し離れたところで、求愛しているオスを見つけた。が、メスは逃げ惑うばかり。
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メスは逃げ続け、少しだけ咲いているツメレンゲのところでオスにつかまりそうになったが、それを振り切った。
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元の場所に戻ると、ツメレンゲにとまりる個体が増えていた。産卵しているようだが、ちょこまかと動き回り、マニュアルでのピント合わせが難しい。肉厚の葉は、甲斐路ブドウの色に似ている。
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そして、一番撮りたかったシーン。半開きの翅の虹色幻光。なぜか、とんでもない露出オーバー。シャッター速度は1/60秒。ぎりぎり屈んで見上げる窮屈な格好だったので、ブレブレ。20枚も撮り2枚しか生き残らなかった。それも、ソフトで-2EVの修正。
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別な葉に飛び移り開翅。一番輝く位置を探す。今度は1/250秒。大丈夫だった。もう少し翅を閉じてくれたら、もっと幻光が輝いたかもしれない。もう少し頭のほうから撮ろうとしたとき、オスに絡まれて行ってしまった。
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この日のラスト・ショット。もう少し撮りたかったが、予定の1時間がきてしまった。
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クロツバメシジミのチャームポイントは、短い尾状突起と後翅の青い斑点。それに黒い翅。曇った日も晴れた日も、それぞれ楽しみがある。虹色幻光は、半開翅したとき、下から見上げて必ず現れるものではなく、翅の向きと太陽の方向が微妙に影響しているようだ。このチャンスは2度しかなかった。少し翅を開いたときの虹色幻光は、ツバメシジミ(メス)で撮ったことがあり、ヤマトシジミ(メス)でも現れると思うがまだ撮ったことはない。少しだけ翅を開くことは滅多にない気がする。

by otto-N | 2013-11-04 16:52 | Comments(4)

2013.10.30 埼玉県・秩父 クロツバメシジミ (1)   2013.11.3(記)

2013.10.30
新潟県と群馬県の境にある日本百名山の1つ、巻機山(1967m)の登った前日、関越道をいったん下りて秩父のクロツバメシジミを見に行った。ここのツメレンゲンゲは園芸種なので開花はムリとしても、野生種よりも葉は肉厚で色もきれい。そんな中でのクロツバメシジミを2年ぶりに撮りたいと思った。

現地に着いたのは11時ころ、ツメレンゲはちょっとしか咲いていなかった。クロツバメシジミは、というと、そこそこいた。スレ個体の中に、縁毛のそろった比較的きれいな個体も混じっていた。ただ、長袖では暑いくらいだったので飛び回り、とまっても翅は全開せず、V字開きばかり。とまる場所もほとんど無彩色の岩肌。ときどき、枯れかけた葉にとまり、ツメレンゲにもとまるので、こっちのほうを狙う。ツメレンゲにとまるのは、どうやら産卵のためらしい。とにかく、ちょっとだけとまっては飛び回る。他の個体からのちょっかいも多い。フォーカスが合う前に飛び去り、クロツバメシジミの撮影は結構難しい。
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飛び回ってばかりいるので、広角で撮ってみた。しかし、背景にツメレンゲがちょっとしか入らず、不細工な岩肌しか写っていなかったので、すぐ止めた。後でみたら、それなりに写ってはいたが。
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現場は夢もロマンもなにもない。ただ、(園芸種の)ツメレンゲが少し生えている殺風景な場所だ。クロツ2頭にヤマトが1頭、その影を合わせて6頭。
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飛翔よりも、ちゃんとツメレンゲにとまった写真のほうに専念すべきと、マクロでの撮影に戻る。とにかく、とまったら撮る。クロツバメシジミのスナップ・ショット。
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天気がいいので、表翅の虹色を狙うが、これは今ひとつ。
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ツメレンゲのとまって半開翅。油光りというのは色気がないので、レインボー・リフレクションと言おうかと思ったが、これは字数が多すぎ。虹色幻光が適当なところか。
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(クロツバメシジミ (2)に続きます)

by otto-N | 2013-11-03 20:30 | Comments(2)

