たかがヤマト、されどヤマト

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2016.8.8-10 長野県 束の間の東京脱出(5)   2016.8.21 (記)

2016.8.10
前日、ゴマシジミとムモンアカシジミを撮影した後、峠を越え隣の高原でヤマキチョウを探したが、汗と徒労に終わり、少し離れたゴルフ場併設のホテルに泊まった。さすがに標高1000m、この夜も涼しく、二晩続けての快眠。

この高原は、想像したのと違って、つかみどころがない感じ。食草のクロツバラは見当たらず、花壇の花やその辺の花にやって来るヤマキチョウをひたすら探すしかないようだ。前日、捜した場所では、それらしきチョウが遠くに飛んでいたし、私は撮れなかったけれど、1人はホシチャバネセセリを撮影したので、手ぶらでは帰るわけにはいかない、と意気込んでホテルを出発する。

国道沿いのコンビニでSさんと待ち合わせて、まずは、前日行かなかったポイントで探す。だが、全く見つからず。あちらこちらで飛んでいたのはホシミスジ。
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ホシミスジの飛翔を狙ったが、背景は狙いどおりにはいかず。ここには、コミスジもおり、ホシミスジとコミスジの混生地らしい。オオミスジも多かったが、とまりそうでとまらず、結局撮れずに終わる。ジャノメチョウの飛び立ちは偶然。目を点にして黄色いチョウを探すも、モンキチョウばかりだった。
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11時すぎ、諦めて、前日にホシチャのいた場所に行く。ヤマキチョウはどこから現れるか判らないので、ばらばらになって見張るが、ただただ暑いだけの時間が過ぎる。12時が過ぎたころ、ヤマキチョウのメスが現れた。あわてて駆け付けるが、すでに遠くを飛んでいる。どうやら、ススキの藪の中のクルマユリが目当てらしい。藪を掻き分け、ススキの間からユリにとまったヤマキチョウにシャッターを切る。ユリでの吸蜜は頭が花に潜ってしまうし、ピントが合う前に飛ばれ、追いかける、飛ばれ、追いかける、の繰り返しだった。
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なんとか頭が出ていたのは、ナデシコ吸蜜のこの画像。ただし、横がうるさいので縦型にトリミング。翅が汚れていると思ったら、ユリの花粉だった。
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メスが飛び去ってしばらくした後、前よりも黄色いのが、遠くに飛んでいるのを見つけた。オスらしい。見失ったので、手分けして探す。まず、ユリの花。今度もユリ目当てのようだ。しかし、蜜が少ないのか、息せき切って駆け付けて、ピントを合わせている間に飛び去ってしまう。何度も同じことを繰り返し、やっと撮れたけれど、左に写っていたのは枯れて変色したユリの花。これも横をカットせざるをえなかった。それにしてもピンが甘い。
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その後、空が曇ってきたと思ったら、吸蜜モードを止めて草の間に入り込んでしまった。近づいても最初はどこか判らない。やっと見つけ、前の草を少しずつ鋏で切りながら近づいたが、もう少しという所で飛ばれる。その時は、空が明るくなっていた。飛んで、また、藪の中に入る。晴れると飛び出すが曇ると葉陰に隠れてしまうと聞いてはいるが、まさにその通りだった。
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そっと近づいたが飛ばれ、またススキの葉陰。隙間から何とか撮ろうとして、1回だけシャッターを切ったら、とてもいい感じに写っていた。
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このオスが飛び去った後、メスが遠くで飛んでいたが、それっきり。四人とも、暑さでぐったりしてきたので、13時、ここを撤収。蕎麦屋で昼食後、セセリを撮りに移動する。そこで、最初に見つかったのはムモンアカシジミだった。
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セセリはヒメジョオンで吸蜜しているという。葉の上で休んでいるセセリを見つけた。スジグロチャバネセセリ♂のようだ。
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翅を閉じるのを待っていたが、近くのヒメジョオンで吸蜜し、飛んでいってしまう。
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今度は新鮮。開く前に、裏翅を撮っておく。
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すぐ開いてしまった。今度は、ヘリグロチャバネセセリ♂らしい。
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ここで見たチョウたち。いつまでもべったり開翅のシータテハ、ジャノメチョウ、クロヒカゲ♀。オニグルミの樹上ではオナガシジミが飛んでいたが、下には降りて来ず。また、オオヒカゲも飛んでおり、なかなか楽しい林縁だった。
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15時すぎ、まだ明るく、他のチョウも出て来る感じだったが、帰りの渋滞のこともあり、この場を後にし、Nさんご夫妻に最寄まで送っていただいた。Nさんの奥様は、作家の柴田よしきさん。今回もお世話になってしまいました。Nさん、柴田さん、松本のSさん、とても楽しい3日間の撮影でした。本当にありがとうございました。



