たかがヤマト、されどヤマト

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2015.7.26-29 富山県・立山 (4) 弥陀ヶ原   2015.8.8 (記)

2015.7.28
夜中に大きな雨の音で起こされ、明け方まで降り続いていたようだった。朝起きてみると、雨は止んでいたがガスで視界は50mというところ。それでも、フル装備・雨装束の登山者が行き交っていた。天気が良ければ奥大日岳に登るつもりであったけれど、室堂を富山側に500mほど下った弥陀ヶ原という所にチョウを探しに出かることにした。実は、このために、重い300ミリ単焦点を持ってきていた。弥陀ヶ原には昔、ミヤマモンキチョウやベニヒカゲがたくさんいたらしい。さて、今はどうか。

と、言っても、曇っていたらチョウが出るとは考えにくい。まあ、部屋にいてもどうしようもない、花でもいいと宿を出たとたん、急に雲が薄れてきた。室堂ターミナルに着くころには、ヤッホーと叫びたい気分。
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それにしても、雲の動きが激しい。シャッターを切るたびに形が違う。
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9時すぎのバスに乗り、20分ほどで弥陀ヶ原に到着。標高1900mの広大な湿地帯。「ガキ田」と呼ばれる池塘が点在する中を木道が続く。歩きはじめて早々、ミヤマモンキの姿を見る。しかし、木道からは遠い。レンズをズームから300ミリに取り換えて、次に備える。木道を進むとミヤマモンキは100mごとに1頭現れた。少ない上、探雌飛翔でとまる気配もなく、木道から遥かに遠いところを飛んでいるだけだった。
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ミヤマモンキはあきらめ、レンズを18-135ミリズームに戻し、花を撮る。水滴がとても奇麗。ただ、ワタスゲだけはいただけない。
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タテヤマリンドウの蕾はねじれていることを後で知る。関東以外ではニッコウキスゲとは言わずゼンテイカと言うことが多い。4コマ目、オオコメツツジと思うが、黄ばんだところばかり撮り、花弁が傷んでないのはこの画像だけだった。
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雨の後のイチオシ。イワイチョウ。
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湿原のすぐわきにはアルペンルートが通っており、大型バスだけが行き交う。道路脇の花。タテヤマウツボグサ、シモツケソウ、ハクサンチドリかと思ったが、花弁の先が丸いテガタチドリという種。キマダラヒカゲは1頭だけ見た。
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ミヤマモンキは飛んではいるものの、木道をたまにしか横切ってはくれない。それでもいつかは休むはず。どこかに蜜を吸う花があるはずと、それらしき花を探しながら木道を一巡したのだが、そんな場所は見つからず、結局、最初の場所に戻る。やはり、離れた所では飛んでいる。それでも、少しは頑張った。300ミリでのマニュアルフォーカス。相手は探雌飛翔中のオス。ピントが合うわけがないし遠すぎる。トリミングした証拠写真。
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まあ飛翔はムリだろうと思っていたが、1頭がニガナ(タカネニガナ?)の群落に入り込んだ。なに、ニガナで吸蜜?!ヤマモンキ第一号。
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そのうち、別個体もニガナの群落にやって来るが、もっと背景のいい場所があるのに、うるさい所にしか吸いに来ない。
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近くにあったウサギギクでも吸蜜。ちょっと嬉しい。でもちゃんと撮れなかった。(オートフォーカスが不調)
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吸蜜の静止よりも、飛翔を狙う。このニガナの大群落は、休憩所のベンチ脇。人工的に繁殖させたもののようだ。少し気に入らないこともないが、贅沢は言えない。
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19秒間で28コマを撮っていた。まずまずピントのものが12枚。
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ほぼ曇り空で、半袖だけだと少し寒い。少し薄日が射すと、ヤマモンキが飛んで来るが、翳るとパタッと止まる。白いニガナはダメなのかと思っていたら、そんなことはなかった。
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少し寄ったら、飛んで来たアブを嫌って飛び去ってしまった。
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鮮度はあまり良くない個体ばかりだった。木道近くにやって来たこの個体。近すぎたので、離れようと後ろへ下がったとき、小学6年生の遠足の団体がやってきて、飛ばれ、お終い。
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この後、しばらく待ったが完全な曇り空になってしまった。湿原の周りには笹原が拡がっており、ベニヒカゲを探すつもりでいたが、予定より早めに切り上げた。バスが来るまでに少し時間があったので近くをうろつくと、オスが飛んでいたので飛翔撮り。6.5枚/秒の連続する2コマ。シャッタースピードが翅の開閉に同調したのか、似たような画像。せめてこの2倍のコマ数が撮れるといいのだが。
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このオスは近くにとまってくれた。どうやら、雨が降りそうなので、雨宿り場所を探していたようだった。
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メスがふらふらと飛んできたので、見ていると葉蔭にとまった。メスもスレていた。→このメスもオスもタダモンキでした。友人のKさんから連絡があり、感謝です。この画像を編集している時、何か違和感があったのですが、先入観は恐ろしいです。
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バスが来た頃には、小雨となった。車窓からは何も見えず。室堂に着いてから雷鳥荘まで、雨とガスの中をとぼとぼと歩く。
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(富山県・立山 (5)に続きます)

by otto-N | 2015-08-08 21:18 | Comments(4)

2015.7.26-29 富山県・立山 (3) 夕焼け   2015.8.6 (記)

