たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2017.8.29 (続き) 12時20分、鏡池を新穂高温泉に向かっており始める。登山道の脇に咲いていた花。昨年は見なかった5コマ目はジャコウソウと思うが6コマ目は判らなかった。 もう少しでシシウドが原という急斜面で数頭のベニヒカゲが舞っていた。登山道にはとまるが緑にはとまらない。 何箇所か水の流れる沢を横切ったけれど、上流にはまだ雪が残っており昨年より圧倒的に水量が多い。かなり下った頃、まだ新鮮なヨツバヒヨドリが現れ始めた。先頭を妻と入れ替わりチョウを探しながら下る。案の定、お馴染みのチョウが吸蜜していた。 数は少なかったが、ガレ場の脇にまだこんなに新鮮なヒメシジミがいた。 ♂と♀。♂の左後翅に小さな欠けがあったのは残念。 ヨツバヒヨドリがある所にはミドリヒョウモンが飛んでいるが、♂はムリしてまでも撮る気はしなかった。探していたのは♀。やっと見つけた。怪しい後翅の色はそそられる。ただ、目と同じ高さで、寄らないと撮れない位置だったので苦しかった。日の丸構図で撮るがトリミングに迷いに迷ったあげくこんなに大きくなってしまった。 それに、なぜか連写モードではなく単発撮りになっていた。翅を開閉するところを狙うものの、翅裏を撮れたのは2枚だけ。その1枚を縦にトリミングしてみた。(やはりデカすぎる) 近すぎて翅が寝ているところばかりが写る。V字開翅、苦肉のトリミング。 サカハチチョウ。この時期でもこんなに綺麗とは。 林道に出る直前、ヤマハハコにヒメシジミ♀。 幅広い林道に出るとアサマイチモンジ。ヒメキマダラヒカゲは夕方に訪花することが多い。 ツリガネニンジン系(ソバナ?)の7.5個の蕾たち。 15時30分、わさび平小屋到着。ビールとカレーライスと冷やしトマトで大休憩。残りは平らな道をとぼとぼと1時間歩くだけ。 登山口に着いたとき、ちょうど17時のサイレンが鳴った。宿に電話し迎えに来てもらう。宿は昨年と同じ奥飛騨温泉郷中尾にある民宿「たきざわ」。料理がとてもいい。 2017.8.30 近くを散歩もせず、バスを乗り継ぎ松本からあずさに乗り早めに帰京した。平湯のバスターミナルでは晴れていたけれど、安房トンネルを抜けた上高地側は曇り。山一つでずいぶん天気が違う。今回の山歩きでは、同室になった方々が楽しく、山小屋にも慣れることができたけれど、困ったのは昼食。山小屋の弁当はほとんどの場合、高いだけで美味しくないので2人で1個だけにし行動食で補填していたが弁当を完食できず苦労した。後から出る包装ゴミのことも考慮していないし。途中の山小屋で食事できるのならムリに弁当を頼む必要はなく行動食を充実させるべきと悟った。朝食もご飯を一杯食べるのがやっと。梅干しとふりかけが必需品。水晶小屋で食べたカップラーメンがいちばんうまかった。ともあれ、1時間で2組ほどしか出会わない山中を3日間てくてく歩き、無事帰ることができほっとした次第です。
by otto-N
| 2017-09-17 14:30
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Comments(2)
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himeoo27 at 2017-09-17 16:31
北アルプスの深奥部の縦走お疲れ様でした。
20代初めのまだ体力と時間が有り余っていた時 一度だけですが挑戦したことがありました。 当時は、あまり昆虫に興味が無かったことが残 念です。
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otto-N
at 2017-09-17 20:51
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himeooさん、コメントありがとうございます。
私は20代から30代後半までは仕事の他は100%スキーで、 この年になってただ疲れるだけの山登りなぞ始めるとは思いもよりませんでした。 でも、登ってみなければわからない風景ってありますね。 登山中のチョウは付け足しですが、蝶ヶ岳から常念岳の稜線がチョウ的には最高かと思います。
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