たかがヤマト、されどヤマト | |||||||||||||||||||||||||
2017.7.10 カタバミの花が散ってしまう前にとヤマトシジミを撮りに行く。実は、花が散ることよりも草刈りが入るのことのほうが心配だった。この日もヤマトシジミの数はとても少なかったが、新鮮な♂を確保できた。 ![]() カタバミの花が散り始めている。 ![]() 光の加減で翅脈が強く出過ぎた。 ![]() こちらのほうがいい感じだ。 ![]() この日も、周りを掃除し手ぐすね引いて待っているにもかかわらず、一束のカタバミにはあまり来ず、石垣付近を飛び回っていることが多かった。(万歳三唱) ![]() 石垣は目の高さ。撮りやすいことは撮りやすいけれど、光の陰影が強い。日影に入ると真っ黒だし、日向では白とびした。 ![]() ちょうどいい光加減。しかし、背景にカタバミは入らなかった。 ![]() すぐ近くにアベリアの花が咲いており、クロアゲハがやってきた。が、すぐ立ち去る。 ![]() ナガサキアゲハもやって来た。これも一瞬。5回しかシャッターがきれなかった。どうやら花から蜜が出ていないらしい。久々の綺麗な♀。もう少し撮りたかったのに残念だった。(万歳四唱) ![]() 2017.7.11 ヤマトシジミが植え込みの陰で産卵モード。時々産卵しては近くを飛び回る。 ![]() 背景に難ありだが、日陰だったので漆黒の表翅が美しぃ撮ることができた。 ![]() ![]() ▲
by otto-N
| 2017-07-20 16:51
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2017.7.4 久々に近くのヤマトシジミを見に行く。2つの高層マンションに挟まれた通路でヤマトシジミが1頭チラチラしていたが、その後ろに大きなブルーの輝き。ムラサキシジミだった。 ![]() ヤマトの溜まり場。と言っても、数はとてもどころか絶滅危惧種なみに少ない。視界に入る数は3頭が精一杯。この朝、最初に目についたは交尾体。交尾よりもピカピカの♀だけを撮りたかったが、まあ邪魔をするのもいかがなものなので、そおーっとしておく。 ![]() カタバミが咲いており♂が1頭やってきた。こういうふうに撮るといい感じになるが、このカタバミは雑草に埋もれている直径20cmほどの一束。♂は一度飛び去りまた同じ花に舞い戻ってきた。たくさん咲いていても、蜜を出している花は限られているらしい。 ![]() 上と同じ個体。他にもいたけれどかなり擦れていたので撮影しなかった。 ![]() 2017.7.5 狙いは一束のカタバミの上を舞うヤマトシジミ。しかし、せっかく周りの草を掃除したというのに、なかなかこの一束にはあまり来てくればかった。飛び立ちではなく、飛んできて蜜の出る花を探している時を狙った。今年になってから、飛翔は、ISOオートで撮っているが、露出不足で真っ暗となることが往々にしてある(その逆も)。1、2コマ目は真っ暗だったがソフトで明るくした。暗くなった時はISOが低値となっていることが多く補正しても画質があまり荒れない。3コマ目はピン甘だが、本日のオールスター。完ピンと少し擦れのたった2頭です。 ![]() 裏表が写ったこの一枚はお気に入り。 ![]() この♂はとても新鮮だった。吸蜜中も翅をよく開いてくれた。 ![]() 開くたびに縁毛まで鮮明に撮ろうとした。 ![]() ときどき姿を消すが、そんな時は少し離れた目の高さの石垣の上で吸蜜していた。 ![]() カタバミではないが、黄色いタンポポ系の花でも蜜を吸う。 ![]() 寒冷期の真っ白い♂はカバイロシジミに匹敵する美しさだが、温暖期の♂は灰色にくすんでさえないとブルーだと思っていた。しかし、この個体を撮っているうち、角度によってはくすみが消え、きれいなブルーとなることがわかった。特に、この一枚は翅の向きがとても可愛らしい。ちょっと夏のヤマトを見直した。 ![]() ▲
by otto-N
| 2017-07-14 16:07