2015.7.27
雷鳥荘の前に着き、そうだビールは部屋ではなく外で飲もうと、フロントでビールを買ってきて立山をながめながら乾杯したときは、まだ、立山はガスの中だったけれど、少しずつガスが薄れ素晴らしい眺めになった。
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この日、最後に降りてきた雷鳥坂。キャンプ場から剱御前小舎まで標高差500m。ジグザグの登山道がよく見えた。思いザックを担ぎ登山者の喘ぎが忘れられない。彼ら(彼女ら)が無事剱山頂に立つことを願い、敬意を表して撮影した。
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午後4時50分。ほとんどガスがなくなった。白い雲と青空が残雪の立山を引き立てる。
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午後6時40分。夕食をすませ部屋に戻ると外が騒がしい。西の空には雲がかかっていたので、夕焼けは諦めていたのだが、雲の隙間から太陽が顔を覗かせた。
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後ろを振り返ると、立山の中腹だけに日が照らされていた。そうか、下の影は我々が立っている丘の影、山頂が暗いのは雲の影と気がついた。
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中腹だけが赤い不思議な光景だった。
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日が沈むにつれ、赤く染まる部分が刻々と上がっていく。
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雲が漂っているのか、光も薄くなる。
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もうすぐ山頂が照らされると思った瞬間、太陽が沈んだのか、雲に覆われたのか、すうーっと光が消えてしまった。ちょっと残念。
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太陽が沈んだ後、見事な夕焼け。こんな夕焼けは久しぶりだった。
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(富山県・立山 (4) に続きます)

by otto-N | 2015-08-06 20:16 | Comments(2)

2015.7.26-29 富山県・立山 (2) 立山縦走   2015.8.4 (記)

2015.8.27
少なくても午前中は晴れの天気予報。今回の主目的、立山縦走に出かける。コースは、最初、室堂から見て右端にある一ノ越に行き、そこから雄山(3003m)に登り、反時計回りに、大汝山(3015m)、富士ノ折立(2999m)、真砂岳(2861m)、別山(2874m)を経て、剱御前小舎から雷鳥坂を下り、室堂に戻ってくるという7時間30分の縦走コース。

午前6時ジャスト、太陽が顔を出した。部屋から撮ったもの。部屋から撮影できるという幸せ。
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7時出発。ほとんどの荷物を部屋に残し、最低必要分だけを小さなザックに詰め、身軽な格好。まだ太陽が低いので花がぎらつく。4コマ目、ちょっと気になった。昨年、白馬岳山頂付近でもたくさん咲いていたけれど、標高が高いとアサマはいないらしい。
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みくりが池はちょうど逆光。目指すは、右肩にある雄山神社。
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しばらく、石畳の遊歩道を行く。この付近もお花畑。ダイモンジソウは多くはない。
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まだ雪渓が残っており、いくつか横切る。
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もうかなり登った。みくりが池も青く見えた。中央は奥大日岳。
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日陰にあったイワツメクサ。大好きだ。
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8時。一ノ越に到着。富士山がちょっとだけ見えた。(どこにあるか拡大してみてください。左に八ヶ岳があります)
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ここからは、岩場の急登。
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写真を撮りながら、休み休み登る。奥大日岳の左が大日岳。
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山頂が見えてきたところで、先発グループが渋滞。こういうときには、景色を眺め、足元の花を撮る。ごゆっくりどうぞ。
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ぐるり180度の眺望、のつもりで撮ったけれど、2つに分割。上の左に八ヶ岳と富士山、下の右には、北アルプス。手前の山は浄土山。
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さらに登り、頂上直下の景色。
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9時すぎ、ついに雄山神社前到着。(頂上ではありません。頂上は、左の突端、神社境内)
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室堂の方を見ると、右の尾根の先に剱岳の山頂が少し見えた。
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そして、雄山山頂。お祓い料500円也で登ることができる。画像5枚をつなげるのは難しい。右下がりになってしまった。富士山は雲に隠れてしまったけれど、左に剣岳、中ほど遠くに八ヶ岳、右に北アルプス。とは言っても、お祓いが終わっても、次の方たちが待っている狭い山頂、ゆっくり3003mを味わっている暇はなかった。
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雄山から大汝山、富士ノ折立までは足場が悪いながら、高低差の少ない道であった。しかし、富士ノ折立を過ぎてからは、ガレ場に近い急斜面。慎重に下る。
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そして、広大な雪渓。とても美しい。(記念写真のおすすめのポイントです)
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ときどき、今来た荒れた道を振り返り、花を撮り、さらに進む。ミヤマシオガマとチシマギキョウかな。剱岳は見えなくなってしまったが、とぼとぼと進む。
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室堂を背景に花を狙ってみる。しかし、ファインダー越しではないのでボツの山。イワツメクサにしては変だなぁ、と思ったらタカネツメクサという種だった。イワギキョウの大きな群落も多かった。
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振り返る。登り始めた場所は遥か向こう。
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写真を撮ってばかりいるので遅れ気味。ヤッホー、早く来てと呼ぶ声。ヒオドシチョウがいたらしいが、間に合わなかった。すぐ、真砂岳(2861m)の頂上に着いた。その後はジグザグの下り(3コマ目)。
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室堂側は緑と白の縞模様。ときどき、ヒョウモンが飛んでいるけれど、とまらず。種も不明。
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今度は上り坂。目指すは右のてっぺん。
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緩かった登りもここまで。ここからは急登。歩いて来た道を振り返る。
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別山への登り。足場の悪い急登だ。フル装備の数人のグループを追い越し、そろそろ頂上というところで後ろを撮る。山の景色はちっとも変っていない。
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11時30分、別山南峰(2874m)到着。やったね!右が北峰(2880m)。剱岳がすぐそこだった。
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剱岳(2999m)。圧倒的な存在感。
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剱岳を見ながら、昼食。しかし、キアゲハが1頭、ヒルトッピング中。剱バックに撮ろうとするが、山頂が広すぎ、いい位置には飛んで来てくれないし、立山バックもすべてピンボケ。そのうち、ガスが少しずつ出てきて、気がついたときには、肝心の剱岳さえ見えなくなってしまった。別山の山頂に着いてから、たった20分。南峰に行きそびれてしまった。キアゲハを追いかけるんじゃなかったと反省。風も出てきたので、下山開始。「この辺からの剱岳が絶景」という尾根道も、剱岳は全くのガスの中、立山がガスの中から時おり現れる。そんな中、何頭ものアサギマダラが尾根を越えて飛んで行った。
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剱岳登山の前哨基地、剱御前小舎の先からは急斜面を下る。大きなザックにヘルメットをぶら下げた何人もの登山者とすれ違う。急斜の上、登山道はほとんど整備されていないこの道を何10kgの荷物を背負って登ることできる者だけが、剣に登る資格があるようだ。ただただ、尊敬するのみ。ただ、この道は下る限り、とても楽しい。雪が溶けたばかりなのか、花が咲き乱れていた。1コマ目、剱御前小舎付近に多かったトウヤクリンドウ。
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この道は、「雷鳥坂」という。鳴き声に気づいたけれど、どこにいるのかすぐには判らなかった。
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チングルマ。
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コバイケイソウ。
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薄いガスの中、少し暗いがしっとりと撮れる。
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なんと言っても、ハクサンイチゲがすごかった。至る所、ハクサンイチゲ。
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花を撮るのは思ったより時間がかかる。いいと思っても、よく見たら花弁の一部が欠けていたり、枯れていたりする。6コマ目は、大好きなツマトリソウ。
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お花畑も終わり、やっと雷鳥荘が見えてきた。大きな雪渓を下り、川を渡ったところがキャンプ場。実は、このキャンプ場から雷鳥荘への石段がとてもキツイ(3コマ目は、上から撮ったもの)。
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そして、午後2時20分。雷鳥荘に到着。
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(今回の記事は長すぎました。でも、さらに続きます)

