たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2012.5.27 快晴。最初に前日の黄昏時に行った教会とお寺の見える坂道に行く。日曜日だったので、教会からは讃美歌の歌声が聞こえる。街の正面に見えるのは平戸城だが、平戸はオランダと交易があった街。オランダ坂、オランダ商館とかオランダに因む場所が多い。オランダ橋(幸橋)もその一つ。 ルリシジミがずいぶん目についたが、オランダ橋の駐車場のすみで、メスがイタドリに吸蜜していた。吸蜜を止めて葉の上で少し翅を開いてくれた。 平戸は松浦藩が代々治めていて松浦史料博物館というところに、豪華絢爛な松浦藩のお殿様、お姫様が愛用の品々陳列されていた。鎧兜も何点か並べられていたが、その1つ。兜の頭にトンボのあった。トンボは別名を「勝虫」というそうだ。松浦藩の家紋は「カジノキ」の葉。家紋は、この兜の後ろに写っている。 陳列品の中に、面白いものがあった。江戸時代のチョウの絵。手書きしたものを愛好家が回し読みしたとのこと。蝶と蛾の区別はなかったようだ。薄暗いなか、ISO6400で撮影した。 おなじみのチョウだが、最後のはちょっと判らなかった。 博物館を出て、平戸城へ行く。平戸城の前では、頭上にカバマダラが飛んでいった。九州では定着しているのかよく判らないが、間違いないと思う。(が、ツマグロヒョウモン??)城内に入ると、ジャコウアゲハがフラフラ飛んでいた。とまったので撮影できた。 日曜なので食堂があまり開いてなくてやっと見つけた食堂で、平戸ちゃんぽんを食べた後、バスで佐世保に移動。1時間半くらいかかった。そして、佐世保からJRで長崎へ。 長崎に着いたのは夕方。駅前の日本人二十六聖人殉教地を訪ね、この日は終了。 2012.5.28 この日も快晴。朝、軍艦島(端島)に行く。軍艦島は、昔の海底炭鉱住居の後。説明は省くけれど、住民は快適に生活していたとは意外だった。 昔は緑がなかったというが、今では白いユリの花も咲いていた。チョウを探したが、モンシロチョウとヤマトシジミを各1頭を見ただけで、撮影はできなかった。 午後は、寺町から眼鏡橋を歩く。中国人が立てた唐寺の1つ、べんがらで塗られた興福寺というお寺の鴨井にとまったアカタテハ。眼鏡橋付近でみたルリシジミ(♀)。長崎、五島では新鮮なルリシジミが目についた。 長崎空港には、出発時間19:20の予定を2時間も間違えて早く着いてしまった。時間つぶしにチョウでもいないかと外を探す。シロツメクサがぼうぼうの芝生があり、モンキチョウとモンシロチョウが飛んでいた。見ると産卵で飛び回っている黄色いメスもいた。なかなか近づけなかったが最後に何とか撮影できた。 また、ツバメシジミも見つけた。横向きのメスとオス。 オスは植え込みの隅で長々と全開してくれた。 メスはなかなか翅を開いてくれなかったが、風にあおられ、一瞬翅を開いた。その瞬間の2枚。 今回の旅行は、飛行機、船、鉄道、バス、レンタカーと乗り物的には盛りだくさんだった。待ち合わせも多く、とてもゆっくりだった。観光としては思ったほどではなかったが、写真を撮らなかったので紹介はしなかったが珍しいものも食べることができ、少しはチョウも撮ることができた、いい旅行だった。
by otto-N
| 2012-06-03 20:56
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Comments(8)
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himeoo27 at 2012-06-03 21:04
蝶の絵とってもリアルで素敵です。
また、平戸城のジャコウアゲハ♀綺麗ですね!
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owlj
at 2012-06-03 22:08
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蝶の手書き図鑑?見事ですね。 松浦藩の絢爛豪華の中で異彩を放ってます。
大雨に‥の書き込みはナンかリアルで愉しいですね。 ジャコウアゲハは香りが漂って来るような怪しい魅力の蝶ですね。 平戸チャンポンの写真も載せて欲しかったです。
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otto-N
at 2012-06-04 10:54
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otto-N
at 2012-06-04 10:59
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owljさん、松浦藩の宝物は見事でした。よく保存されていました。
ジャコウアゲハはあまり撮影機会がなく、ラッキーでした。 たいてい食べ終わってから写真撮ればよかったと悔やんでます。ただ、おいしそうに撮る自信はゼロです。
蝶や蛾の絵はなかなかいいですね。アオスジアゲハ等は飛んでいる時の様子も参考にして描いたんでしょうね。やはり絵には写真とは違う存在感があって魅力的です。
べんがらアカタテハ、最高 !
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otto-N
at 2012-06-05 09:19
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naoggioさん、ルリタテハの説明文から、それなりにチョウを捕まえるのは難しかったようです。とても興味深い陳列品でした。
アカタテハは、レンズを変えているうち完全に翅を閉じてしまいました。 カメラを2台持っていくべきでした。この他にもずいぶん決定的な撮り損ないがあります。
きれいなツバメシジミ♂と幻光を放ちながら産卵する♀。普通種の中でもツバメシジミ大好きのtemenosは、どうしてもこの3枚の写真に反応してしまいます。北海道では青いツバメシジミの♀が見られる季節になりました。
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otto-N
at 2012-06-06 13:01
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temenosさん、もう少しで開くぞと待ち構える中、開いた途端の幻光に目を奪われて、産卵中とは気がつきませんでした。翅の開いた角度と太陽の低い角度との偶然のなせる技だと思います。
北海道の超弩級のツバメ青メスを楽しみにしています。
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