たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2016.4.15 中央道の上野原で下りて、奥多摩方面にある坪山(1102m)に行く。目的は、ヒカゲツツジとイワウチワ。いずれも、一度見たことのある花だけれど、こんなに近い山で見られるとは思わなかった。 道路が狭く1車線部分もあり、そこで定期バスがやってきたらどうしようかと思いながらも、登山口のある飯尾という集落に着く。平日にもかかわらず20台ほどの駐車スペースはいっぱいでかろうじて駐めることができた。山の中にあるとはいえ集落は大きく桜が満開。とてものどかな所だった。登り始めは杉林を抜け、雑木林の急な尾根道を登る。 ところどころにミツバツツジが咲いており、まだ緑の少ない山の中ではよく目立った。 かなり登った所で、ヒカゲツツジが尾根道の両脇に現れた。色は奥ゆかしい黄色。 木漏れ日の逆光で撮ると花びらが透け、とてもいい。北風が強く、一瞬、風が止んだときしか撮れなかった。淡い黄色の葉弁の中に橙色の雄しべが浮き立つ。 ヒカゲツツジの下には、ひっそりとイワウチワが咲いていた。 風に木漏れ日が揺れ、花が暗くなったり明るくなったり、表情が絶えず変わる。 ピンクがかった花もあった。 ただ、花の数はとても少なく、群落として咲いているのは2~3か所。 18-135ミリでさんざん撮ってから、21ミリ装着のもう1台を持ってきていることに気がつき、あわててザックから取り出し撮ってみた。 低い位置からの広角レンズは使いにくい。ほぼ這いつくばり撮り。登山道のところどころにしか咲いてないので、休日なら渋滞が起きそう。三脚を立てての花撮りはできないでしょうね。 風で花は揺れ、光も揺れる。逆光側からしか撮影できなかったけれど、たぶん、逆光のほうが正解。 広角で撮ったヒカゲツツジ。こちらのほうが実はリアル。 花の尾根道に続く短い急登を登ると山頂(1102m)。右手には富士山。左手には奥多摩の三頭山(こちらは凡庸すぎて撮影しなかった)。 しかし、景色よりチョウ。北風が強いので、飛んではいないと思っていたキアゲハが、風のない東斜面を飛び回っていたのだ。撮影時間を30分もらう。キアゲハは1頭。ときどき、アセビの上で休んでは、ヒオドシチョウを追い払うために飛び出す。 ベタ開翅。左前翅にほんのわずかのひっかき傷。 山登りの時にはピントリングのない17-135ミリで山頂のキアゲハを撮っていたのだが、さすがに21ミリは使い勝手がいい。こんなに楽だとは。背景を入れた花も撮れるし、これまで登山の時に持ってこなかったのが悔やまれた。 正面の松の木と重なったのが少し残念だが、顔はこちら向き。 頭の上を飛び回り、 谷の方に飛んで行く。 実は上の画像は今一つピンボケ。この後に続く2枚の左がジャスピン、右は寄りすぎボケ。21ミリは軽くて小さいので腕の曲げ伸ばしで距離を調整でき、水平はとれないけれど必殺の手首返し可能。 ボロボロのヒオドシが飛び回る。ときどき、ヒオドシ2頭とキアゲハを加えた三つ巴戦になる。バトルは激しい。体をぶっつけあう。ピンボケながら撮れた。 逆光で難しいとしても富士山バックの飛翔を撮り損ない下山。麓の杉林に5本のヒトリシズカ。登るときは気がつかなかった。花撮影に広角もなかなかいい。
by otto-N
| 2016-04-20 20:10
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Comments(2)
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hanaoyaji
at 2016-04-21 08:53
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富士山を背景に撮りたいですね!
私は、昨年クマガイソウを見に行った後、エビネを見に(とうざんの里)行って エビネの山を登ると正面に富士山が眺められました。 周りにはツツジが咲いていてアゲハが飛び交っていましたが・・・。 ゴールデンウィークにはリベンジに行くつもりです。
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otto-N
at 2016-04-21 19:36
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hanaoyajiさん、坪山からは富士山は小さくしか見えないし、逆光なので諦めていました。
「とうざんの里」はすぐ近くなので、ヒル・トップのキアゲハを撮影できそうですね。
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