by otto-N | 2015-08-04 20:50 | Comments(2)

2015.7.26-29 富山県・立山 (1) 室堂   2015.8.1 (記)

2015.7.26
本来は7月24日に行く予定だったけれど、台風12号の進路がはっきりしないため、出発を2日延ばし、26日に立山・室堂に出かけた。

朝8時に自宅を出発し、途中、蕎麦屋に立ち寄り、扇沢に着いたのは昼すぎ。扇沢の無料駐車場に停めることができラッキーだった(有料駐車場は1日1000円)。トロリーバスに乗り、トンネルを出たところが黒四ダムだった。2コマ目、ダムの向こうにそびえる立山。この山の中をケーブルカーのトンネルともう1つのトロリーバスのトンネルが貫通している。4コマ目、放水の瀑布に煌めく虹。それにしても、昭和38年完成の黒四ダム、まだコンピューターがない時代、どうやって計算して作ったのだろう。計算尺?
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黒四ダムの堤防を渡りケーブルカーが着いた先は、黒部平と呼ばれている。秋は紅葉ですごいらしい。ここからロープウェイ。2コマ目、この駅にいたアカタテハ。ヒメシジミもいたけれど、撮れなかった。
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ロープウェイを大観峰という所で降り、再びトロリーバス。トンネルを出たところが室堂だった。標高2450m。さすがに涼しい。そして、ピーカン。これが立山か!妻には、遊歩道はコンクリで固められ、箱庭みたいな所だろう、と言ってしまったが、とんでもない。撤回いたします。
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宿泊先の雷鳥荘に向かう。みくりが池に出た。左の山は奥大日岳。そして、右手の稜線に重なるように剣山の稜線が少しだけ見える。(どの写真もクリックすると大きくなります。横長の画像は2~4枚パノラマ合成しました)
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一番人気の宿「みくりが池温泉」の定番スポットから見た立山連峰。一番高いピークは標高3015mの大汝山。稜線の右端に見えるのが雄山神社。右の単独峰は浄土山。
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景色は少しずつ変わる。右に見える池は「血の池」と呼ばれる。
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みくりが池の雪と水の境目、地獄谷方面の黄色っぽい残雪と不思議なブルーの水溜り。血の池はちょっと赤いだけで緑が美しい。
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遊歩道は下っているようだ。遠かった雪渓もかなり近くなった。
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雪渓ではスキーをしているようだ。拡大してみると、ポールが張ってある。突然、夏のスキーキャンプで有名な雷鳥沢という名前を思い出す。
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雷鳥荘が見えてきた。硫黄ガスが立ち込め、今は通行禁止の地獄谷のはずれに建てられていた。宿に着き、案内された部屋は(えへへ個室です)、地獄谷ビューではなく、立山ビューだった。ビールを飲んだ後、近くをうろつく。この天気、最高の気分。
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午後6時に夕食。その後は夕焼けタイム。太陽が沈む場所には雲があり、なかなか太陽が見えない。奥大日岳に流れる雲が美しかった。
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ほんの少し、太陽が顔を覗かせたとき、後ろを見ると、立山が赤く染まっていた。
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光が薄れ暗くなったとき、再び、西を見ると、太陽はすっかり沈み、あれだけ激しかった雲の流れは収まっていた。この後、もっと赤くなることを期待したが、そうはならなかった。
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すっかり暗くなったので、星を見に外へ出る。満天の星。そうだ、写真に撮ってみようと、カメラをとりに戻る。三脚がないので、地面に置き色々やってみた。対象を山のすぐ上のカシオペアに絞ったのはいいけれど、ピントが合わない。ピントリングに目盛がないので、どうするか悩んだあげく、テレ端でピントを合わせてから、ワイ端にした。これで解決。しかし、星が点に写らず流れシャッターブレ。これはシャッタースピードを長くして解決。何枚か撮った中に、雷鳥沢のテント場が写っていたのがあった。流れている光は飛行機だと思う。この方法、ファインダーを覗けないので、どこが写っているかはその時の運しだい。
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(富山県・立山 (2)に続きます)

by otto-N | 2015-08-01 16:02 | Comments(4)