2013.10.7 山梨県 クロツバメシジミ   2013.10.11(記)

2013.10.7
南アルプスの仙丈ヶ岳(3033m)に登る計画があり、いつにするか天気待ちだった。台風が2個発生しており、この影響がないうちにと、行く日を決めた。登る日は10月8日。いつものように、山の近くに前宿し、日帰りで登る予定。この日の宿泊は、南アルプス林道の伊那側にある仙流荘とういう温泉旅館。というわけで、山梨県のクロツバメシジミを見に少し寄り道をした。

山梨県は晴れの予報だったが、この日の東京は曇り。ほんとに晴れているのか半信半疑だったが、笹子トンネルを抜けると日が出ていた。クロツバメシジミのいるツメレンゲのある石積みに向かう。現地に着くと、ツメレンゲはポチポチ咲いているものの満開はこれからのようだった。クロツバメシジミはというと、数は多くはないが、あちこちで飛び回っていた。暑いせいか、なかなかとまらない。とまっても翅は半分しか開かない。新鮮な個体を探し、なんとか撮影した。
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交尾カップルも次々見つかるものの、なかなか撮影条件が厳しい。というのは、ツメレンゲの咲いている場所は、石積みの側面ではなくて堤防状になった幅数メートルの平面部分。ツメレンゲがびっしりと生えているわけではなく、どちらかというと、かろうじてツメレンゲが残っているという場所。とにかく、ツメレンゲを絶対踏まぬように、大きめの石に足をのせて移動する。当然、屈み込む場所も限定される。
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同じカップルかと思ったら、斑紋をよく見たら違っていた。
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晴れて気温が高いので、開翅が期待できず、少し翅を開いたときのレインボウ・リフレクションを撮ろうと思っていた。けれど、とまる個体は少なく、諦めた。ただ、交尾個体は、別のオスが絡んできたとき、翅を開くことに気がついた。そこで、前のほうに回り込み、なんとか少し開くのを待ったけれど、残念ながら太陽との角度が合いませんでした。もう少し体を動かす余地があればよかったのですが。
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交尾個体を撮っても面白くもなんともないけれど、他のオスが絡んできたときは例外。2頭とも、必死に翅を拡げ威嚇する。
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とにかく、オスは飛び回ってばかりいるので、足元に飛んで来たオスを飛翔撮影することとした。追いかけて撮りたいところだったけれど、足の移動さえままならない場所。足元に来たのだけ撮った。枯れてしまったツメレンゲも目立つ。
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一面にツメレンゲが生えている場所ではなく、むしろ、ツメレンゲがまばらな場所を飛び回っていた。もっとも、ツメレンゲの多い場所には立ち入る足場がなかったせいもある。それにしても、石や土ばかり目立つ場所で黒いチョウを撮ってもイミないかもしれない。なにしろ、PCで見てもどこにクロツが写っているのか判らないほどだった。
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飛翔を撮りながらとまったらマクロでといういつものパターンで撮影していたら、翅を開くものが増えてきた。と思ったら空には薄い雲がかかっていた。
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とまって翅を開く場所は、たいていこんな石の上。
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またもや、石の上。無彩色の世界。
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土の上。少しアングルを変えて撮ったが、緑が欲しい。
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石積みの角。上から覗き込む。
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屈み込みっぱなしで脚がいたくなったので、立ちあがって休んでいたとき、咲いていたツメレンゲにとまったのがいた。行ってみると、翅を開いて吸蜜していた。マクロで数枚撮った後、はたと気がつき、広角をつけたほうをMFからAFに切り替え、撮影した。このレンズ最小距離27cmなのであまり近づけなかった。
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100ミリマクロでとったほう。少しずつ位置を変えながら吸蜜していたので、33枚も撮ったけれど、縁毛まで写っていたのはこの1枚だけだった。黒いのでピントが合いにくいせいもあったが、窮屈な不安定な姿勢で撮っていためシャッターを切る瞬間に前後に動いたのだろうと思う。危ないところだった。この撮影中、「1時間がすぎましたよー。もう出ますよー」と、妻の声。もっと撮りたかったけれど、まっいいか。
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昨年にこの場所に来たときは、ツメレンゲの花はとうに終わっていた。今回、まだ少し花には早かったかもしれないが、オスはとても新鮮だった。ここのツメレンゲは、昨年は盛りをすぎたので枯れたものと思っていたが、かろうじて生育を保っているという感じだった。一面にツメレンゲがあると壮観なのだろうと思うと、ちょっと淋しかった。ツメレンゲの生育環境がどんどん悪化していると聞く。撮影にも注意が必要だった。