追記:
クルマユリで吸蜜するヤマキチョウを撮っているとき、突然、1枚の写真を思い出した。あのヤマキチョウはここで撮影したのか! 7月下旬、突然亡くなったたI さんが、昨年の日本チョウ類保全協会の写真展に出品された「ヤマキチョウの黄・クルマユリの赤・青空のブルー」の派手な作品。会場で、まるで交通信号ですねと言ったら、これでいいと軽く返された。この数か月前、写真展に出そうとしたクジャクチョウの画像のトリミングに迷い、I さんに相談したところ、トリミングされて生き返った写真と、ヤマキチョウの未圧縮の写真が送られてきた。底抜けに明るい三原色で構成されたヤマキチョウは、今年撮られた多数のヒサマツの画像とともに私の宝物となっている。

   

by otto-N | 2016-08-21 20:08 | Comments(2)

2013.7.30 長野県・霧ヶ峰 ウラジャノメ   2013.8.4(記)

2013.7.30 続き
ヒメヒカゲを撮った後、急いで、霧ヶ峰に向かった。標高1800mの駐車場には、平日にもかかわらず、車はいっぱいだった。ニッコウキスゲが目的らしい。

少し高い見晴しのいい所で、遅めの昼食。そこには、ヒョウモン類が飛び回っていたけれど、まずは1枚。蓼科山(2530m)が車山気象レーダーの向こうに見えた。
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粘土質で滑りやすい登山道(散策路)を下ると、コムラサキが飛んでいたけれど、なかなか敏感。両翅のムラサキはついに撮らせてはもらえなかった。クロヒカゲはピシッと撮れればなかなか凛々しいのだが・・・。
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ウラジャノメも何頭か見た。けれど、すぐ登山道の規制ロープの向こうに飛んでしまうので、十分には撮れなかった。
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この道を下りきったところには、ミズナラの林があった。ゼフがいそうなので注意してみると、テリを張っている1頭がいた。数m上で開翅するものの、下には来ない。300ミリズームで撮ったら、一応、姿は写っていた。種は不明だけれど、テリ張り時間からしてエゾミドリかもしれない。標高が高いので、まだまだ新鮮な感じだった。
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先日、ミヤマシロチョウを撮った東信では、コヒョウモンモドキは数を減らしているらしい。数年前、まだチョウ撮影が趣味でなかったとき、たまたま来た霧ヶ峰では、コヒョウモンモドキはたくさんいた。道路で吸水したり、獣糞に集っていたので、ここでは普通なんだと思っていた。しかし、調べてみると、霧ヶ峰でもいなくなったとのこと。心配になり、ここにやって来たというわけだ。

それらしい姿を探す。しかし、大型のギンボシかウラギンばかりで、それもスレたものが多いので、あまり撮らなかった。この3枚はすべてギンボシか。
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弱々しく飛ぶ小型のヒョウモンもいたけれど、ヒョウモンチョウかコヒョウモンだった。この2種も、翅の表だけでは判別が難しい。裏を撮ろうにも、木道から見下ろす位置だし、すぐ開翅するので撮れなかった。1、2コマ目がヒョウモンで、3コマ目はコヒョウモンかというところ。
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この時期に多いはずのミドリヒョウモンは、少なかった。
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あまり探す時間はなかったけれど、結局、数年前にたくさんいた場所にも、コヒョウモンモドキは1頭も確認できなかった。今年は、全般的にチョウの発生が早かったので、すでに終わっていた可能性もあるが、1頭くらいは見てもいいはず。やはり、悲しい結果となっているようだった

戻る途中、ジャノメチョウが翅を開いたので撮っておいたが、その後、飛んでいるとき変な色に見えるジャノメチョウがいた。開翅は撮れずに終わったが、左後翅の下半分が白っぽかった。右は正常。敏感だったが、やっと左の裏翅を撮ることができた。下半分が白っぽいが、光の反射ではない。まるで、別種のように見えた。
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ミズナラの小さな林にいた赤いセセリ。おそらく、ヘリグロチャバネセセリと思う。
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登山道には、赤いセセリが夕方の日を浴びていた。とまってもすぐ翅を開くので、裏翅を撮影できない。3コマ目は、スジグロチャバネセセリかもしれない。
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花の種類は多くはなかった。ツリガネニンジン、マツムシソウ、ニッコウキスゲ。
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ニッコウキスゲの群落。100ミリマクロで、鹿よけの上下の電流ワイヤーの間を撮った。
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白樺湖の上のスキー場にある温泉宿に泊まった。さすが標高1600m、朝晩は半袖短パンでは寒かった。車山の夕焼け。
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以前に来たときのコヒョウモンモドキの写真を探した。コンデジで撮ったもの。撮影日は、2009年7月14日。
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これを書いた日の朝、ミンミンゼミに混じってクマゼミらしい啼き声が聞こえていた。昨年も啼いていたような気がする。温暖化進行中。

by otto-N | 2013-08-04 17:34 | Comments(8)