2015.7.13 岩手県・八幡平 ワタスゲ   2015.7.24 (記)

2015.7.13
八幡平に登る(というよりハイキング)ために泊まった宿は、山麓にある松川温泉・峡雲荘。山頂付近にある蒸けの湯とどちらにするか悩んだけれど (藤七温泉は数年前に宿泊。泥の露天風呂は混浴。男のほうがつらい)、もし天気が良くなかったらどうしょうもないので、こちらを選んだ。山麓のほうが少しはチョウがいるかもしれない。

八幡平ICをおり、1軒だけあったコンビニに寄り、樹海ラインという鬱蒼とした樹林帯の中のワインディングロードをしばらく行ったところに松川温泉はあった。まだ、明るいので近くを散策。松川温泉は、地熱発電で有名。すぐ隣にはごうごうと音をたて水蒸気を噴き出していた。標高875m。泊まった宿は、温泉、料理とも申し分なかったので名前を出しておきます。温泉の周りは、樹齢何百年と思われるミズナラの巨木もある。林縁にゼフくらい飛んでいるかと思ったら影も形もなし。見つけたのはルリシジミだけだった。
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翌朝、間違って1時間早く起きてしまった。ドバドバと流れ出る白濁の朝風呂に浸かった後、周辺を散歩。まだ、寒いのかスジグロチョウが起き出したばかりだった。メスは大好き。
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樹海ラインの日の当たるヘアピンの低いところで、テリ張り風に飛んでいるゼフを見つけたが、行ってみると樹上に去る。待っても戻ってはこなかったので、近くの林道に入ったところ、足元に路上吸水のゼフのメス。ファインダー越しに見ていて、やけに白帯が太いなと思ったら、フジミドリシジミだった。時刻は7時5分。
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2回シャッターを切ったところで飛ばれ、後をついていくと、広い葉の上にとまった。これは開翅するぞと思って、後ろに回り込んだ途端、全開。スレてはいたけど。飛び去った後、近くをもう1頭飛んでいたがロスト。前日には、早池峰山の下山中、谷から吹き上げられた風にのって飛んでいるフジミドリのようなオスも見た。東北では、フジミドリはどこでもいるという印象だった。
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ミズナラが多いのにもかかわらずゼフは期待できないので、7時半からの朝食をすませ、すぐに八幡平に向かう。樹海ラインのこれはと思うところではゆっくり走ったが、ゼフらしき姿は見られなかった。月曜とあって、駐車場(標高1540m)はガラガラ。岩手山がよく見える。道路を渡って八幡平山頂へ向かう。といっても、石とコンクリの遊歩道。
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すぐに見晴しのいい場所に出る。
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左に岩手山、その左肩に前日登った早池峰山。そして、右には秋田駒ヶ岳。
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とりあえず、八幡平で一番高い所を目指す。ミヤマキンポウゲ、オオバタケシマラン、マイヅルソウ、クルマユリ。
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まだ、ガマ沼には雪が残っていた。向こうは岩手山。
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カラマツソウの蕾はピンク、かわいい。ここのハクサンチドリは強烈、ベニバナイチゴ、ヤマハハコ。
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ヒナザクラの群生。この花は、顔の向きがてんでバラバラで撮りにくい。おまけに風。
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八幡平の標高は1613mとされる。ピークとは言い難く、真っ平。樹林の中なので見通しが効かない。そのため、見晴台が組んである。そこからの風景。アオモリトドマツの樹海の向こうに山々。
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こんな山が遠くに見えた。「山」の形。後で青森の岩木山と知る。
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ガマ沼まで戻り、左折。大きな沼(八幡沼)と湿原が見えた。薄雲がかかっていなければ、青空が反射してきれいだったと思う。
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ミヤマキンポウゲの乾いた場所から、イワカガミ、コバイケイソウの咲く湿地へ下る。
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またしても、ヒナザクラ。
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そして、果てしない湿原に突入。木道が延々と続く。
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ニッコウキスゲはポツンポツンとしか咲いていない。ワタスゲとチングルマ。
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ワタスゲ。風が吹き、日差しが変わり、目まぐるしく表情を変える。
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風で少しずつ飛ばされる綿毛。先で待っているのを横目で見ながら撮り続けた。
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池塘。もう少し左に寄れればハート型に見えるのだが。
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アカモノ、イワイチョウ、アオノツガザクラ、ヒオドシチョウは木道の定番か。
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湿原の先には、源田森(標高1595m)という少し高いところがあり、そこからの眺めは、八幡平山頂よりすばらしい。
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八甲田の山々の重なり。
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前々日に登った秋田駒ヶ岳。
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鳥海山まで見える。
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山頂のキアゲハは、ギフくらいの大きさで、とても小さかった。一度大きなキアゲハがやってきたが、撃退。風が少し強かったので、頻繁には飛んでこない。1コマ目は完全にピンボケ。しかし、「源田森」の看板を入れたかった。この枯れかかったアオモリトドマツは、先日見た山番組でも写っていた。
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源田森のふもとにあった小さな沼。
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その先を少し進んだが、同じような風景が続いていたので、元来た道を引き返す。そして、後ろを振り返った。
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帰り道、ズダヤクシュを見つけた。たくさん撮ったはずなのに、ピントがほとんど合っていなかった。
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駐車場に着き、そこを出たのはちょうど12時。アスピーテラインでは前に車が1台もなく快適に山を下り、そのまま東北道を突っ走り、自宅に着いたのは午後7時15分。