by otto-N | 2013-10-11 15:30 | Comments(10)

2012.11.8 山梨県 クロツバメシジミ(2)    2012.11.13(記)

2012.11.8
(クロツバメシジミの続きです)

クロツバメシジミのペアを撮り続け、レンズでも換えてみようと思い、車に戻るため石垣を降りようとしたとき、単独行動のクロツバメシジミを見つけた。いきなり、全開。しかし、日差しが強すぎというか、反射光が強く、ファインダー越しでも翅表は茶色。撮った画像、これではチャイロツバメシジミだ。
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逆サイドに回り込んでいるうち、飛ばれたがすぐ近くで半開翅したので、斜め前から数枚撮影した。残念ながら、虹色はほとんど出なかった。
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日差しが強くても、角度によっては翅表を黒っぽく撮れるようだ。
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日陰にするとすぐ飛ばれるが、気温が低いせいか飛び方も遅く、すぐに近くにとまって開翅してくれた。しかし、足場が悪く、すぐに移動できないし、なかなか思うような位置からは撮ることができなかった。ちょっと目を離したときに、この個体を見失った。いつのまにか交尾ペアもいなくなり、撮影の約束の1時間がすぎていたので、ここを撤収した。
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ツメレンゲの花はとっくに咲き終わていたが、まだ新鮮なクロツバメシジミがいてくれてラッキーだった。晴れていても気温が低いので、あまり活発ではなく、近くにとまってはすぐ開翅してくれた。日差しが弱いか、曇りのほうが翅表を綺麗に撮れるとは思うけれど、そういう日は気温が低いので、このポイントへ現れないのでは、そんな気がした。

by otto-N | 2012-11-13 15:21 | Comments(2)

2012.11.8 山梨県 クロツバメシジミ(1)    2012.11.12(記)

2012.11.8
山梨のツメレンゲの花はもう終わり、クロツバメシジミも期待はできないとのことだったが、天気が良さそうだったので、急遽、紅葉ハイキング。1泊したので、そのついでに寄ってみた。

現地に到着したのは11時ころ。晴れてはいるが少し寒い。すぐにツメレンゲを見つけたもの、まるでクロツバメシジミは飛んでいない。咲き終わったツメレンゲを撮って帰ろうとしたとき、突然1頭が飛んできて石の上で日光浴を始めた。ときどき休む場所を変え、石垣なのですぐには近づけない。1回シャッターを切ったが、どこかへ行ってしまった。幸運な1枚だった。
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とても新鮮だったような気がして、あちこち捜しまわったが見つからず、落胆し途方に暮れていたとき、少し離れたところに何やら揺らめくものを見つけた。近づくと交尾中のペアだった。
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オスもメスも翅を拡げての交尾だった。とまっていたのは枯れたツユクサ?の先っぽ。ただ、ツメレンゲを踏まぬように撮るのが大変で、アングルも限られた。
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黒くて新鮮なほうがメスだと思うが、とても新鮮だった。
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ときどき体を入れ替え、動くし、風が吹いているのでピンボケを連発した。
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このペア、日陰になっても翅を開いたまま。日陰にしたときを撮ってみた。しかし、翅が黒いせいか、急に暗くしたせいか、近づきすぎるせいか、とにかくピントが合わない。かろうじての2枚。向こうが明るいので、裏翅の紋が透けてみえた。
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翅を開いたままなので、なかなか翅裏を撮ることができなかったけれど、風が吹いたとき少しの間だけ翅を閉じてくれた。斑紋の橙色の強弱に差があり、濃いほうがメスのようだ。
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クロツバメシジミの交尾ばかりを撮っていてもしょうがないなぁ、単体をとりたいなぁ、と思ってはいたけれど、近くには、新しい個体が飛んでくる気配もなく、AVカメラマンのごとく、だらだらとこのペアを撮っていた。撮影枚数220枚、こんなに交尾を撮影したのは初めてかもしれない。

