たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2018.11.28 曇り空。朝から倉敷に行く。路地裏を通って最初に行ったのは、塩田事業などで財をなしたという大橋家住宅。外観はふつうだが、一歩、中に入ると贅を尽くした邸宅。埃まみれの紐を通した寛永通宝の束が無造作に陳列されていたのが印象的だった。 そこからすぐ近くの倉敷美観地区に行く。平日のせいか観光シーズンではないせいか観光客は少ない。黄色くなった柳と紅葉が美しい。 橋の上から。川に浮かんでいるのはゴミかと思ったら、鯉だった。 裏通り。表通りはお土産屋や休み処になっているが、一歩入ると美しすぎる場所がところどころにある。 川船を予約し街をぶらつく。何の実かと思ったら栴檀の実だそうだ。毎年5月、自宅近くの栴檀の花にはアオスジアゲハが集まるが(→★)、実については全く知らなかった。 倉の顔。 街並みもさることながら、このような壁そのものが面白い。 ついでに、瓦。1コマ目と2コマ目のバリエーションが多かった。3コマ目は有隣荘の別格の金色瓦。 川船の時間になる。6人乗り。船頭の解説がとても名調子。この川は瀬戸内海に通じている運河。当時は川幅が一段広かったとのこと。それにしても豪邸だ。 船の後、高級そうな旅館で昼食。前夜のちらし寿司が外れたので今度こそはと思ったのだが、またしても外れ。そもそも見かけだけで、それほどのものではないのかもしれない。次に大原本邸。見どころは裏庭か。 空がかなり暗くなってきた。雨はまだとは思うが、本町に向かう。このS字状の町並みはとても良かった。 純然たる観光用ではなく生活感もあった。平日だから観光客が少ないだけで休日は混みあっているのだろうが、これだけ残されているのは素晴らしい。藍染屋があったのだが、素晴らしくても手が出るお値段ではなかった。 お地蔵さんのようなものがあり、その手前の階段から上に登ってみた。 古びた街の瓦屋根。(全面が瓦屋根というわけにはいかなかったが) ここを下り、少し先に行くと東町という一角。予備知識が全くなかったので楽しめた。3コマ目、屋外でのこの配線はあり? なぜかこういう壁に惹きつけられる。1枚シャッターを切っただけだったが、もう少し引いて上をもっと入れるべきだった。 アイビースクェアに寄り、林源十郎商店記念室に行く。実は、インターフェロンαで有名だった林原の関連施設かと勘違いした。入ってから何か変と思ったが1階は小さなアートを売る不思議な店になっており、とても面白かった。そこで思わず購入した茨城県の作家さん(名前は忘れました)の横5cm、高さ7cmほどの小さな置物です。 雨が降り始めたけれど、アーケード街を通って倉敷駅へ向かう。アーケード街はどこも淋しい。大きな猫が店番をしながら眠っていたが、一瞬、目を開いた。こんなド派手なドラッグストアは東京にはない。 岡山に戻ると駅前のムクドリの大群は相変わらず飛び回っていた。食事はどうしょうかと街をぶらつく。牡蠣を食べたいのだが、居酒屋はなんだしと思いイタリアンにした。旅行中でなければ生ガキを食べたいところだった。 真っ先に入ったのは大原美術館の庭。早い時間だったので誰もいない。こんなことはめったにないと思い、横構図では建物が入りきらないので縦構図で13枚撮影した。パノラマ合成した結果は、当然ながら歪みの連続。山はごまかせるが、街は難しい。なお、モネの睡蓮やエル・グレコはそれほど好きではなく入館しなかった。
by otto-N
| 2018-12-11 17:28
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