3泊4日で、東北の3つの名峰、秋田駒ヶ岳、早池峰山、八幡平に登ってきた。総走行距離は1390km。さすがに遠い。山登りで疲れたというより車の運転で疲れた感じがする。でも、連日の晴天で、とても楽しい山登りの旅でした。それにしても、山の広角写真は難しい。アンダーで撮ったものが多かったため、元に戻すのが大変だった。1記事上げるのに、丸二日。チョウの写真のほうが楽だった。

by otto-N | 2015-07-24 19:56 | Comments(2)

2015.7.12 岩手県・早池峰山 ハヤチネウスユキソウ   2015.7.22 (記)

2015.7.12
泊まった宿から早池峰山まで、車で数10分。その間に、コンビニがあると聞いていたが、1軒もなかった。しかたがない、昼食はいつもザックに入っているカロリーメートだけと覚悟を決めた。

早池峰山(1917m)は、土日だけマイカー規制が引かれている。8時に岳駐車場(標高520m)に着いたときにはすでに第一駐車場は満車。第二駐車場に停めることができ、8時30分のシャトルバスに乗る。バスは数台連ねブナの樹林帯を登る。メインの登山口は2つあり、傾斜が緩やかとされている奥のほうの小田越(標高1210m)から登った。

数台のバスが一気に着くので、登山口は大変な混雑だった。9時10分スタート。登り始めは針葉樹の樹林帯。
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途中、ピンクのテープで保護されていた小さな花。ズダヤクシュというらしい。
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クマよけの太鼓がわりの石油缶がときどき置いてあり、樹林帯を抜けると岩がゴロゴロしている本格的な登山道。蛇紋岩とのことで滑りやすい。花がところどころに咲いており、ふりかえった向こうは薬師岳(1645m)。ここまで、来ると登山者も分散し、登山口の混雑は嘘のようだった。別の画像から、この黄色い花は、キンロバイと思う。地べたの紫はイブキジャコウソウ。
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この山の名花ハヤチネウスユキソウのファースト・ショット。ウスユキソウは尾瀬の至仏山で見たことがあり、そのときは、エーデルワイスモドキという印象だったけれど、なかなかどうして、ここのはとてもいい。
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最初はポツンポツンと咲いているだけで、数が少ないのかなぁと思っていたらとんでもない。次々に現れる。ただし、ロープのはるか向こうであったり、顔がこちらを向いていなかったり、思ったようには撮影できなかった。
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岩だらけのカンカン照りの登山道。ときどき降りてくる人とすれ違う。花の種類は少ないけれど、ミヤマオダマキがとても奇麗だった。
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とは言っても、この山ではウスユキソウ。
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アップにしたときの毛糸で作ったような厚ぼったいところが可愛い。花のぬいぐるみ。
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ミヤマモンキチョウであるわけがない。ときどきヒョウモンも飛んでいるが全然とまらない。
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ときどき、こんなところがある。(彼女は苦手)
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フウロは人気ものらしく、写真を撮っている人が多かった。ペンタックスは紫系の色が青くなりすぎる。
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だいぶ登った。
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しかし、まだまだ登りは続く。
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ミヤマオダマキ。この花も撮りにくい。よほど低い位置からでなければ、蕊が見えない。しかし、屈むと膝痛が再発するかもしれないのであまり頑張らなかった。
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似ているけれど、ちょっとずつ違う場所。残念ながら、日が雲の中に隠れ、暗くしか撮れなかった。
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この黄色い花は名前が全く判らなかったが、ナンブイヌナズナと判明。この早池峰山と北海道の2つの山(夕張岳と戸蔦別岳)にしかない日本固有種とのことです。
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そして、垂直のはしご場。
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はしご場を越えた所で咲いていたウスユキソウ。
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やっぱりアップかな。
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はしご場の先、左に頂上。平坦なプチ湿原を進む。
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この山頂湿原は小さいながらも花が多かった。ハクサンチドリ、コバイケイソウ、イワカガミ、アズマギク。
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チングルマ、イワベンケイ、名前を忘れた低木の花、ミツバオウレン。
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コバイケイソウ、キスミレ、アオノツガザクラ、ハクサンチドリ。
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11時30分、山頂到着。そして、山頂の賑わい。地元の家族連れが多い。それ以上に、某大手旅行社の登山ツアーがとても、(どこでも)目立つ。
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日陰を求めて岩陰を探すと、向こう側に山頂の定番、キアゲハとヒオドシチョウのテリ争い。
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キアゲハは1頭だけ。ヒオドシは2~3頭。ヒオドシどうしの絡みが多かったが撮れず。
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岩だらけなので、追いかけることもままならず。
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ヒオドシチョウは翅を開きっぱなしにすることは少なかった。とにかく、落ち着かないヒオドシだった。(うまく撮れなかった理由=言い訳:このレンズは距離目盛がが付いていない。そのため、飛翔の置きピン位置は、オートで自分の左手を撮り、それからマニュアルに切り替える。飛翔を撮っている時、そんなに早く設定を変えられない)
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最後に登って来た方を撮影し、下山開始。(18ミリで撮った写真は、周辺が歪むので、パノラマ合成が苦しくなる。24ミリくらいで撮ったほうがきれいにつながる。最大の失敗は露出がオートだったこと。後から隣り合う画像の色調を補正してから合成したのだが、繋ぎ目部分がおかしい)
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途中、はしご場の下で、もう一度、ウスユキソウを撮り直した。このレンズ(18-135ミリ)の最短距離は40cmくらいなので、近寄れず迫力がでない。と、またも言い訳です。
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登山口に着いたのは午後2時少し前。ちょうどいいバスがあり、駐車場に戻り、八幡平の山麓にある松川温泉を目指し、東北道を北上した。翌日も晴天の天気予報。急遽、宿をとった。それにしても、左膝の爆弾が爆発しなくてすんだのは、何よりだった。