(クロツバメシジミ(2)に続きます)

by otto-N | 2012-11-12 16:18 | Comments(6)

2011.11.15 埼玉県・秩父 クロツバメシジミ    2011.11.17(記)

2011.11.15
本格的な冬型の気圧配置となったこの日、「小畔川日記」のダンダラさんに同行させていただき、秩父のクロツバメシジミを見にいった。ドライバー兼ガイドがダンダラさん、というなんと贅沢な蝶撮であった。気温は低いものの、風の吹き出しはまだ弱く、コンデションは申し分なかった。

クロツバメシジミの食草のツメレンゲをまだ見たことはなく、乾燥した岩場にギリギリの水で生存しているのだろうとは思っていたが、撮影ポイントは全く予想していなかった場所であった。ツメレンゲはすぐに見つかった。そして、クロツバメシジミもすぐ周りを飛んでいた。でも、傷んだ個体が多かった。蛹も見つかった。最初はやみくもに撮っていたが、新鮮な個体も見つかった。
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突然、目の前のツメレンゲに止まったので、あわてた。ピントがいまひとつだった。
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岩の上で開翅するものの、後ろ姿ばかりしか撮ることができなかった。
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少し逆光気味で撮った。翅の傷みはよくわからなくていい。
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そろそろ終わりにしようと思ったとき、目の前で交尾が行われ草の茂みにとまった。メスはあまり翅を開いてくれなかったけれど、十分撮影した後、ツメレンゲの花にとまらせようとした。が、なかなか思うような所に落ち着かず、ダンダラさんもちょっと焦りました。
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これが、最初潜り込んだ茂みの中でのポーズ。メスの頭部に光があたり、なかなかいい。
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やっぱり、クロツバメシジミはツメレンゲの上がよく似合う。
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少し擦れていた他の個体。
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新鮮なウラナミシジミがツメレンゲで熱心に吸蜜していた。
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11時半ころ、ここを撤収し、別なチョウを探しにクルマで30分程度の場所に移動した。ここで、「秩父の蝶」のtef_teffさんに合流し、色々案内していただいた。tef_teffさんは、毎日、ここでチョウの定点観測を続けているとのことでした。来シーズンは色々楽しめそうな場所でした。
この日は寒すぎ、チョウがほとんど出ていない。すぐ見せていただいたのは、クロヒカゲの幼虫。藪の中、よくもまあ見つけたものだ。近くにいたウラギンシジミ。開翅しなかったヤマトシジミの青メス。最後は、撮ったヤマトのオスがピンボケだった代わりです。
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この日、思いがけなく、撮ってみたい「5K」のチョウの1つを撮ることができた。クロツバメシジミは、ツメレンゲの周りをちょこまか飛び回っており、決して撮影しやすいチョウではなかった。とまって開翅しても、仲間がすぐちょっかいを出し、なかなか落ち着くことがない。新鮮個体は少なかったけれど、なんとか撮れたし、初回で、これだけ撮影できたので大満足。すべて、ダンダラさんのおかげです。ダンダラさん、ほんとうにありがとうございました。
それから、tef_teffさん、ありがとうございました。来年、秩父にうかがいますので、よろしくお願いします。

by otto-N | 2011-11-17 21:16 | Comments(14)