たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2019.7.24 (続き) セセリの後はクロシジミの♂を探しに移動する。ほとんど曇ってしまったが、次々と(オーバーか)足元からクロシジミが飛び出す。しかし、ほとんどは深い藪の中に飛ばれてしまい、十分に撮れなかった。 だんだん暗くなってきたが、遠くでMさんが手を振っている。走って行ってみると、一度開翅した♂を確保していた。日が射したら開翅するかもしれない。しばらく待っていると、雲の間から日が射し始めると同時に翅を開き始めた。しかし、紫色にうっすらと光っただけだった。 どこか紫色に輝くアングルがあるはずと色々試す。やや下から横を撮ると紫色が強まった。 真後ろだと太陽が低いので日が当たらない。光が当たらないと紫色にならないようだ。 真後ろからでは紫色が濃くはなるが全く光らない。この画像では左側から弱い日が当たっている。この後、日が射さなくなり翅を閉じてしまう。 翅を閉じている時、やっとNさんとSさんがこちらにやって来た。再び日が射すのを待つ。待つこと20分、雲の透き間から弱い日が射し始めた。 一歩前に進み、紫色に輝くアングルを探す。しかし、ほんのりと紫色にはなるが輝くほどではなかった。 角度によっては輝きを増すが、大きくは変わらなかった。あいかわらず淡い紫。日差しが薄れてきたが翅は開いたままだった。 翅を180度以上に開いた後、一度翅を閉じ、再び翅を開く行動を何度か繰り返し、そのたびに微妙に位置を変える。 入射角と反射角の微妙な関係。クロシジミ♂の構造色は、トラフシジミやムラサキツバメ♂以上に手強いようだ。 メタリックな紫色に輝くことはなかったが、淡い紫色の輝きも悪くない。♂の幻光の強弱は個体差かもしれないし、新鮮度かもしれないし、羽化直に限るのかもしれない。クロシジミ♂は、虫林火山さんの開翅画像を見て以来、撮りたかったチョウの1つだった。この日も諦めかけていたが、帰ろうとした時に撮ることができとてもうれしい。町田のNさんSさん、フェニックス・Mさんに感謝です。
by otto-N
| 2019-07-31 18:32
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