by otto-N | 2015-07-22 20:12 | Comments(4)

2015.7.11 岩手県・秋田駒ヶ岳 (2) コマクサ   2015.7.20 (記)

2015.7.11 続き
木道のお花畑の先は、岩に掴まりながら登るジグザグの細い道。咲いている花が少し変わる。ウラジロヨウラク、オオバキスミレ?、ミヤマダイコンソウ、キスゲもあったがもう終わっていた。
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急登の途中から木道の谷間を振り返る。噴火口の後があり、火山であることを実感する。
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左側の山頂に登山者。女岳(1513m)かもしれない。
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登り切った。正面に男女岳(1637m)、その下に阿弥陀池。左を少し登ると男岳(1623m)だが、一番高い男女岳を目指した。右は横岳(1580m)。
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この付近で見られた花たち。ミヤマダイコンソウ、ウサギギク、ミヤマリンドウ、エゾツツジ。
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阿弥陀池まで下り、男女岳を登る。コバイケイソウの向こうに岩手山(2038m)。
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男岳の向こう、雲の上に鳥海山(2236m)が浮かぶ。
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11時20分、頂上到着。男岳の向こうに田沢湖。
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昼食は阿弥陀池の畔でとった。石塚旅館の梅干しだけのお握りだったけれど、とても良心的なお値段。旅館で作ってもらいと、たいていエッっと思うくらい高い。休んでいるとき、急に雲がかかり始め、少し焦った。しかし、すぐ晴れた。
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男岳にも登ろうかと思ったけれど、このまま横岳経由で下山することにした。横岳の尾根道。強風と積雪のためかハイマツ、モミジ、シャクナゲも高さ50cm位。ヤマハハコの花がきれい。三国温泉への分岐点があり、そこから、尾根道を下った。
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歩きにくい火山礫の尾根道の脇にはコマクサが咲いていた。しかし、ほとんど終わりかけていた。
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さらに下ると、前方にピンクの一筋。コマクサだった。
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近づいてみると、群生するでもなく、パラパラと分散して咲いていた。それよりも、この付近は目も開けていられないどころか、体が吹き飛ばされそうになるくらい風が強かった。風にもめげず、這いつくばって、山バックのコマクサをやっと収めた。ここのコマクサは分散して咲いているので、ちょっと淋しい。
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強風地帯をやっと抜け、後ろを振り返る。朝はここを登り、頂上に行ってから、木道のお花畑に下る予定でいた。急遽、予定を変更してラッキーだった。そのまま登っていたら、途中で挫折したに違いない。
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木道方面との分岐点をすぎると、風はかなり弱まってきた。しかし、このころから、左膝(半月板)が痛みだし、足を引きずりながら、ときどき休みながらの下山となった。どうやら、花の写真を撮るために左足を折りすぎたらしい。
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午後2時ころ、登山口にやっとのことで到着。靴を履き替え、山を後にする。行先は、東北道を少し戻り、早池峰山にほど近い花巻市大迫町。温泉を探したが、山から少し遠いので、この町にあるワイナリー施設のコテージに泊まった。もう少し山の中だと思ったのだが、ブドウを古くから栽培している普通の農村だった。したがって撮れたのは、こんなチョウだけだった。セセリはどうやらコキマダラセセリらしい。レストランで飲んだ地ワイン。キャンベル種から作ったのでお味のほうは、「ちょっとね」、だった。6コマ目、翌朝、窓から撮った風景。
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歩かなければ、左膝の痛みは消える。宿についたときのは、もう大丈夫だった。

by otto-N | 2015-07-20 19:28 | Comments(0)

2015.7.11 岩手県・秋田駒ヶ岳 (1) ヒナザクラ   2015.7.18 (記)

