たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2017.6.19 以前、群馬・新潟県境の平標山(1984m)に登ったことがあるが、その時、隣の仙ノ倉山(2026m)に登ることは風が強くて断念した経緯がある。今回はその再挑戦。前回は法師温泉に前泊し、温泉にハマったきっかけになった温泉なのにあまり感激がなく、それ以来温泉に入れ込むことがなくなった。再訪していいと思ったのは岩手の国見温泉・石塚旅館だけ。というわけで、泊れればいいということで探し出したのは、格安の宿を探しての猿ヶ京温泉。夕方に着くだけでいいのだが、それでは淋しいので、谷川岳のハイキングコースを歩くことにした。 昨秋も来た場所だが、谷川岳ロープウェイ山麓駅からの道は散策コースとして悪くない。歩き始めた途端、エゾハルゼミの大合唱。ブナとミズナラの広葉樹林帯だ。1つ目の絶壁、マチガ沢。雪渓にはスキーのポール練習の跡が残っていた。 透かして見る緑が美しい。チョウ撮影の時は決して撮ることはないのだが、ついつい撮ってしまう。いつもは標準ズームを持っていないせいもある。 林道の入り口にはサカハチチョウは何頭か飛んでいたが、まだ新鮮。1か月くらい季節が遅れているようだ。アサギマダラが飛んでいたので何とか撮影したが、18-135ミリのピントリングは固すぎてMFでは使いにくい。 一ノ倉沢。林道のすぐ近くまでたっぷりと雪を残していた。この先からは林道は未舗装となり延々と続く。 タニウツギ以外は咲いている花はとても少ない。エンレイソウ、オオカメノキとは見えないオオカメノキ、ウラジロヨウラク、ワサビ系の花、幽ノ沢に1輪だけ咲いていたシラネアオイは遭難した故人が好きだった花を植えたのだろう。 3つ目の出会い、幽ノ沢。沢の水は道路にも溢れており、渡るとき靴の中に少し水が入ってしまった。午後になると、いずれの沢も逆光なので谷川岳の岩壁がよく撮れない。 幽ノ沢の先の道はいちだんと細くなった。先日(6月24日)、朝日新聞の日曜版に掲載されていた「酷道291号」はこの林道のようだ。貫通することを放棄されたが、れっきとした国道291号。「清水峠」に続く道らしい。残念ながら掲載されたのはこの後。先にこのことを知っていたら、清水集落に泊って巻機山に登ったことがあるし、風景を見る目が変わっていただろうと思う。 林道にはキマダラヒカゲくらいだった。ヤマかサトかは区別がつかない。まあ、どちらでもいい。少し明るいところにいたので少し遊ぶ。 15ミリを持ってきていたが、このチョウは撮れそうで撮れない。翅を小刻みに開いて飛び、ホバリングする時以外は180°までは開かないようだ。 適当なところで引き返した。午後3時、再び一ノ倉沢。魔の山「谷川岳」の悲劇は遠い昔のことか。 林道の谷側の樹冠に蛾が舞い始めた。目はゼフの姿を探すが見たような見ないような。その向こうに2つの名山。笠ヶ岳(1852m)と白毛門(1720m)。
by otto-N
| 2017-06-30 16:51
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