たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2017.8.28 朝、4時45分。雲の切れ間がちょっぴり赤くなっていたがここまで。前日と打って変って雲が多い。 遥か遠く、南アルプスらしき山影と富士山が見えた。(上の画面の右のほう) 5時45分、野口五郎小屋を出発。振り返ると小屋の人が手を振ってくれていた。なんだか北海道のユースホステルのようだ。岩陰にへばりつたように建てられた小屋が印象的だった。水は天水。 野口五郎岳(標高2924m)の山頂を目指す。 6時、あっけなく山頂到着。眼前に槍ヶ岳。その前の硫黄尾根が素晴らしい。 左に槍ヶ岳、右に水晶岳。圧倒的な180度の大パノラマ。 尾根伝いに水晶岳(2978m)に向かう。先行するのは小屋で同室だった高山から来た元気な女性2人組(次の山小屋でも一緒になる)。 二度と来ることはないだろう。もう一度、パノラマで撮っておく。左の遠くに富士山、中ほどに笠ケ岳も写っていた。 五郎池の向こうに水晶岳。グリーンが美しい。 あいかわらずの左側の景色。 竹村新道分岐を過ぎ(6時30分)、登りに差しかかる。 縦構図でも撮ってみたが、横のほうが拡がりが出るようだ。 孤高の山、槍ヶ岳(標高3180m)。 この道は真砂岳(標高2862m)の頂上を通らず、その右に巻く。槍ヶ岳は岩陰に姿を消しては現れる。 チングルマの向こうに槍ヶ岳。左F10、右F22。こんなに絞らないとダメなのか。 岩陰の花。曇っているのでしっとりと撮れる。 とどめはイワツメクサ。 来た道を振り返る。野口五郎岳も真砂岳も意外にも奇麗だった。 時々岩稜地帯の尾根道が続く。 少し明るくなってきた。緑が美しい。 東沢乗越を過ぎてからは登り。谷の向こうに立山と黒部湖。 登っている途中、後ろを振り返ると、空飛ぶ円盤の数機編隊。不気味なレンズ雲?天気もこれまでか。 この斜面は結構険しかった。 赤岳とそれに続く水晶岳。 水晶岳の右奥は黒部湖。 9時10分、水晶小屋到着。少し休んでからザックをデポし、水晶岳山頂に向かう。水晶小屋から少し上がった所からの鷲羽岳から水晶岳のパノラマ。水晶岳へはしばらく緩い斜面を登る。 鷲羽岳(標高2924m)。尾根沿いの登山路は急そうだ。 どんと構えた黒部五郎岳(標高2840m)。昨年はカールに雪が残っていなかった。 黒部湖から野口五郎岳。 左下にはポツンとたたずむ雲ノ平山荘。昨年はここから上を見上げていた。 振り返ると穂高に雲がかかり始めていた。 まずい。槍にも雲が・・・ 天気にもう少しガンバってほしいと願いつつ、先を急ぐ。 平らな所を過ぎると、はしご場があったりそれなりに急な岩場。山頂に着いたのは10時5分。槍ヶ岳は風前の灯で、まだ穂先が見えるうちにと記念撮影を済ませる。 そして、ジ・エンド。 それでも、反対方向はまだ青空だったが、 もう一度、振り返ると、近くの山もガスで覆われ始め、急いで撤退。 山頂直下にあったイワツメクサの群落。 水晶小屋の近くまで下りたら、野口五郎岳にも雲がかかり始めていた。 (北アルプス・裏銀座(4)に続きます)
by otto-N
| 2017-09-11 16:36
|
Comments(2)
Commented
by
Shin
at 2017-09-12 10:36
x
最早登山は無理
我が身の体力の減少は寂しい限りです 先日志賀高原の横手山・・もちろんリフトで昇ったのですが気温7℃と寒くてレストランへ籠もりきりビーツの入っていないボルシチで暖をとり早々麓の温泉に浸かりました クジャクぐらい見られるかと期待しましたが、何もいない死の世界でした
0
Commented
by
otto-N
at 2017-09-12 22:17
x
Shinさん、コメントありがとうございます。
自分の脚で稼いでしか見られない景色を垣間見たいだけですが、登山は苦しいものですね。 今回は、最低8時間歩かなければ次がないので必死でした。 最後はもちろん温泉です(新穂高)。 横手山の標高は2307m、高すぎてもうチョウはいなかったと思います。
| |||||
ファン申請 |
||