2015.7.11
三国温泉の緑の湯、朝は日が射しこみ、なんとも言えない緑になる。朝食後、少しだけ近くをぶらつくつもりだったけれど、前日に続いて強風。こんな強風ではチョウが飛ぶとは思われなかったのでチョウ探しは中止し、8時に出発した。
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登り始めは、ブナとミズナラの樹林帯。ブナの葉上でスジグロチョウが休んでいた。樹上を見ながら登っていたら、ゼフがゆっくり飛んでいた。テリ張りにしては飛び方が遅い。高いところにとまったが、見たのはこの1頭だけ。足元のゴゼンタチバナ。
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小さくて可愛い花。暗いし、小さすぎてピントがなかなか合わなかった。切り出しすぎて、背景が粗くなってしまった。このレンズはあまり寄れない。ヨツバムグラという種かもしれない。
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直登部分がやっと終わり、チラッと駒ヶ岳が見えたところで右に折れ、尾根伝いの道を行く。尾根に出たとたん横殴りの風。周りは背が低いけれどブナが多い。しばらく行ったところで、突然、少し前を歩いていた妻が、これはチョウチョ?と、突然止った。紛れもないフジミドリのオス。カメラは風景用に設定してあったので、ズームを伸ばし絞りを開けている瞬間に飛ばれてしまい、前を行く登山者の脇をかすめロスト。スレてはいたけれど、逆光で透き通った翅と飛び立つ瞬間のブルーが目に焼き付く。マクロ距離だった。証拠写真でもいいのに何でシャッターを切らなかったのかと、しばらく呆然と歩き続けた。
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登山道脇の木々がだんだん低くなり、風当たりが強くなってきた。この付近で見られた花たち。シロバナニガナ、蔓性のオダマキ風、ツリガネニンジン、シャクナゲ。シャクナゲは花が小さく、背丈も1mほど。登るに従い低くなり、もっと高い所では30cmほどだった。
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ついに、灌木の登山道を抜けた。左からものすごい風。
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尾根道は延々と続いていたが風が強すぎ、分岐点があったので左に逃げ込む。それでも息もできないほどの強風。
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とにかく、先に見える緑の谷間に逃げ込むことだけを考えていた。風に耐え進む。ふと左右を見るとコマクサが点々と咲いていた。シャッタースピードは1/5000秒。これでは飛翔撮影と変わらない。
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吹きっさらしのコマクサ地帯を抜けると、風はさすがに弱くなった。ツリガネニンジンの向こうに田沢湖が見えた。
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ここから先は木道が続き、天国のようなお花畑。チングルマの穂、シナノキンバイ、ハクサンチドリ、イワカガミ。
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まだ雪も残っており、チングルマの大群落。
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先を行く妻がこっちこっちと呼ぶ。先を急ぐと、こんな花が咲き乱れていた。ピンクのコザクラの白い版。とてもかわいい。ヒナザクラと後で知る。
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木道はさらに続く。
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木道を進みながら、花を撮る。どぎつい紫のエゾツツジ、初め見るツートンカラーのスミレ、シナノキンバイ、珍しく綺麗なショウジョウバカマ。
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池の先、はるか向こうまで木道。
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一面のチングルマ。
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池のほとりからのパノラマ。
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チングルマは場所によって花だったり、穂だったり。標高ではなく、雪が溶けた順に咲くようだった。
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カラマツソウ、1株だけあったツバメオモト、花を落とし穂になる前のチングルマ、終わりながら1輪残っていたシラネアオイ。
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ここで木道はお終い、ジグザグの急登に入る。


(秋田駒ヶ岳 (2)に続きます)


P.S.
7月18日 午後6時50分。突然の虹、だんだん大きくなり、最後にはアーチとなったが、18ミリでは撮れず。
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by otto-N | 2015-07-18 16:54 | Comments(4)

2015.7.10 東北・岩手県 国見温泉・石塚旅館   2015.7.16 (記)

2015.7.10
東北地方は、晴れる日が続くとの天気予報。急遽、東北の山々に登りに行く。1つ目は、ハヤチネウスユキソウで有名な早池峰。2つ目は、秋田駒ヶ岳。そして、泊まりたい宿は秋田駒ヶ岳の登山口にある国見温泉の石塚旅館だった。いずれにしろ、秋田駒に登るのは石塚旅館が空いていたら、というのが絶対条件だった。前日、電話したところ、さすがに11日の土曜日は満室。金曜日の10日は空いていた。

東北道を盛岡で降り、田沢湖近くにある国見温泉に着いたのは、午後4時ころだった。自宅から580km。妻と交代しながらのドライブだが、やはり、遠い。石塚旅館のたたずまいは、5年前に来たときと変わらなかった。当時、温泉に凝っていて、掛け流しと聞くと色々出かけていた。しかし、最近になってから、あれだけ感激した温泉を再び訪ねてみると、こんなもんだったのかという失望ばかりが続いた。石塚旅館の緑の湯は、果たしてどうか、とても心配だった。

温泉に入る前に一仕事。なにしろ、付近は標高850mのミズナラの樹林帯。少なくても何かいるだろうと、カメラを2台持って付近をうろつく。しかし、風が強いためか、暑すぎるのか、まだ、時期的に早いのか、はたまた時間的に早いのか、とにかく、キマダラヒカゲが風に流されながら飛んでいたのを見ただけだった。しかし、赤いセセリが1頭。何セセリかさっぱりわからない。
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風景的にもパッとしないところなので、緑の温泉を撮り始めたのだが、日が当たる所と日陰では色が違い、どこから撮ると緑色が綺麗に出るのか、足場も限られアングル的にも難しかった。チョウのほうがまるで楽。透明なのに緑色。こんな緑の温泉はここだけかもしれない。湯量もドバドバという感じ。下は、混浴露天風呂と男性小浴場。残念ながら、女性専用のほうは撮れなかった。
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翌朝に撮影した男性薬師湯。朝日が入り込み、湯に反射した光が壁で揺れる。
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熱くもなく温くもなく、いつまでも入っていられるお湯だった。濃さから言ったら、小浴場>薬師湯>露天の順かな。夜は満天の星、国見温泉・石塚旅館の「緑の湯」は最高だった。

by otto-N | 2015-07-16 20:02 | Comments(0)

2015.6.22 新潟県・浅草岳 ヒメサユリ   2015・6.27 (記)

