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たかがヤマト、されどヤマト

2016.8.31-9.4 北アルプス・雲ノ平(7) 鏡平   2016.9.18 (記)

2016.9.3 続き
三俣蓮華岳の山頂でそうこうしているうち、ふと気がつくと、槍ヶ岳に雲がかかり始めていた。
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まずは双六岳を目指して下山を始める。左手の見える槍ヶ岳を時々摂る。右の穂高岳のほうから雲が漂い、山頂が見えたり隠れたりする。
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尾根筋に登山道はどこまでも続く。
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登りはキツイ。登っては下る。
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右手の黒部五郎岳の向こうは日本海が見えるはずだが・・・。
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平らな所で休み、
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再び、前進。あいかわらず、槍ヶ岳は雲がかっかたり、消えたり。
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逆光なのでシルエットにしか撮れない槍。
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こちらの方が低いはずなのに、低く見える黒部五郎。
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登ったり下ったり、それほど大きくは変わらない風景。丸山を下った付近。この谷はカールらしい。
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このまま双六岳に進もうとしたところ、雲が増えてきたので、中道にショートカット。だらだら楽チンロードを下る。しかし、また登り。槍の穂先だけが顔を出す。
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足元には、ウメバチソウと風車。
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登り切り平坦部に出て、後ろを振り返る。
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そこからすぐ下り。まだ槍は無事で一安心。
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槍のアップ。しかし、前の山が邪魔(樅沢岳?)。
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双六岳を登る3人。距離は短いとはいえ、急斜のゴロゴロ岩の登山道で大変そう。(下りるのも大変そうなので、パスして良かった。)登山口にからの双六岳。
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やっと、合流点に到着。ここからは槍は見えない。
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双六小屋までのハイマツの下りは10分ほど。ほぼ直登。登りはかなりキツイと思う。双六小屋は水洗トイレ。生ビールあり。しかし、この先は長い。
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10時出発。後ろを振り返る。双六小屋の向こうは鷲羽岳?
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右手は緑が美しい。
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目の前にシジミが飛んできた。ウラギンだった。ナナカマドの実が写っていれば面白かったかもしれない。ここは標高2600m。
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本日のハイライト。のはずだった。残念ながら、頂上付近に雲がとれず。10分も待った。(この後、何箇所も槍ヶ岳の根本まで見える場所があったけれど、双六から最初のここが一番ポイントだった。)
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少しずつ尾根道を下り(実際には登りもあるが)、槍ヶ岳の雲を伺うが、雲はますます増えてきた。
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ついには、北鎌尾根も風前の灯。
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弓折乗越まで下がってきたけれど、結局、山頂は姿を見せずとぼとぼと下山する。
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後ろの方は晴れているのに、谷の向こうは雲のカーテンがどんどん下がる。
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12時10分、鏡平に到着し、しばらく休む。小屋の前はこれから登る人でいっぱいだった。そうか、土曜日だ。
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名物の逆さ槍の池。あいかわらず、あいかわらず雲が立ち込めていたが、雲に動きだす気配なので、待ってみることにした。待つこと15分。一瞬、雲に隙間。ほんの一瞬。
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急いで、ズームアップ。
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13時20分、何とか小槍まで見えたので、新穂高まで急ぐことにした。思った以上に斜度があり。途中、何度も休んだ。この時間でも登ってくるバテバテの登山者が多い。ときどき、撮影しながら下りてきたのだが、モニターを見ると何か暗いような気がしていた。もうすぐ、川を渡り平地になるという時、とてもきれいなイチモンジチョウが飛んでいた。敏感だったが、やっととまったので撮れたが、真っ暗。少し、EVを上げてもそれほど変わらない。そして、別個体(1コマ目はアサマイチモンジかもしれない)。広い林道で、スジグロシロチョウ。これも暗い。わさび平で(何かで有名ですね。食草は咲いていました)、他に咲いている花がないからか、珍しくサラシナショウマに吸蜜するヒメキマダラヒカゲ。暗い林道だったので、こんなもんかなと思っていたが、カスタムイメージが、「銀残し」になっていた。銀残しは、コントラストを強くし、彩度を抑え、超アンダーに設定されるようで、ソフトで輝度を上げ明るくするのがやっと。夕方の薄暗い中なので、その雰囲気は出ているが、色はくすんだままだった。
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林道の途中で見上げた銀残しで撮った絶壁。結局、鏡平から下の画像は全部ボツ。
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17時、新穂高の登山口に無事到着。温泉だ!


