たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2013.10.30 秩父でクロツバメシジミを撮影した後、関越道に戻り、巻機山(まきはたやま)の登山の起点である上越・塩沢を目指した。しかし、東京、埼玉ではあんなに晴れていたのに、関越トンネルをくぐると、雨。天気予報では雨はないはずだったのに・・・。とにかく、塩沢石打ICを下り、登山口の清水集落に行く。民宿に泊まり、翌日朝から登る予定。着いてしばらくすると雨が止んだようなので、付近を散策する。小さな神社があり、のどかな、新潟らしい集落だった。 大陸の高気圧が張り出し、全国的に晴れだというのに、新潟県だけが雨。そうか、ごく弱いけれど冬型の気圧配置か。明日は晴れるように願うばかりだった。 2013.10.31 新潟と群馬の県境にある巻機山は標高1967m。登山口からの標高差1300m。16時までには戻れるだろうと、8時に登山開始。くれぐれも沢コースには入らぬように念を押された。この秋、遭難が2件あり、1人はまだ行方不明。山にはガスがかかっていたが、雨は降らないだろうとのこと。 葉を落としているが、まだまだ紅葉がきれいだった。雨上がりの登山道は粘土質で滑りやすかった。でも、落ち葉があるおかげで、なんとか登りは大丈夫だった。山のほうはまだガスが立ち込めていたが、雨の降る気配はなく、なかなか気持ちのいい登りだった。 視界が急に開けた場所があった。麓から見えた「天狗岩」らしい。一休みしていたら、ガスの切れ目から、日が少しだけ射した。思ってもいなかった絶景ポイント。 ほんのりと明るいところが移動する。谷筋はなかなかの紅葉。 ミズナラの林を抜けると、細いブナの林が続く。この日一番の紅葉。しかし、暗くて色が出ない。ウルシの葉はほとんど散っていた。 尾根コースなので、ときどき、左手に先ほどの沢を覗くことができた。 ニセ巻機(前巻機 1861m)に、もう少しという所で、ガスの切れ目から、山頂が一瞬見えた。左が山頂、中央やや右の一番高く見えるところは、牛ヶ岳(1961m)らしい。1週間前には、真っ白だったそうだ。 ニセ巻機を過ぎると残雪がすこしある下り坂。湿原地帯をすぎ、急な木の階段の登ると頂上。頂上に着いたら、一面のガス。写すものがなかったので、登頂記念写真を貼っておきます(暗くて顔がわからない)。到着は11時40分。宿で作ってもらった「小出産コシヒカリ」のお握りを食べ、そそくさと下山。 山頂付近はガスは濃くなるし、とにかく寒かった。手がかじかんでしまい、途中で軍手を出した。樹林に入ってもガスは上がらず、天狗岩も午前のときと変わらない。 もう少し明るくならないかなぁ、と思いながら写真を撮っていたら、後ろから突然の鳥の群れ。この1枚に何羽写っているか数えようとしたが、止めた。 登山口に着いたのは、15時。雨がポツリと落ちてきた。8時に出たので、往復7時間かかったことになる。ガスで視界不良だったが、山腹の紅葉も楽しんだし、何とか登頂できてよかった。百名山を登ることを目標にしていないけれど、やはり、いい山が多いようだ。 (そうそう、この日は寒く、さすがにチョウは全く姿を見せず、麓でバッタと蛾を見ただけでした)
by otto-N
| 2013-11-06 22:54
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Comments(2)
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