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たかがヤマト、されどヤマト

2022.5.7 群馬県・安中 赤城自然園 ヤマシャクヤク   2022.5.16 (記)

2022.5.7
朝、赤城山を下りる前に旅館から5分ほどの大沼畔の水芭蕉を見に行くが、規模が小さい上にすでに終わり状態。まだ芽吹き始めた木々の中を聞こえるのはウグイスのさえずりだけ。こんな朝は久しぶりだった。
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アカヤシオを見るだけだったら泊まる必要はなかったが、もう一つの目的は麓の赤城自然園のヤマシャクヤクとシラネアオイ。山を下り始めると、こんな曇った天気の中を次から次へと車が登ってきた。そうか土曜日か。しかし、下るにつれ青空が見え始めた。下界は晴れているらしい。途中のハイキングのベース基地となるひめゆり駐車場は満車だった。このすぐ下にあるさくらの広場に寄ってみる。しかし、八重桜が少し残っているだけ。標高は約1000m。芽吹いたばかりの緑がきれいだった。林床にはミヤマセセリが飛んでいたが、撮れた場所は砂利の駐車場。(前日の篭山でも数頭飛んでいたが撮れず)
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山麓は完全に晴れていた。赤城自然園は思ったより混んでいて、第二駐車場に案内された。ゲート前のズミの花が満開。風が吹くと花吹雪が美しい。
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赤城自然園に入ると、いきなり、道の右も左も林床はヤマブキソウ。これは移植して増えたものだろうと推測しても、自然な形でここまで増やすのはそれほど簡単ではないはずだ。
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ヒカゲツツジが咲き(こんな所に?)、シャクナゲが最盛期だった。もちろん、色々なツツジも。
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林床には小さな白い花(デイジー)が咲き、まるで日本とは思われない風景だった。
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♀と思われるコツバメがいたが深追いせず、奥にあるシラネアオイの咲く場所を目指す。着いてみるとすごいシラネアオイの数だった。シラネアオイは林床いっぱいに咲いていた。残念ながらピークは少し過ぎており、傷んでない花を探す。
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ロープ際の花は逆光でしか撮れなかったが、日本最大級のシラネアオイの群落かと思う。上越の山を登って少ししか咲いていないシラネアオイを見に行ったのは何だったのかと思ったが、ここは天然物ではないのだからと納得する。
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付近の木陰には山の花。マイズルソウ、驚いたことにシロヤシオ、 、珍しく上を向いて咲いていたチゴユリ、白花のミヤマエンレイソウ。
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適度に休憩のベンチが配置され、ハイキングとしても十分楽しめる場所だ。家族連れも多い。
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ヤマシャクヤクは異なるブロックにあった。1週間前は満開だったという区画は花は終わっており少し落胆したが、まだまだポツポツときれいに咲いており、見つかるたびに標準ズームのテレ端で撮り集めた。日陰のものがほとんどだったが、少しだけ日が当たると、白がとても美しく輝く。
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大写しでは似たような写真になってしまうので、チョウがいたら飛翔写真を撮ろうと持ってきた21ミリで接近して撮ってみると、俄然、雰囲気が出た。
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標準ズームのワイ端ではここまで寄れない。遠くに赤いツツジ、珍しく顔をこちらに向けていた。
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これがベストかな。
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このブロックで見た花たち。リンドウ、スミレ、サクラソウ、イカリソウ、ムサシアブミ、ユキモチソウ(珍しい?)。ツツジはあちこちに咲いているのもかかわらず、カラスアゲハを1頭見ただけだった。
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林床に咲き乱れるヤマブキソウは陰陽が激しく、うまく撮れなかったが、南向きの斜面でやっと撮ることができた。
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帰り道、小さな展望台があったので登ってみると人工的だが驚愕の庭が広がっていた。パンフレットを見たらシャクナゲ園とあった。(写真は絞りすぎたままだったので失敗)
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色、形の異なるシャクナゲがいっぱい咲いていた。シャクナゲは派手すぎて好みの花ではないがここのシャクナゲは別格。庭園として見てもこんなに見事な庭園は今まで見たことがなかった。和風庭園でもない西洋庭園でもない、人工とは感じさせず自然に溶け込んでいた。
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シャクナゲ園手前で撮った花。ムラサキ花のエンレイソウ、ツバメオモト、?。シャクナゲ園では園芸種が多かった。
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さて、ウスバシロチョウ。シャクナゲにも来るんですね。
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赤城山西麓の標高600~700mに広がる赤城自然園については、あらかじめ何も調べてなかったので、これほどの規模とは行ってみて驚いた。山をそれなりに登ってしか見られなかった花が公園の花のように見られるのである。園内の係員に尋ねると、西武がイケイケだった40年前、荒れた杉の山を購入し、杉の代わりに広葉樹を植え、自然観察園としたとのことである。詳しいことがWikipediaに書かれてあるように紆余曲折があったようですが、資本の力とは言え、40年でここまで出来るとは日本の自然回復もまだまだ可能の余地が残されています。植物だけでなく昆虫観察にも力を入れているとのこと。入場料は1000円でしたがその価値は十分ありました(セゾンカード会員は500円)。年間パスポートは3000円、近ければ通い詰めたいところです。






by otto-N | 2022-05-16 16:22 | Comments(0)
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