2016.9.4
この記事を書くために画像をチェックしたところ、げげっ、9月4日も、「銀残し」のままだった。せっかくのミドリヒョウモンの黒っぽいメスはだいなし。この日は、新穂高温泉から平湯経由で新宿まで、高速バス。途中、日曜日とあって中央道は渋滞し、首都高では事故渋滞もあり新宿着16時。渋滞は、談合坂SA付近からの軽い渋滞であったが、中央道の渋滞を高速バスはどう走るか、観察してみた。談合坂では走行車線は通行禁止。これはSAから車が出やすくするため。バスは談合坂での休憩後、上野原まで3車線の一番右をキープ。2車線になったら追い越し車線へ移り、例のゼブラゾーンで一番右に入り、小仏トンネルへ。渋滞が抜けたら走行車線に戻った。談合坂からは走行車線、ゼブラの前には追い越し車線がポイントらしい。と言っても、談合坂で抜いたはずのBMWのスポーツカー(i8と言うらしい)には、小仏を出て数分後に抜かれてしまった。それほど時間は違わないようだ。


   



日本最後の秘境・雲ノ平

雲ノ平は、日本最後の秘境と言われている。登山道は完備されているし、秘境という感じはしなかったけれど、最低でも山小屋あるいはテント場に2泊しなければならないので、秘境とされているようだ。(私の場合、前泊と後泊を入れて4泊もしたが。)山小屋で知り合った人は最低でも3泊し、山に登っているようだった。中には、ルートも宿泊もその日の天気と体調しだいという方もおられた。人気の山は、水晶岳と黒部五郎岳。

一番心配したのは、天気。山頂に絶対登りたいというわけでなく、ましては百名山派でもなく、曇りや雨の中を歩いてもしかたがないという快楽派である。3日間も天気が続くとは考えられなかったが、最後に槍ヶ岳の頂上が見えなかっただけという、ラッキーな天気であった。すでに、高山植物は終わっていたが、もし咲いていたら、花のために徒歩予定時間が大きく狂っていたに違いない。

次の心配は、今年、スキーで痛めた膝(半月板)。1泊くらいなら途中で引き返すこともできるけれど、雲ノ平は引き返すにも1泊かかる山の中である。そのため、ジムで筋トレを細々と続け、8月の常念岳で何ともなかったので、がんばってみることにした。最後の鏡平からわさび平までの長い下りは、さすがに、膝が少し痛みはじめたが、なんとか乗り切ることができた。

それはそうとして、難敵は山小屋。これまで、山小屋は個室に限って泊ってきた。でも、今回はそんな山小屋はなく、どうしようか妻は悩んでいたようである。これまでの数少ない経験から、夜にしっかり眠ることができれば何とかなると思い、耳栓を急遽購入した。これが、大当たり。いびきの方がおられたかどうか判らないけれど、明け方のざわめきも、戸の開け閉めの音もほとんど聞こえない。安眠できた。購入したのは「モルデックス」という製品。紙縒り状に細くして耳の穴に押し込み、しばらくすると復元し穴にぴったり収まるという仕掛け。(飛行機の中で使えるかも)

最後に宿泊先のこと。
有峰ハウス:  富山市内に前拍するつもりでだったが、親切にも折立登山口まで送ってくれるとのことで宿泊した。ログハウス風で、設備はとてもいい。料理はシンプルながらおいしかった。多くの登山客は、直接、山小屋に行ってしまうので使わないと思う。送迎は要相談。
薬師沢小屋:  小さいながら素晴らしい。寝具も最新で清潔。トイレは洋式の大鋸屑式のバイオトイレで無臭(実はトイレは山小屋の最大評価事項。)食事もいい。そして、粽のお弁当は絶品。
三俣山荘:  建物は新しいがちょっとね。渇水期といえども、夜は突然でたけど、最初は水が出なかったし、到着時は7つある和式トイレの4つは使用禁止(理由は不明だが思い当たる節がある)。翌朝、使用禁止は1つだけに減っていた。汚かったが、従業員トイレはきれいだったとのこと。新しいバイオトイレだというのに何故和便?また、鹿害の啓蒙の一環として、夕食の鹿料理(シチュー)は悪くないのだけど、香辛料はキツ過ぎ。ハヤシライス風にご飯にかけやっと食べた。中には、全然食べれなかった女性もいた。(否定的なことは書きたくなかったけれど、有名な小屋なのであえて)
新穂高温泉たきざわ:  新穂高温泉は登山口から遠く歩ける距離ではなく、送迎付きの宿を探した。民宿とあるが、民宿と旅館の差は何かというほど、温泉も部屋も料理も(食器も)すばらしい。新穂高の登山口に着く前に電話したら、すでに車が待っていてくれた。ピストンで登るなら、ここに車を預かってもらう手もある。




   

by otto-N | 2016-09-18 18:20 | Comments(2)
Commented by hanaoyaji at 2016-09-21 19:04 x
北アルプス・雲ノ平を楽しく読ませていただきました。
憧れに地で何時かは行こうと思っていましたが、高尾山でも足に激痛が走るように成り長い行程を歩く自信が無くなってしまいました。
人の山行記事を読んで行った気に成っています。
Commented by otto-N at 2016-09-21 20:48 x
hanaoyajiさん、ありがとうございます。
30Lのザックに肩からデジイチをぶら下げての登山でした。
立ち止まっての山のスナップ写真ですが、休むための口実みたいなもんです。
風景を切り取るのではなくパノラマ合成をすると、その場の広い風景がよくわかるので多用しました。
一年経つのは早いものですね。そろそろ、そちらの方へ伺いますので、よろしくお願いします。
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