たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2020.11.5 法隆寺には2011年の9月に来たことがある。その時、このお寺は他とまるで違うという印象を持ったが、今回、さらに法隆寺の凄さを実感した。 JRで法隆寺駅に行き、徒歩20分で法隆寺の参道に到着。松並木を抜け南大門、そこをくぐるとその先に五重塔が見えてきた。今日も快晴。 中門の金剛力士像。美術品ではなく芸術品だと思う。 西院伽藍に入ると、すぐこの空間に圧倒される。建物単体を切り撮らず、いきなりパノラマ合成に挑んだ。建物自体が大きく遠くからでしか撮れないのだ。 奥のほうに進み、五重塔の影が落ちる境目から塔を見ると太陽の光芒。そうだ光芒を入れようと、位置を変え何セットも撮った。しかし、PCでパノラマ合成したがなかなかうまくいかなかった。山と違い、ほんの少し角度が変わるだけで垂直性が失われ画像と画像がつながらなかった。重ならない部分をカットし、なんとか繋いだのが冒頭の1枚。また、太陽の光は隙間からほどよく出す必要があり、強すぎるとこのような中途半端な光芒にしかならなかった。 金堂や大講堂に安置されている仏像を拝観し、世界最古の木造建築をゆっくり見てまわる。 大講堂の向こうに筋状の雲。 シジミチョウが飛んで来た。木の床にとまってすぐに開翅。クロマダラソテツシジミだった。場所は金堂の斜め前。 西院伽藍を出るとシジミが飛んでいた。石の上にとまったので近づくと、またクマソ。すぐ飛び上がったが、今度は♂だった。蘇鉄はすぐ近くにあったが飛んでいる個体はいなかった。関西でクマソは普通のようだが、内陸の奈良にはいないと思っていた。 大宝蔵院に移動する途中にあった細殿という建物の庇。不思議な色だった。 空を見上げると、素晴らしい筋雲。 大宝蔵院(玉虫厨子、百済観音像ほか)を見てから夢殿に行く。この日は、秘仏救世観音像が公開されていたが、暗すぎてほとんど見えなかった。 美しい雲を背景にもう1枚。 路線バスで唐招提寺へ行く。金堂のたたずまいはとても優雅で美しい。金堂内には国宝の仏像がずらりと並ぶ。 講堂と校倉造りの宝蔵。 金堂が左に少ししか入らなかったが、境内のパノラマ合成。法隆寺と唐招提寺には、他の寺にはない始原的な力強さがあるように思う。 庭の紅葉は1週間ほど早かったようだ。 奈良には、薬師寺駅から近鉄線で戻った。近鉄奈良駅は興福寺の近く。猿沢池に寄ってから夜の食事処を探しながらホテルに戻る。前日はよさそうな店が見つからずとんかつ屋だった。この日も、居酒屋ばかりしかなく、これはというレストランに入ったが外れた。9年前は料理旅館に泊まったがいま一つで、今回も奈良では、食に関しては外してばかりだった。 (京都・奈良(4)に続きます)
by otto-N
| 2020-11-19 16:37
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