たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2012.8.2 続き クモマベニヒカゲを探しながら、ガレ場に並行した登山道を登っていたが、その後、撮影チャンスがないまま目的地の山小屋に着いてしまった(標高約2200m)。山小屋付近にも飛んではいるが、とまる気配はなく、追うのを諦め昼食にする(宿で用意してもらったお握り)。食べ終わったとき、赤っぽいセセリが飛んできて葉の上にとまった。カメラを持って慎重に近づく。タカネキマダラセセリだった。 すぐ別な場所に移り、開翅する。それを追いかける。幸いあまり遠い所には行かない。 少し低い葉陰で開翅した。最初は半分隠れていたが、葉先に移ってくれた。 さらに下草に移り、長々と開翅。この後、遠くに行ってしまった。 少し先にお花畑があるという看板。ちょっと行ってみた。ガレ場を横切ると、雪渓がすぐそこだった。 高山植物もあまり咲いてないし、クモマベニヒカゲも少ししか飛んでいない。連れ合いは興味なさそうだったので引き返すことにしたとき、見つけた2個体目。横向きになるのを待って撮影した。 この個体は下山中にクガイソウにきていたもの。摺れていたが3個体目。 12時ころ、下山開始。途中で撮ったコヒョウモン。 ずうっと姿をみせなかった乗鞍岳が、下山中、少しだけ顔を覗かせてくれた。 朝、ヒメシジミのたくさんいたガレ場に寄って、またまた撮影。やはり、新鮮な個体は少なかった。 これだけ綺麗でも、縁毛が欠けているのかなと思ったら、風でたなびいているだけだった。 前翅の中室付近がスレているのかと思ったら、青い鱗粉だった。 ガレ場から上の登山道で咲いていた花たち。名前は半分判らないので省略。 (どうやらPentaxは、紫系が出ない。色温度を変えてもしっくりこない。赤紫が青紫になる) 4コマ目、登山口の湿原の木道のそばに咲いていたスミレ。 湿原の笹薮で、ゴイシシジミを見つけたが、とまらず。目で追っているとき見つけたオオチャバネセセリ。 今回の上高地、オオイチモンジの撮影はかなわなかったが、もう時期はずれだろうと思っていたタカネキマダラセセリ(たぶん♀)を撮影できた。クモマベニヒカゲも初めてだったので嬉しかった。それにしても、河童橋からでも十分美しいが、そこから少し登るだけで、穂高連峰の美しさが何倍にもなるとは思わなかった。山麓を歩くだけではもったいない。
by otto-N
| 2012-08-07 20:50
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Comments(4)
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owlj
at 2012-08-07 22:00
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素人の私が言うのも‥ですが タカネキマダラセセリって珍しい蝶なのでは?
裏翅はステンドガラスみたいで表翅は前翅と後翅が対称的で綺麗なセセリですね。 珍しい高山蝶と愛らしい高山植物、雄大な山々気持ちが爽やかになりますね!
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otto-N
at 2012-08-08 14:20
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owljさん、タカネキマダラセセリは、標高1700m以上の高地に棲み、場所も限られ、しかもどんどん数が減っているようで、生存が危惧されています。
北海道には、カラフトタカネキマダラセセリという親戚がいますが、このメスによく似ています。 上高地はすがすがしいのですが、どうして原宿なみに人が集まるのか、この謎がとけませんでした。山麓の散策だけではもったいないです。
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otto-N
at 2012-08-08 14:27
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ごまさん、この日はオオチャバネで始まり、オオチャバネで終わりましたが、セセリの仙人・タカネキが姿を見せてくれました。
この登山道、ガレ場が続くと思ってましたが、ちょうどいいステップが切ってあって、今まで登った山で一番いい登山道だったかもしれません。景色も申し分なしです。
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