たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2013.7.30 続き ヒメヒカゲを撮った後、急いで、霧ヶ峰に向かった。標高1800mの駐車場には、平日にもかかわらず、車はいっぱいだった。ニッコウキスゲが目的らしい。 少し高い見晴しのいい所で、遅めの昼食。そこには、ヒョウモン類が飛び回っていたけれど、まずは1枚。蓼科山(2530m)が車山気象レーダーの向こうに見えた。 粘土質で滑りやすい登山道(散策路)を下ると、コムラサキが飛んでいたけれど、なかなか敏感。両翅のムラサキはついに撮らせてはもらえなかった。クロヒカゲはピシッと撮れればなかなか凛々しいのだが・・・。 ウラジャノメも何頭か見た。けれど、すぐ登山道の規制ロープの向こうに飛んでしまうので、十分には撮れなかった。 この道を下りきったところには、ミズナラの林があった。ゼフがいそうなので注意してみると、テリを張っている1頭がいた。数m上で開翅するものの、下には来ない。300ミリズームで撮ったら、一応、姿は写っていた。種は不明だけれど、テリ張り時間からしてエゾミドリかもしれない。標高が高いので、まだまだ新鮮な感じだった。 先日、ミヤマシロチョウを撮った東信では、コヒョウモンモドキは数を減らしているらしい。数年前、まだチョウ撮影が趣味でなかったとき、たまたま来た霧ヶ峰では、コヒョウモンモドキはたくさんいた。道路で吸水したり、獣糞に集っていたので、ここでは普通なんだと思っていた。しかし、調べてみると、霧ヶ峰でもいなくなったとのこと。心配になり、ここにやって来たというわけだ。 それらしい姿を探す。しかし、大型のギンボシかウラギンばかりで、それもスレたものが多いので、あまり撮らなかった。この3枚はすべてギンボシか。 弱々しく飛ぶ小型のヒョウモンもいたけれど、ヒョウモンチョウかコヒョウモンだった。この2種も、翅の表だけでは判別が難しい。裏を撮ろうにも、木道から見下ろす位置だし、すぐ開翅するので撮れなかった。1、2コマ目がヒョウモンで、3コマ目はコヒョウモンかというところ。 この時期に多いはずのミドリヒョウモンは、少なかった。 あまり探す時間はなかったけれど、結局、数年前にたくさんいた場所にも、コヒョウモンモドキは1頭も確認できなかった。今年は、全般的にチョウの発生が早かったので、すでに終わっていた可能性もあるが、1頭くらいは見てもいいはず。やはり、悲しい結果となっているようだった 戻る途中、ジャノメチョウが翅を開いたので撮っておいたが、その後、飛んでいるとき変な色に見えるジャノメチョウがいた。開翅は撮れずに終わったが、左後翅の下半分が白っぽかった。右は正常。敏感だったが、やっと左の裏翅を撮ることができた。下半分が白っぽいが、光の反射ではない。まるで、別種のように見えた。 ミズナラの小さな林にいた赤いセセリ。おそらく、ヘリグロチャバネセセリと思う。 登山道には、赤いセセリが夕方の日を浴びていた。とまってもすぐ翅を開くので、裏翅を撮影できない。3コマ目は、スジグロチャバネセセリかもしれない。 花の種類は多くはなかった。ツリガネニンジン、マツムシソウ、ニッコウキスゲ。 ニッコウキスゲの群落。100ミリマクロで、鹿よけの上下の電流ワイヤーの間を撮った。 白樺湖の上のスキー場にある温泉宿に泊まった。さすが標高1600m、朝晩は半袖短パンでは寒かった。車山の夕焼け。 以前に来たときのコヒョウモンモドキの写真を探した。コンデジで撮ったもの。撮影日は、2009年7月14日。 これを書いた日の朝、ミンミンゼミに混じってクマゼミらしい啼き声が聞こえていた。昨年も啼いていたような気がする。温暖化進行中。
by otto-N
| 2013-08-04 17:34
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Comments(8)
高原の蝶、楽しく拝見しました。
コヒョウモンモドキが入らなかったのは、 少し気になりますね。 ウラジャノメ、個人的に好きな蝶ですが、 いい感じで写っていますね。
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himeoo27 at 2013-08-04 20:13
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otto-N
at 2013-08-04 21:42
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HOUNOKIさん、ありがとうございます。
以前、この場所でコヒョウモンモドキをたくさん見たのですが、 他の場所で急減していると聞き、気になって行ってみました。 撮る撮れないなどうでもよく、いてくれさえすれば、と思っていました。 しかし、現実は厳しい結果でした。 ウラジャノメは、少し離れた場所ですがたくさんいました。 今回はそこへ行ってないので、減ったかどうかはわかりません。
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otto-N
at 2013-08-04 21:50
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himeooさん、コヒョウモンモドキは心配です。
ここで初めて見たときは、いるところにはいる普通種なんだと思ってましたから。 赤いセセリは判別は難しいですね。 スジのほうは急速に減っていると聞きます。 それにしても、心配の種ばかりが増えますね。
コヒョウモンモドキはもう遅いのではないでしょうか。
こちらでも、7/25ころはもうボロボロの個体が1つ舞っているだけでした。ミドリヒョウモンはottonさんが感じたように私も今年は少ない気がします。もともと個体数が少なくないので、今年たまたまだと思うのですがいかがでしょうか。
コヒョウモンモドキ心配ですね。
ただ、H.Aさんもおっしゃるように、少し遅かったかもしれないですね。 例年だと7月中旬の蝶だと思います。 遅い年だと7月下旬でも新鮮なのがいますけど、今年は蝶の発生が早いですもんね。
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otto-N
at 2013-08-05 16:39
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H.A.さん、今年は他のチョウは早かったですから、遅かったのは確かです。
しかし、傷んだ個体くらいはいてもいいかなと思ってました。 ミドリヒョウモンは、撮る気がしないくらいたくさんいると思ってたので、拍子抜けでした。
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otto-N
at 2013-08-05 16:44
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ダンダラさん、コヒョウモンモドキは発生がピーキーなのかもしれませんが、1頭くらい見たかったなと思いました。
もう終わったのならいいですが、減少傾向と聞いているので心配です。
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