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2017.4.5 ツマキチョウとトラフシジミを目的に自然教育園へ行く。ようやく暖かくなったので、ツマキチョウは数が増えているだろうと期待したが、2日前とそれほど変わらなかった。桜を背景に撮るのが主目的。しかし、いい場所に待ち構えていても、直前でそれてしまう。 ![]() ツマキチョウの飛ぶ方向はだいたい決まっている。後ろに桜はないが追いかける。が、ロープの向こうなのでなかなか入らない。 ![]() せっかくのピントも背景が凡庸。でも、この景色はそのうち懐かしくなることもあるだろう。 ![]() ♀が初めて現れた。花を探しているようなので、そっとしておくとタンポポで吸蜜を始めた。 ![]() その後、小道に入ったので、並走して横から撮った。シャッターのコマ数が少ないせいか、裏か表かのどちらかしか撮れなかった。 ![]() 大きくトリミングしたが、こんな動きのある瞬間がいい。 ![]() 1頭が遠くに行ってしまったすぐ後、近くで♂2頭が絡んだので少なくとも3頭の♂と、1頭の♀がいるようだ。例年になく少ない。トラフシジミは目撃すらしなかった。 2017.4.6 連続の自然教育園。気温は上がって天気もいいのに、この日も前日以上に少なかった。20分に1回くらい飛んでくるだけ。とにかく少なかった。それにしてもツマキチョウの翅は白とびするので難しい。白とびしないようにすると、晴れていて明るいはずなのに背景はこんなに暗くなってしまう。 ![]() やっと♂の静止が撮れた。ワンチャンスのスミレ吸蜜。 ![]() 正午が過ぎ入園者も増えた。見納めになるかもしれない桜。その下のヤマブキはまだ固い蕾。池の畔にはハンノキがあるのだがここにはミドリシジミはいない。1kmほど離れている目黒駅前に建築中の高層ビルがすぐ近くに見えるとは意外だった。 ![]() 突然近くに飛んで来てすぐ飛び去っカワセミ。帰り際、頭上でドラミングしていたアオゲラ。あまりに暇だったので、鳥も撮った。朝からオオタカの鳴き声が聞こえていたが、姿は現わさず。カラスだけはいつも多い。 ![]() ときどきノウルシ群落を覗くが、トラフシジミは現れなかった。ノウルシには越冬後とは思われないほどきれいなキタテハが来ていた。ノウルシは絵になる。 ![]() 2017.4.10 週末は2日とも雨。月曜は都内の(有料)公園はそろって休園日。せっかくの晴れなので、徒歩15分ほどの公園に♀のツバメシジミを探しに行く。年々、ボランティアさんの活動が活発になり、花壇以外の雑草地帯もすっかり刈りこまれツバメシジミはほとんど見られなくなったが、一抹の希望がないことはない。ツマキもいるかもしれない。しかし、やっぱりツバメシジミは♂さえ現れず、ツマキも飛んで来ず、モンシロだけが華やかな花壇で舞っていた。2時間うろうろするものの状況は変わらず予期に反して見つけたのは、少しだけ傷んだヤマトシジミだった。 ![]() ヤマトシジミは地べたのチョウ。いいところにはとまってはくれない。すぐに見失い、花見客でごった返す目黒川沿いの道を引き返す。今では観光バスが来るほどすっかり有名になった目黒川だが、コンクリートブロックの護岸なのであまり好きになれない。また、桜は背景のビルになじまないし、川は澱んでいるのでちょっと(かなり)臭い。マクロしか持ってなかったので、背景を入れないように2~3枚撮る。しかし、まるで中途半端。 ![]() ▲
by otto-N
| 2017-04-11 16:48
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ヤマトシジミ 昨年も街中のヤマトシジミがテーマだったけれど、不作。なかなかいい場所が見つからず、一昨年も通ったこの場所しかなかった。歩いている人の足元を飛び交うヤマトシジミが狙いなのだが、背景が雑然としすぎて、暑苦しい写真にしかならなかった。 ![]() 結局、無機質のコンクリートの上を飛んでいるこんな感じがクール。(右の女性の足元がもう少し入っていればよかったのだが) ![]() これは渋谷。まるで飛んでいるところが撮れなかった。赤く塗られた車道が不気味な色に反射した。 ![]() 恵比寿ガーデンプレース。造られて22年、このシャトーも少し古めいて風格が出てきた。平日の午前中は人が少ない。 ![]() 東京駅八重洲口。煉瓦造りの丸の内側は日当たりが悪くヤマトはいなかった。実は銀座を探したがヤマトは見つからず、ここにたどり着いたというわけ。 ![]() 八重洲口のタクシー降り場。次々とタクシーがやってくる。