たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2014.9.16 朝6時朝食のために食堂へ行ったら、大半の人たちは食事もせずに出発した様子だった。外はガス。濃いガスではなかったが、風景は何も見えない。6時50分出発。一度白馬岳の頂上まで行き、車を置いてある蓮華温泉まで、来た道を引き返す。「鉱山道」というマイナールートで帰ることも考えたが、天気を考えて止めた。 ガスは濃くはなく登山道も良く見え問題はなかったが、風が少しあり、ときおり雨も混じる。顔と手が冷たかった。白馬岳の頂上から尾根道を下り、三国境から小蓮華山に登る途中で、ガスが薄れ雨も収まったので、ザックからカメラを取り出す。天気予報では白馬村は晴れだったけれど、山の天気は判らない。確かに、下界は晴れているようだった(2コマ目)。小蓮華山の山頂も見え、ほっとした。 岩場に、ライチョウの番。暗かったがなんとか写っていた。 ガスはすぐには上がらず、ときどき立ち込める。ときには日が射し、その瞬間、赤と緑が輝く。 登ったり下ったりしているうち、白馬大池が見えてきた。もうガスの心配はない。ただ、風が強い。 ライチョウの鳴き声がした。少し離れたところに1羽だけ。すぐに藪の中に潜り込んでしまった。 雲の切れ目から日が射し、日の当たる場所が目まぐるしく変わる。手前の紅葉に日が来るのを待ってシャッターを切った。 白馬大池までもう少し。もう安心だ。 紅葉のアップ。赤と黄とその中間色、と緑。 9時30分、白馬大池着。ロッジで少し休んでから、下山。その前に、紅葉したチングルマを撮影。 果てしなく続くチングルマの群落。というほどではなかったけれど、一面を切り取るとまるでヤシの畑。 横からのアップが一番かもしれない。 この後は、樹林帯の岩の多い登山道をひたすら下山。11時、やっとのことで、天狗の庭に到着。山はこうでなくてはという風景。青い空、白い雲、緑の山がとてもきれいだった。 しかし、この後が大変だった。下り専用にTグリップのストックを用意していたけれど、大池を出たころから痛み出した左膝が悪化。まるで〇っこ状態。ときどき休みながらの下山だった。蓮華温泉の近くでオオウラギンスジヒョウモンのメス。天狗の庭ではクジャクチョウを見たけれど、この山登りで2種目のチョウだった。そして、12時40分、蓮華温泉到着。予定より1時間遅れ。登りにかかった時間と同じだった。 高速道路に入る前に、来たときとは違うツメレンゲの石積みでクロツバメシジミを探す。とても立派なツメレンゲだった。しかしながら、クロツバメシジミは2頭見ただけ。あまりにボロだったので撮影に躊躇している間にいなくなってしまった。代わりに撮ったのはミヤマシジミ。どうやら、クロツバメシジミとミヤマシジミはセットでいるようだ。 8月の爺ヶ岳のあと、2回目の山小屋に泊っての登山だった。幸い、曇り空ながら北アルプスの大パノラマが満喫でき、とてもいい登山だったと思う。ただ、下界は夏といっても、9月の北アルプスはそれなりの装備が必要でちょっと反省した。9月は、花も少ないし、チョウも全くいないので、他の楽しみがまるでない。やはり、北アルプスは夏がいいようだ。
by otto-N
| 2014-09-26 19:40
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Comments(2)
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