たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2016.7.12 熊鈴の音で目が覚める。しばらくすると空が明るくなってきたので、ジャケットを着込み外に出て日が昇るを待つ。 槍ヶ岳はモルゲンロートに染まるはずであったが、ここから遠いせいか、その前に山があるせいか、期待したほど赤くはならなかった。 朝食後、廊下を挟んだ向かいの部屋の登山者が出ていったので、そこから槍ヶ岳を撮る。 300ミリでも撮ってみた。ごつごつし、今にも崩れそうな岩の塊り。リアル。 この拡大画像。左の肩に槍ヶ岳山荘が見え、山頂には人影らしきものが写っていた。 山頂目指して、6時出発。荷物は小屋にデポ。西風が少し強い。 登りはじめの右側の景色。 岩と石屑の登山道は歩きにくい。どこを通ってもいいようだが、植生保護のためか、印がついている。 景色は劇的には変わらない。それでも、上るにつれ、右の方に穂高が見えてきた。 ひたすら登る。 ミヤマダイコンソウとシャクナゲ。 頂上直下で、ミヤマモンキチョウが飛んできた。ハイマツにとまったので、ナップサック(なぜか40年前のものを愛用)から300ミリを取り出し慎重に近づいて撮る。広角でも撮ろうとしたところ、あっけなく飛ばれた。 7時10分。山頂到着。山の向こうに穂高の全景が見えた。山頂はもっと風が強いと思ったけれど、無風。 穂高から安曇野までの大パノラマ。 (画像はすべてクリックすると大きくなります) 槍と、 穂高の山塊。 → 凹んだ所が涸沢カール。中央手前が屏風岩。 300ミリ。前穂高岳(3090m)、北穂高岳(3106m)、奥穂高岳(3190m)、槍ヶ岳(3180m)。北穂高岳の頂上に建つ北穂高小屋は見事と言うしかない。天空の山小屋だ。 昨年8月に泊った穂高岳山荘の下はまだこんなに雪が残っていた。 遥か遠くに、乗鞍岳、富士山も。 やっぱり、ここでは槍ヶ岳が絶景。 縦走する登山者がほとんどで、彼らにとっては山頂はただの通過点のようだ。記念写真を撮ってあわただしく蝶ヶ岳へと下りて行く。たっぷりと頂上からの景色を楽しみ、8時ころ下山。岩陰のミヤマダイコンソウ。岩稜地帯のこの付近はこの花だけ。 風は止んだと思ったのだが、中腹ではまだ強かった。ピントが合わず、途中でいやになる。標準ズーム(18-135ミリ)の最短距離は37cmなので、15ミリ広角で撮ったが、F18でも槍はボケていた。 かなり下まで降りてきた。そろそろ、タカネヒカゲの棲家。 1頭見つけたところで、オスのライチョウ。 最初は300ミリでちょうどいい距離だったが、どんどんこちらにやって来て、全身を入れるのがやっと。と、思ったら、そそくさとハイマツの茂みに隠れてしまった。 (常念岳(6)に続きます)
by otto-N
| 2016-07-27 20:08
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Comments(2)
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Shin
at 2016-07-28 05:43
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アルプスモンキの黒縁はアサマに比べて狭いとか??
私の登山人生は終了したので確かめる方法がありません こちらは低温続きでチョウの出がすこぶる低調です ヒメシジミとフタスジチョウ、エゾシロチョウばかりが目立ちます ときどきヒオドシチョウ、コヒオドシ、シータテハ、ヒメウラナミジャノメが見られる程度です アカマダラ、エルタテハ、クジャクチョウ、カラスシジミ、ゼフィルス類などは姿を見せません クジャクチョウの真っ黒な幼虫がうじゃうじゃいました
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otto-N at 2016-07-28 19:46
Shinさん、図鑑で見ても差が少ないようですし、とまっている時は開かず、飛んでる画像は翅が歪むので、較べようがないようです。
Shinさんが滞在されているあたりは、蝶の種類は少なそうですね。(寒すぎます) オオモンシロチョウはいませんでしょうか?先日、これだけを撮りに北海道にいらした方がいます。 以前は、妻の実家の家庭菜園で気色の悪いこの幼虫を退治させられましたが、今は希少種のようです。
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