たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2018.6.2 1週間前、トラフシジミが1頭出たとのこと。トラフの特異的開翅日の条件を満たしていないけれど、そろそろ数が増えているかもしれないと朝一番で出かける。 トラフシジミはすぐに現れた。というより、9時の開園前にはもう路上に集まっていた。トラフはこの時期、日に照らされた路上で吸水する。夏トラフはムクロジの花の季節でもあるが、落ちた花で吸蜜している個体も多い。路上だけではなく湿った倒木や下草でも吸水する。 葉の上に落ちたムクロジの花にも吸蜜する。この花はよく見ると王冠型でちょっと可愛い。 ルリシジミの♀が多かった。擦れてはいるけれど。 トラフと紛らわしいのはムラサキシジミ。何化目だろうか、新鮮だった。 トラフは路上に降りてきて吸水後、満足すると近くの下草にとまり翅を開くことがある。この個体はちょっと変わっていた。縁毛の擦り切れは全くなく新鮮だったが構造色が出なかった。1コマ目、当然ブルーになると思ったがムラサキのまま。少しずつアングルを変えるが後翅だけが少しブルーになるだけ。 少し下から右翅をフラットに撮ってみてもあまりブルーにはならない。前からでは逆光になってしまうし、回り込めない場所。 結局、ほぼ真上からが一番ブルーだった。翅の開き方が足りなかったのかもしれない。左翅に擦り傷があったのが惜しい。 小飛しても開いたが不思議なムラサキ色。このアングルから構造色は出ないことが多いが、こんな色は初めてだった。 開翅した2つ目の個体。これも新鮮だったが撮りにくい位置。メタリック・ブルーに輝いたが、向こう側が明るすぎるし、光の当たり具合で翅脈に陰影がつきすぎた。 3つ目の個体は一番のブルーだった。全開翅した時は位置にもよるが四翅ともブルーに輝く。これは日陰で開いた。翅に小さな穴があき擦れていたのが、ただただ残念だった。擦れていてもブルー、ということは鮮度ではないのかもしれない。 路上吸水中にも翅を開く場合もあるがほとんどは翅を閉じたまま、長時間吸水する。近寄っても逃げないので散策者に踏まれることもある。そんな時は飛んでもらいますが、簡単には撮れるものではありませんね。トラフの飛翔も3度まで。それ以上するといなくなってしまいます。
by otto-N
| 2018-06-13 16:23
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