2015.6.21
雨の日曜日、翌月曜日の新潟・中越地方は晴れとの天気予報。急遽、山麓近くの宿を予約し、午後、小出に向かった。宿に着いたら雨は止んでいた。その夜の天気予報でもピーカン。安心して眠りにつく。登る山は、新潟・福島の県境にある浅草岳(1585m)、山頂付近で咲き始めたというヒメサユリが目的。

夕方、宿の周りを物色。切り残された菖蒲?とスジグロシロチョウ。付近の雑木林はクルミの木ばかりだった。
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2015.6.22
朝、起きてみると、何と雨。朝食中も止まず、とりあえず、10kmほど離れた登山口はどんなところか見に行ったところ、雨は止んでいた。駐車場には10台ほどの車。他府県ナンバーが多い。空は暗いものの雨は降っておらず、登れるまで登ってみようと決心したのだが、登るつもりで来ていなかったので、食糧はあったけれど水がない。急いで、1車線の道を引き返し水を買ってきた。登り始めたのは9時40分。例によって、花を撮りながらの登山。木の白い花、スミレ、ホウチャクソウはきちんと撮っておくべきだった。
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「浅草岳登山口」としか表示されていなかった標識 (ネズモチ平登山口のはず。ちゃんと書いて欲しい)から、登山道に入る。しかし、ドロドロのぬかるんだ道。全然楽しくなく、小さな川にぶち当たったところで、小雨が降ってきたので、諦めて引き返す。登山口まで戻ると、空が明るくなり、そのへんを散歩するつもりで、舗装された林道をぶらつく。標高は1000mほどと思うが、至るところに残雪。さすが、豪雪地帯。妻が見つけた気色の悪い巨大生物。体長15~20cm。どうやらナメクジのようだ。かなりビックリした。完全に雪で遮断されている箇所も。空は少しずつ明るくなり、対岸の守門岳らしい山も見えてきた。
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水滴で濡れたサンカヨウ。とても嬉しい出会いだった。
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林道のドン詰まりに、立派な看板があった。この桜曽根登山口から山頂まで2時間。時計を見ると、まだ11時。登ってみることにした。
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道がぬかるんでいたら引き返すつもり。しかし、大きなブナの木もあり、乾いた尾根筋の楽しい道だったので、そのまま登った。チゴユリとギンリョウソウ。このムシは不明 (暗いので何回シャッターを切ったことか)。
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ぬかるんではいないが、だんだん斜度がきつくなったが、花がときどきあるので退屈はしなかった。ユキザサ、白い木の花、コイワカガミとオオイワカガミの差は判らない。多かったのはアカモノ。
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樹林帯を抜けたが、依然、ガスが漂う。
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水滴をテーマにした。しかし、その割には撮影できず。アカモノ、ウラジロヨウラク、モミジ。初々しいゴゼンタチバナ、初めていいと思った。
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濡れたツバメオモトの透き通った花弁。絶品。
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向こう側が少し見えるようになってきた。しかし、まだガスは晴れない。
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1つ目のピークを越えたら、突然のヒメサユリ。登山道の両脇に点々と咲いていた。
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ミツバオウレン、開きかけのゴゼンタチバナ、ウラジロヨウラク、ツマトリソウ。
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次のピークにもヒメサユリ。
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濡れそぼるヒメサユリ。色が微妙に違う。
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良く整備された木道を登る(ただし、分岐点以外の標識がなく、ちょっとつらい)。ミツバオウレンの群落、まだ新鮮なタムシバ(?)。雪渓を横切った先に分岐点があり、さらに少し進むと雪の急斜面。先が見えない。
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そして、やっと山頂直下の湿原。湿原の花たちに混じって、ヒメサユリもところどころに咲いていた。濡れたワタスゲ、コバイケイソウは大きくアップにしたときが美しい。エンレイソウの蕾。
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この湿原から少し登ったところが山頂。尾根道伝いにヒメサユリが咲く。綺麗な花を選んで撮る。中でも、少し色のうすい4コマ目が絶品だった。
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登山道脇のヒメサユリ。もっと絞って撮るべきだったし、登山道も入れるべきだった。
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山頂で昼食にしようとしたら、人に寄ってくる小さな虫が多すぎ断念。下の湿原の木道で休憩した後、下山開始。ガスが薄くなったが、一瞬。帰りはステッキを使ったほうが楽。特に急斜面での必需品。
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最初に出会ったヒメサユリを再撮影。来るとき撮り損ねた黄色いスミレ(オオバキスミレ?)をついでに撮る。
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登ってきたときより、天気はよくなっていた。
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最後のピークでやっとチョウの影。たぶんヤマキマだろうなぁ。大きなカタツムリは久しぶりだった。マイヅルソウの群落。
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登山口まで降りてきて、駐車場までの林道を下る。ときどき、木の上をシジミチョウが飛んでいるが、正体不明。湧水の横で2人の女性がデジイチで熱心に撮影していた花。仲間に入れてもらう。アズマシロカネソウ (知りませんでした)。花弁の1枚だけがムラサキ。とても可愛い花だった。
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ピーカンと信じて急遽、浅草岳に登ったのだけれど、天気予報は大外れ、小雨混じりの曇り空だった。途中で雨が降ってきたら引き返す予定でいたが、途中、色々な花が咲いていたおかげで、頂上まで登ってしまった。頂上付近にしかないヒメサユリもよかったけれど、雨に濡れた花々がとても印象的だった。特に、サンカヨウとツバメオモトの透き通った花弁の美しさは絶品、忘れられないものとなった。

by otto-N | 2015-06-27 20:36 | Comments(2)