それにしても、通路をふさぐ一般車の違法駐車の多いこと。 ![]() ここにいたのは、ヤマトシジミ、ウラナミシジミ、イチモンジセセリ。大きなチョウはいなかった。 ![]() 逆光は避けたいし、車道に出るわけにもいかないので、撮影ポイントは限られた。暑くなったら冷房の効いた八重洲地下街に潜り込み一休み。もちろんランチは地下街。 ![]() 自宅近くのヤマトシジミの溜まり場。今年は大不作。草刈りのタイミングが悪すぎた。カタバミは根こそぎ刈られてしまう。 ![]() ピンクの背景が楽しみだったのに、この小さなイヌタデ群落も数日後に跡形もなく消失していた。 ![]() アベリアの植え込みを飛び回るオス。時々吸蜜する。 ![]() 11月、秋の河川敷。朝の土手の下は日溜まり。オス同志が何度も絡む。 ![]() 午後、土手の中を飛び回るオスを追いかける。とまったら静止撮影。 ![]() 秋のオスはとてもきれいだ。 ![]() 青いメスは虎の子。飛翔で追いかけるわけにはいかない。見つけるたびに、とまって翅を開くのをじっと待った。午後3時30分、日の光が赤くなり始め、そろそろ寝床探しに飛び回るメスを少しだけ追いかけた。 ![]() (今回で、フライイング・バタフライ2016は終了します。そろそろ新チョウのシーズンですね) ▲
by otto-N
| 2017-03-03 18:18
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2017.1.2 年が明けて2日目。日射しが強く風もなく正月らしい天気。まだ、ヤマトシジミは元気だった。数少ないカタバミで吸蜜し、枯葉の上で翅を拡げていた。特注すべきは、3コマ目。散ったアベリアの花にとまり吸蜜していたが、花弁で吸汁していたのかもしれない。影になるので十分撮影できなかった。 ![]() 暖かいせいか久しぶりに緑の葉の上で翅を拡げた。 ![]() 2017.1.3 この日も晴れ。11時半ころに行ってみると、盛んに飛び回っていた。 ![]() いつもの枯葉。とまる場所はだいたい決まっている。日が良く当たり、風が当たらない場所を知っている。 ![]() 2017.1.4 晴れているが少し北風が吹いていた。前日咲いていたカタバミはもう無くなっていたが、新たに咲いていたのがあったので、花の周りを掃除して待つ。しかし、現れず。11時30分、諦めて撤退。 ![]() 2017.1.5 北風が吹き始め、気温も下がった。もう出て来ないだろうと諦めて行ってみたが、やはり、ダメだった。カタバミの花は前の日に咲いた1輪のみ。カタバミの花はもう終わりそうだった。 このヤマトシジミは斑紋の特徴から、初めて撮ったのは12月4日。寒い日には動き回らず、無駄なエネルギーを使わなかったことが理由かもしれないが、少なくても30日間、この狭い場所に生存していたことになる。昼間は日射しが強ければ暖かいけれど、夜間はさすがに寒すぎる。ともあれ、残念。でも、よく生きた。 ▲
by otto-N
| 2017-01-05 18:10
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2017.1.1 新年あけましておめでとうございます マンション屋上のヘリポートからの東京の初日の出です。六本木ヒルズに太陽の光があたり、一番輝いた時にシャッターを切りました。24ミリで4枚のパノラマ合成です。クリックすると、六本木ヒルズの右の遠くにスカイツリーが見え、その右に東京タワー。太陽は品川の向こうから昇り、その手前に自然教育園の森が拡がっています。一番右は、目黒駅前に建築中の高層ビル。毎年、同じ時に撮影していますが、少しずつ高層ビルが増えています。 ![]() 昨年も同じようなチョウばかり撮っていました。 今年もそれほど変わらないと思いますが、よろしくお願いいたします。 otto-N *********************************************************************************************** 10時すぎ、ヤマトシジミに会いに行ってきました。寒かったせいか、なかなか出てきませんでしたが、しばらくしてから、いつもとは違う所から飛んできました。ここで、ヤマトシジミが年を越したのは初めてです。 ![]() このヤマトシジミは、12月4日に最初に撮っているので、ここで少なくとも28日間生きていることになります。しかし、この日だまりに咲いているカタバミは3つか4つ。それも小さな花ばかりなので、吸蜜源としては心もとない感じです。日が照っているのに、とまってもすぐ翅を開かず、開くのは数分たってから。まるで元気がない感じです。裸地にとまったのを見ていると、翅を拡げながら移動を始めました。この動きは吸水している時の動きのような気がしたので撮ってみました。影になるのであまり近づくことができなかったのですが、確かに、吸水しているようです。ヤマトの吸水は意識して観察していませんでしたが、吸蜜源のない時期は重要なことかもしれません。 ![]() ★ More: 屋上での撮影(クリックしてください) ▲
by otto-N
| 2017-01-01 19:52
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2016.12.23 朝、テニスに行く前にヤマトシジミを見に行く。まだ10時だというのに、南風が吹き異常に暖かく、すでにカタバミが咲いていた。オスが1頭、飛び回っていたが、その前にキタテハがやって来たので撮影する。ここではキタテハは珍客。 ![]() 元気よく飛び回っていたヤマトシジミはいつものダンサーだった。 ![]() ポツンポツンとしか咲いていないカタバミで吸蜜し飛び回る。暖かいので他の個体も出てくるかと期待したが、出て来ない。キタキチョウが飛んでおり撮りやすい場所にとまったので、撮ろうと近づくが、なんてこった、その前にヒヨドリに捕られてしまった。黄色は目立つ。 ![]() 夕方、テニスから帰る途中、暗い雲の間から西の空が金色に輝いていた。FM放送では東京タワーの根元に虹がかかっているとのこと。急いで、部屋に戻ると、東の空が異常な色に染まり、高層ビルの窓が鏡のように金色に輝いていた。もう少し早ければ、空はもっと燃えていたような気がする。(クリックすると大きくなります) ![]() 2016.12.24 北風が強く、テニスは中止。日射しが強いので、そろそろカタバミが咲くころかと、11時半、ヤマトシジミを見にいく。ヤマトの活動はカタバミの開花にリンクする。気温が低いので咲いてないかと思ったが、ちびたカタバミは咲いていた。そのうち、ヤマトシジミが1頭、日だまりに飛んで来て落ち葉にとまる。が、翅を閉じたままじっと動かない。ダンサーかもしれないが裏翅からは判らない。待つこと5分、やっと開翅。やはりダンサーだった。 ![]() 気温が低いせいか元気がない。落ち葉の上で開翅し、少し飛び回ってはカタバミで吸蜜する。咲いている数が少ないのでいつも同じ花だ。 ![]() 2016.12.28 本格的な西高東低の冬型気圧配置。晴天だが北風が強い。10時に行った時には、カタバミが咲いていたが、20分待っていても現れず。2回目は11時半、これで出て来なかったらもうお終いかと、5分ほど待っていたら現れた。左前翅の先端が少し見えた。 ![]() その場で翅を開き、飛んでいった。 ![]() 2016.12.30 前日は最高気温は14℃と高めだったけれど、終日、薄日状態。やはり、日が完全に照らないと活動しないらしい。この日は晴れた。西高東低で北風が強い。スキー場の積雪を調べたら急にコンデションが良くなっていた。11時に見に行くと、日だまりにダンサーくんはいた。しかし、左後翅が大きく欠けていた。カタバミはポツンポツンとまだ咲いており、これだけが命綱。近づくと影を察知しすぐ逃げる。 ![]() 植え込みに囲まれたこの日だまりは、北風が強くてもあまり影響は受けない。その端っこで、かっこよく翅を開いた。もう1枚別なシーンを撮りたかったが、疲れさせるといけないので、これでお終い。 ![]() 2016.12.31 風がない穏やかに張れた大晦日の朝10時。まだ、元気だった。咲いているカタバミは数えるほどになった。懸命に蜜を吸い、日を浴びる。 ![]() 階段の脇の落ち葉がお気に入りの場所のようだ。今日は背中がぽかぽかして気持ちがいい。 ![]() すぐ隣りは山手線。電車が通るたびに音が反響するが、いつもとは違って静かな感じだ。疲れたのか翅を開こうとしない。明日も天気がよさそうだ。続きは明日にしよう。 ![]() ▲
