たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2010.6.10 10年ぶりの法師温泉に泊まった後は、三国峠を越え、苗場スキー場の向かい側にある登山口(約標高1000m)から、平標山(たいらっぴょうやま)に登る。標高は1984m。登山口にある駐車場は広かったけれど、前日、三国山で会った人は、朝、すでに満車だったとのこと。超人気の山らしい。 取ったコースは、最初はなだらかな林道を通り、途中から本格的な登山道に入り、山小屋を経て頂上を目指すというもの。林道は一般車禁止のダート。キマダラヒカゲしか飛んでいなかったが、サカハチチョウを発見し、追いかけたが見失う。というより、ギンイチモンジセセリを見つけたので鞍替え。サカハチよりギンイチのほうがいい。土手の上のススキにとまったので、這い上って撮る。 こんな所でギンイチモンジセセリに会うとは思いもしなかった。しかし、思えば、子供のころの北海道では、ギンイチは山の中のススキの原っぱが定番だった。 チョウはとにかくいない。かわりに甲虫を撮っておく。1コマ目は不明だが、鬚が長くとても格好いい。2コマ目は飛んでいるのを払ったら、葉にとまったルリヒラタムシ。 途中からジグザグではあったけれど、本格的は山道。咲いている花を撮りながら登る。しかし花も少ない。登山口付近に咲いていた花も含めて掲載。咲いていない花はエンレイソウらしい。 登り始めて2時間。「平標山の家」という山小屋に着き、思いのほか飲んでしまった水を補給。そこからの景色。しばし休憩。左が平標山の山頂、真ん中が仙ノ倉山、その右のほうは谷川岳方面。 小屋からすぐのところには、イワカガミが多かった。最初の1株。 そして、キキョウとか、ハクサンコザクラとか、ミツバオウレンとか。 この付近になると、天空に向かって木の階段が一直線に伸びていた。よく作ったものだと感心しながらも、やはり喘ぎながらの登りだった。この階段をきちんと撮っておくべきだったが、これには少しだけ写っていた。 そして頂上。風が強く、寒い。あわててユニクロのジャケットを取り出した。この登山道を下った向こうが仙ノ倉山(2026m)。 風が強すぎるので行くのを断念したが、少し、下りてみることにした。というのは、ここがお花畑。もうこんなに咲いているとは思わなかった。 この日、旬だったのは、ハクサンコザクラ、ミヤマキンバイ(?)、ハクサンイチゲ。しかし風が強すぎ。ゆっくりしていられなかった。 登山道にいたミヤマハンミョウとツチハンミョウ。ツチハンミョウは多かった。ちょっと地底王国の住人のようで不気味。 頂上付近には、アズマシャクナゲが多い。また、桜も咲いていた。ミネザクラというらしい。どちらも、背丈は1mに満たない。 風が強すぎ、早々に下山。尾根道を下る。向こうは苗場山。 途中で急斜面。ここでも木の階段。右は上を見あげたとき。天まで続く階段・・・ やっとのことで平なところに出たとき、岩陰にアカモノを見つけた。 松手山(標高1614m)付近から、上を仰ぎ見る。中央が平標山山頂。下を見下ろすと、新緑の絨毯。 ムラサキヤシオも咲いていた。この森林限界から下はアカモノが多かった。二人とも大好きなので見つけるたびに撮っていたが、さすがに飽きてしまった。4コマ目は、オオカメノキ。 途中、黒いアゲハも見たけれど、定番はやはりヤマキマダラヒカゲ。なかなかカッコよく撮れたと思う。 ミズナラやブナが生い茂る急な登山道を下り、もう少しで終わりという地点。見上げると巨大送電鉄塔。少し下ったところには、マンサクが。法師温泉はもっと谷底だけれど、法師温泉のウラクロシジミはまだありかな。 そして、登山口に無事帰還。そこにいた越冬クジャクチョウ。もっと清々しい新蝶ならよかったのだけれど、これが現実。登るとき案内の看板を撮影したのが9:01、クジャクチョウを撮ったのは15:02。約6時間の山歩きだった。 法師温泉がメインの2日目は、群馬・新潟の県境にある平標山の登った。前日に登った三国山もそうだったが、驚いたのは延々と続く木の階段だった。ものすごい労力であったに違いなく、なんか申し訳ない気になった。それにしても、18-135ミリズームはストレスがなかった。小さな花から、遠くの山まで、この1本で撮れる。カメラ本体はちょっと重いが。 P.S. この記事を書いた夕刻、外に出たら、自宅(マンション)の植え込みに飛んでいるものが・・・。とまったところを見るとヒカゲチョウ。本日の強風で飛ばされてきたものか。急いで部屋に戻りカメラをとってきて撮影。内臓ストロボを使用。
by otto-N
| 2013-06-19 15:15
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Comments(2)
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