たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2013.9.17 台風18号が去った翌日、山梨県・勝沼から入る乾徳山(2031m)に登る。実は、山に登るのことは口実で、シャイン・マスカットという葡萄を買いにいくのが主目的。この時期、山でチョウチョを期待するのはムリというもの。 駐車場はよくわからなかったが、先客らしい1台が停めてあった小さな広場に車を置き、台風一過の登山道を登る。登り始めは暗い杉林、途中から広葉樹林。ドングリが台風で小枝ごと落ちていた。湿地帯をすぎたところで、岩だらけの山頂が見えた。 このあたりは(約標高1600m)明るく開けており、ヒョウモンが数頭、産卵行動風に飛び回っていた。すぐ草の中に入り込んで撮影しにくかったけれど、どうやらウラギンヒョウモンのようだった。少し登ると吸水している個体もいた。 ヒョウモンを目で追いながら、ススキの中の登山道を登っていたのだが、ふと振り返ると何と富士山。 ヒョウモンはなかなかとまってくれないし、とまるのを待っていたら、妻に置いてきぼりをくらうので、登りながら飛んでくるのを、最後の手段で。 アザミにとまったのがやっと撮れた。 少し平らになったので、振り返ると富士山。これは、バックに入れなくてはと、あわててヒョウモンを探す。一応撮れた。 富士山のほうは逆光。ススキの原っぱのほうが順光で写りはいい。 あまりヒョウモンを追いかけまわしていても切りがないので、山登り開始。でも、ここからが、ちょっと大変だった。左手に富士山が見える尾根筋の岩のすき間をよじ登る。表面がつるつるの岩のこの鎖場、腕力の全くない妻は手こずった。 登り始めて約3時間。やっと、頂上。この日、さんざん見た富士山だったけれど、頂上からは格別。 そして、お約束の山頂キアゲハ。1頭だけいた。ヒオドシもいたが、キアゲハに追い立てられてしまった。向こうの山は南アルプス。 なかなか富士山方面には飛んでくれなかった。 粘りたいけれど、下山しなければいけない時間になってしまった。先端が1cm欠けたけれど、富士山が写った迫力の1枚。 近くにとまったので静止も撮っておいた。右の尾状突起が欠損。 最後に、富士山から南アルプスを望む大パノラマ。 昨年の今頃、山に登った後、インターに入る前に寄った葡萄園で、「シャイン・マスカット」という品種を知った。それまでは「甲斐路」が一番だと思っていた。ものすごく甘い、そして大粒。種無しで皮も薄く、そのまま食べられる最強の葡萄、と密かに思っている。色が白っぽいものが甘いです。 夏眠明けのウラギンヒョウモンは、この日、「秩父の蝶」のtef_teffさんも観察されたようです。
by otto-N
| 2013-09-22 14:53
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Comments(6)
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banyan10 at 2013-09-22 20:28
富士山背景の飛翔は素晴らしいですね。
特に山頂ではキアゲハがモデルになってくれることが多いですね。 以前に一度ヒメギフが山頂にいたのですが、当時は飛翔をあまり撮影していなかったので、何も撮れなかったのが悔やまれます。
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himeoo27 at 2013-09-23 15:55
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otto-N
at 2013-09-23 20:07
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banyanさん、ありがとうございます。
このところ、キアゲハが山友達となりました。 ただ、必ず出迎えてくれるので、せっかくのパノラマもゆっくり眺める時間がありません。 今回も足場が悪かったのですが、飛翔写真はとても楽しいです。 他の登山客には何しているんだろうと怪訝な顔をされますが。
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otto-N
at 2013-09-23 20:11
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himeooさん、山登り番組を見ていて、山頂に飛んでいるキアゲハが映っていることがあります。
先日の番組では、3000m超の山頂にもキアゲハがいたような気がします。 富士山に登る気はないのですが、富士山にもいるのか気になっています。
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otto-N
at 2013-09-24 19:41
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temenosさん、富士山を見に行っても雪がないと、やはり、今一つですね。
富士山の冠雪は10月中旬だろうと思いますが、そのころキアゲハがまだ山頂にいるのか、ですね。 もう少し富士山に近寄らないと雪が写りません。来年の残雪かなぁ。
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