by otto-N
| 2016-12-31 11:42
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2016.12.9 近所のヤマトシジミ。草刈りが入ってから、露出された地面だけが目立ち、カタバミも少し残っているだけ、とても淋しくなった。少し大きいこのオスは12月4日に撮影した個体だ。思ったより翅が傷んでいないのは、寒い日が続いたので活動していなかったせいだろう。 ![]() この個体が一番目についたが、4コマ目は別個体。 ![]() 3個体同時に見た。これは3つ目の個体と思う。 ![]() これは、冒頭の少し大きな個体。前翅の先端の黒縁が段差。ダンサーと呼んでおく。 ![]() メスはこれしか見なかった。右後翅の鱗粉の塊りに見覚え。12月4日に撮っている。 ![]() アングルを変えて撮る。こちらのほうが、開いた翅の形がカッコいい。 ![]() ムラサキシジミ。開かなかったが、メス。半分しか写らなかった飛翔写真から判定。 ![]() 2016.12.16 飛び回っていたのは1頭だけ。ダンサーだった。 ![]() 2016.12.19 夜中、喉が痛く寒気がして目覚める。薬を飲んで、朝には熱がひいたけれど、起きるのが遅すぎた。二日酔い気味ではあるし、風邪をこじらすわけにはいかないので、千葉の公園に行く予定を止めた。いたのはダンサーだけ。それにしても、暖かく、いいムラツ日和だった。 ![]() 懸命に日を浴び、残されたわずかのカタバミの蜜を吸う。ときどき、遠くへ行くが、しばらくするとこの日溜まりに戻って来る。近くには蜜源もないし、メスもいない。あきらめて戻ってくるのか。 ![]() キタキチョウ。これまでも時々出てきていたけれど、なぜか撮る気はしなかった。ひょっとしたら、最後かも。 ![]() この秋、超高層マンションの南斜面にある小さなヤマトシジミの溜まり場では、スーパーブルーおろかそこそこの靑♀さえ見なかった。一番多かった年は2011年、次から次にきれいな青♀が現れた。昨年はウルトラブルーさえ出たのに、どうしたのだろう。靑♀は、暖かい九州でも見られ、東北でも特に出現率が高いとは思われない。幼虫の育った場所や蛹化した場所の温度が低いとか、ミクロな生育環境の差によると想像しているけれど、飼育してみないとわかりませんね。また、今年はヤマトの数自体がとても少なかった。植栽が変わり、カタバミの分布や吸蜜植物が変わったことに原因があるとは思うが、草刈りのタイミングの影響が大きい気がする。刈られた草はゴミとして集められ、その中には幼虫や卵が付着していたに違いない。毎年のことながら、カタバミは雑草として根こそぎ抜かれることが残念でならない。残るヤマトはオス1頭のみ。いつまでここにいるか最後まで見とどけよう。 ▲
by otto-N
| 2016-12-24 18:08
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2016.11.26 土曜の朝、テニスに出かける前に、10分間の予定で近くのヤマトシジミを探す。10時前なので寒くていないだろうと思っていたけれど、イヌタデの花の上に2頭とまっていた。前日の午後、吸蜜中に急に気温が下がり、そのまま夜を越したものらしい。 ![]() 他の場所に行って戻ってきたら、1頭が翅を開いていた。靑くなく、ほんの少々、靑鱗を載せている黒いメスだった。時おり吹く風にバランスをとりながら、震えていた。ピンクのイヌタデの花を背景に、とてもきれいな黒♀だった。 ![]() 風に飛ばされ石段の上に。ブレブレの中でかろうじて1枚。というわけで、この個体のせいで、予定をはるかに過ぎてしまった。 ![]() 2016.12.3 1週間後の土曜の朝。少しだけ見に行く。スレたオスばかりで、メスはこの1頭だけだった。前回の黒♀?。だとしたら、ずいぶんきれいだ。 ![]() 2016.12.4 日曜日。出かける前に10分間だけ。白いオス2個体と、まるで青くない靑♀。これだけだった。1コマ目、後翅の傷のようなもの、よく見たら鱗粉。 ![]() 2016.12.5 朝行くと、草刈り中だった。すでにイヌタデは刈りとられ、咲き始めた園芸種のピンクのカタバミもなくなった。ああ無情、雑草の運命を嘆くが、まだ、草刈りが入っていない所で、ヤマトシジミを待つ。それにしても、暑い日だった。着ていたフリースはすぐに脱いだ。時間はたっぷりあったけれど、メスは2時間粘っても、ボロではない個体はこの1頭だけだった。うーん、昨年はここでウルトラブルーも撮ったのに、今年はキビシイ。 ![]() どういう訳か、ムラサキツバメのメスが吸汁に来ていた。そこへ、ヤマトシジミが求愛。3コマ目のように、メスの前で翅を開き、打ち震える動作さえ見せたが、撮影はできなかった。メスではなくオスに求愛し、はたまた異種とは、ほんとヤマトシジミはみさかえがない。 ![]() オスは5~6個体いたけれど、新鮮なのは2個体だけ。まず、大型の1個体目。これは、斑紋から前日に撮った1頭と同じ。 ![]() 大きいのでとても目につき、かなり撮った。しかし、太陽の位置と自分の影の関係から、似たような感じにしか撮れなかった。 ![]() 小さめの2個体目。前翅の先の黒縁の形が少し違う。 ![]() 背景は殺風景な地面の上の枯葉。せめて敷き詰められた枯葉なら、実力通りに撮れるのだが、ヤマトシジミはずいぶん損をしている。 ![]() ムラサキツバメに続き、ムラサキシジミも顔を出した。半開きであまり新鮮ではなく、撮りにくい位置だったけれど、なんとかオスらしい色が出た(と思う)。 ![]() 午後、所用があり、代官山の下の交差点で、頭上にムラサキツバメのオスがふらふら飛んできて、赤信号で停車したワゴン車の屋根にとまり、靑に変わった後も飛び立たず、そのまま行ってしまった。気温が高かったにしても、もう薄暗い午後3時30分。まだ、飛び回っていたのか!マテバシイはこの近くにあったっけ?今度探してみよう。 ▲
by otto-N
| 2016-12-07 18:20
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2016.11.17-22 ヤマトシジミの靑♀を探しながら、オスの飛翔を撮影していた。 2016.11.17 朝の早い時間はまだ気温が低く、日だまりの土手の下を飛び回るオスが多い。行ったり来たりしているところから、テリ張りなんだろうと思う。時には複数頭が絡む。摺れたオスばかりなので、撮る気はなかったが、少し追いかけると3頭が入っていた。チョウはともかく、土手の雰囲気が出たので、結構気に入っている。 ![]() ピカピカの白いオスはとても少ない。靑♀探しに疲れたころ、気分転換に少し追いかける。 ![]() 無理に飛翔ばかり追いかけているわけではなく、普通の開翅も狙っていたのだが、なかなかいい位置にとまってくれなかった。摺れたオスはどこでも開くというのに。 ![]() この土手は、高さ5mくらい、斜度は15~20度くらいか。草丈が低いので自由にヤマトシジミを追いかけることができる。この日は、数本、走り回っただけなのに、自宅に戻った時、脚にかなりきていることに気がついた。春のモンキチョウの撮影では、駅の長い階段を上がった時、両太腿が完全につってしまいしばらく動けなかったことがある。A新聞の朝刊の沢木耕太郎の連載はとうに終わっているが、ボクサーが土手をジグザグに走るトレーニングのことが出ていたが、これはかなり効く。 2016.11.18 靑♀を探しながら、飛んでいる擦れてなさそうなオスを追いかける。 ![]() 靑♀探しで飛翔に集中しなかったせいか、歩留りが低かった。 ![]() 日が低くなるとオスの活動も低下する。日光浴の頻度が増え、遠くからでも白く輝くのが見える。 ![]() スーパーブルーが翅を開かなくなったところで撮影は終了。戦い済んで日が暮れそう。とぼとぼと土手を歩いて帰路に着く途中、川面に反射する夕日の木漏れ日。叢の穂先にヤマトシジミを探すと、見つかった。 ![]() 2016.11.22 ウルトラブルーの後、スーパーブルーがほぼ2頭同時に現れ、こちらはとまっても全然翅を開かないので静止撮影を諦め、飛んでいるのを追いかけた。 ![]() 飛翔でスーパーブルーの翅の美しさを捉えるのは至難の技。ピントが合っただけでは意味がない。やはり、静止でしか煌めくブルーは撮れなかった。 ![]() ▲
by otto-N
| 2016-12-04 18:26
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